一度も就職せずに、彼女に寄生しつづけること13年、プロのヒモ・ふみくんによるエッセイ。


「極論誰でもいい」といいつつ、寄生させてもらう際には相手の執着や依存感情を生み出さないために一線をひき、それでいて彼女のたゆまぬ観察の結果を料理に反映させるなど、どんなにいい加減なやつかと思ったらこれは意外と倫理観を持って労働している!…のだろうか?(この、どんなにそれっぽいことを言われて納得しそうになっても最後に「…のだろうか?」がつくのがヒモの面目躍如)


こちらに理解や共感を求めてこないうえに、文章に力みがないので読んでてラク、それでいてほんのり反社会的な感じにニヤニヤしてしまいました。


私がいちばんウケたのはヒモによる恋愛相談。だってヒモの生態や、ヒモに至った経緯などは予想がつくけど、恋愛相談は思いつかなかった。意外とまっとうなこと言ってる!…のだろうか?


しかしふみくん、生きててピンとこないことをピンとさせないまま考え続ける能力にとても長けている方だな、と思う。で、みんなはそうかもしれないけど自分にはピンとこない、という実感を大切にしていると、人生に乗り遅れてヒモの一丁あがり、と(笑)。いいじゃないいいじゃない、こんな経済生産性で測れない人間が生きてても。ヒモは社会のクッション要員、落伍の衝撃を和らげてくれる人がいないとね。

 

 

 

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