評論社から出ている、『今、世界はあぶないのか?』という絵本シリーズ、おもしろい。
この絵本では、移民/難民ってどういう人たちなのか、なぜ移民/難民になるのか、移民/難民の暮らしなどを紹介。
国連の調査(2015年)では、6530万人もの難民がいて、半分は子ども。日本で難民申請したのは1万人以上(2017年)、そのうち受け入れられたのはたったの28人という。少なっ!!子どもたちだけでも、なんとかならないの…?
この絵本を読むにつけ、多くの日本人が難民について無関心なのは、難民というのは外からやってくる人たちと認識していて、自分たちが難民になる可能性を露ほども疑っていないからでは…と思う。でも難民といっても、戦争だけじゃなくて自然災害で母国に住めなくなる人もいるわけで、この自然災害の多い日本に暮らして絶対に難民にならないとは言えないですよね。この想像力を持てるかどうか。
あと冒頭の世界人権宣言がおもしろかった。
「第十五条の2。何人も、ほしいままにその国籍を奪われ、又はその国籍を変更する権利を否認されることはない」
国籍って、自由に変更していいんですってよ!
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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
・『はんなちゃんがめをさましたら』(酒井駒子・著)
・『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
・『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
・『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
・『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
・『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
・『ピーナッちゃんとドーナッちゃん』(つつみあれい・著)
・『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
・『サンタクロースはおばあさん』(佐野洋子・著)
・『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)
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