私の大好きな佐野洋子さんのドキュメンタリー映画。


撮られるのが嫌いな佐野さんが、「顔を映さないなら」という条件で声&後ろ姿の出演をしている、珍しいドキュメンタリー。がんで余命宣告をされてからの佐野さんの話は、人が生きて死ぬというのがどういうことなのか、現代社会で隠され見ないことにしていたものをバリバリとはがしてゆく。


なのに映画の半分くらいで佐野さんが亡くなってしまう。えーあと半分どーすんの!?と思ったら、「100万回生きたねこ」の愛読者の生き様を折々に挿入しながら、ナレーション担当の渡辺真起子さんとともに、佐野さんの出生地である北京へ!


他の人たちの生をはさむことで佐野さんが100万分の1になり、なんかこう、全体として構えが大きなものになったとは思うけど、そんなこといっても死んじゃったんだからしょーがないけど、私はやっぱり最初から最後まで1/1の佐野さんの話が聞きたかったかなぁ。


 

 


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