中国で実際に起ったという、組織的カンニング事件を題材にしたタイ映画。
主人公の天才少女リンは、奨学生として名門校に進学。金持ちだけど頭悪い同級生のカンニングを手伝って、お金儲けをしようとしたことから、世界的事件に発展してしまう。
もうカンニングのバレるバレないの息をのむシーンの連続!!尋問シーンや、金持ちバカ息子のバカな策略、内外の騙し合いによって二転三転するストーリー。2時間強があっという間だった。
何よりリンちゃんの凛とした怜悧な佇まい、この人、演技素人だっていうんだからビックリ。
でもやっぱり私は、あんなことをしたとしても、この子達の味方をしたい。だってこれは、現代の子どもたちから、大人たちに対する痛烈な批判映画。リンちゃんの善悪の基準がゆがんでいくのって、「世の中に賄賂というものがある。この世は平等ではない」と知ってからだもん。
たとえば一国の首相ともあろう人が国会で100回以上虚偽答弁して、そのつじつま合わせのために自殺に追い込まれる人も出て、なのに逮捕もされないとしたら、そんな国でどうやって正しく生きていけというの?この問題こそ、道徳の教科書で扱うべきでしょうが。
…って怒りのあまり話がずれたけど、いやでもこれは普遍的な問題だと思ってるけど、ラストシーン、リンちゃんならもっと知的な方法で、この世に疑問を投げかけていくはず。「ジーニアスの子どもたちをバッドにしたのは誰なんですか?」と。面白かった!
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