益田ミリさん、絵本も書いてらしたのか!といっても、益田さんは文章。絵は、平澤一平さんが担当。

はやくはやくっていわないで、どうしてできないの?ってきかないで…。子どもって、思ってても、ことばにできないこと、たくさんありますよね。こどもだったころの益田さんが、大人になった益田さんのことばをかりて、あのときの気持ちを代弁してくれたような絵本。

この絵本は、徹底的に子どもの気持ちに寄りそっていて、教訓があるとすれば、これを読み聞かせる大人のほうに向けられている気がする。もし、子どもがひとりで読んでいても、最後に、子どもがかけてほしい言葉がつむがれる。

「そんなにいつまでもあなただけを待っていられないの!大人は忙しいの!」と思うでしょう。でも、この絵本を子どもといっしょに読めるってこと自体がぜいたくな時間だと思う。



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