5年ぶりに観た、台湾の青春恋愛映画。


モン・クーロウは台北の女子高生。そのクラスメイトで親友のリン・ユエチンは、絶賛片思い中。それを成就させるために、クーロウは奔走する。ある日、ユエチンに頼まれて、意中の相手・シーハオにラブレターを届けるクーロウ。そしたら、なぜかそのラブレターの差出人が自分の名前になっていて、シーハオに誤解されてしまい、さあ大変。この流れで、ふつうならクーロウとシーハオがくっつくと思うでしょう。チッチッチ。そんな単純じゃないんだよ世界は。


クーロウの情熱は、よくあるおせっかい女子の友情とはちょっと異質で、その理由は後半に明かされるんだけど、その親友ユエチンが実に中2のブスで、クーロウの好意を自分の臆病さのために利用するんですよね。それでどんどん誤解が生まれていく…。


ユエチンが最も中2のブスを発揮するのは、片思いのシーハオのボールペンを盗み、そのインクがなくなるまで、ノートにシーハオの名前をひたすら書き続けると恋が成就する、っていうおまじないを真剣にやってるところ(笑)。後半、あることをきっかけにその名前が変わるんだけど、そこは思わず泣いた。


…いやいや、この映画のメインはどちらかというとクーロウとシーハオなんですよ。みんな、自分が自分でいるのがつらいんだよ、もう限界なんだよ、っていう。中2のブスなんかに共感したくないんですよ私は!なのに同族嫌悪なのか同族愛なのか、映画に中2のブスが出てくると目が離せない自分を呪いたい。


しかしシーハオがまじナイスガイのイケメンで、ナイスガイのイケメンというのはその無意識のイケメンさで、どんなつらさも、どんな中2のブスをも中和させてしまうのか。最後のセリフなんて、世界中が恋に落ちると思うよ。


いや~久々に観たけどよかった。主役の二人のまぶしさったら。


クーロウ役のグイ・ルンメイさん、絶対将来美人になると思ったけど、台湾に移住してからセブンイレブンのポスターで見たりして、やっぱり芯のある知的美人になってたし、チェン・ボーリンもすっかり大人になってアジア各国で活躍してるようで。よかったよかった。

 

 



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