カロリーナ・コルホネンさん作、柳澤はるかさん訳の絵本。


フィンランド人のデザイナーがフィンランド人あるあるをイラストにし、それがかの国で大人気&ベストセラーに。なんか、いつもここからっていうお笑い芸人の、「かなしいときー」みたいで笑える。


主人公はごく平均的なフィンランド人のマッティ。そんな彼の、しょっちゅう憂鬱なことに出くわしてやんなっちゃう日々を描いたもの。


で?って思いますよね。いやこれが似てるんですよ、そっくりなんですよ、日本人と!!


たとえば、「出かけたいのに、ドアの外に人がいる」とか、「バスでとなりの席の人が別の席に移動したことを気に病む」とか(笑)。


それで思い出した、フィンランド人と国際結婚した日本人女性が、「フィンランド人と日本人は似ている」と言ってたことを。で、「オレはフィンランド人だ!面と向かって愛してる、なんて言えるか!」と言われたということを(笑)。


でも、だからこそ、じゃあなんでフィンランドはあんなに暮らしやすそうなんだろう?どこが似ててどこが違うの?


意外と、向こうも同じこと思ってんのかなぁ。


フィンランドのことが、もっと知りたくなる絵本。


 

 

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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)

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