マイラ・カルマン作、そして翻訳はなんと、私の大好きな矢野顕子さん!!

1931年につくられた消防艇のハーヴィ。時代は移り変わり、消防艇が使われなくなり、1995年に活動停止。鉄くずとして売りに出されていたところを、有志が協力して買い上げ修繕。そしたらなんと、911の消火活動に大活躍!

矢野さんのあとがきが面白くって、もうニヤニヤしちゃった。

しかーし!英語の原題を見てちょっとテンション下がった。「The heroic adventures of the John J. Harvey」…。あー、これ英語で読んだら、アメリカっぽいヒーロー礼賛ストーリーの予感ムンムンで、読む前からプレッシャーだっただろうな…。

なぜなら私は、もし911のときにニューヨークにいても、たぶん何にもできずにオロオロするだけの人だから。

私が書くなら、「隠居のヘンリー、ニューヨークをちっとも守れなくて、情けないけど生きてゆかねばならない」だな。

 

 

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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)