水谷緑さんのコミックエッセイ。

母の死をきっかけに、みずから心を病んだことで、精神病に興味を持った水谷さんが、勉強して精神科ナースに。

統合失調症で、毛糸の帽子を絶対に取らない人。境界性人格障害で、リストカットを繰り返す人。認知症で妄想&幻聴にとりつかれた人。

いろんな病状の人がいるけれど、どんな人にも必ず、教科書には載っていないその人だけの理由がある。そこに対する的確なアプローチって本当に人それぞれで、それを淡々とこなしていく水谷さんってかなり有能な人なのでは…。

と思ったら、これは何人もの関係者に取材したものを、フィクションとしてまとめたものらしい。なるほど、これを一人でやってるとしたらちょっと超人的すぎると思ったよ…。

でも想像をこえたハプニングが日常という、こういう世界を覗くのは楽しい。


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●おもしろかった漫画(隠居の本棚より)
 
 
 
『誰でもないところからの眺め』 いがらしみきお・著
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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●12/13に発売になる新刊『いま、台湾で隠居してます 〜ゆるゆるマイノリティライフ』の特設HPができました!よろしくお願いいたします〜