かの有名な絵本、かわいそうなぞう。土家由岐雄・文、武部本一郎・絵。

戦時中、上野動物園の動物たちは、爆撃で檻が壊されて動物たちが街に逃げ出したら大変だということで、毒殺されてしまいます。が、頭のいい象だけは毒の入ったエサを見抜いてしまうので、餓死させることに。飢えた象は、芸をすればエサがもらえると思って、痩せた体で死ぬまで芸をし続けるという…。

なんじゃこの救いのない話はぁぁあああ!わかってたけどぉぉぉおおお!!

象を生かすために、大の大人が揃いも揃ってこんなことしか…。てか象だけじゃなくて他の動物は?てかそもそも有事の際に責任とれない運営のものを支持すんのってどうなの?


かわいそうっていう感情は、戦禍ではもっとも後回しにされるものですよね。かわいそうなことをかわいそうって言ってられる世の中になってよかったですね、ってそんな世の中が風前の灯みたいなことになりませんようにマジで。

 

 

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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)


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