星野ルネさんのコミックエッセイ。
カメルーンで生まれ、日本で育った星野さん。2つ以上の文化を同じ目線で眺められる技術を持ち得たのは、星野さんの好奇心とポジティブさと冷静さ、あと関西のサービス精神と、理解したいと思う気持ち、そして何より愛ある人たちに囲まれていたからなんだろな〜というのが伝わってきて、ほっこりしながら読んだ。日本で「異質である」ことが、「個性」として認められないパターン、多いからなー。
「はだいろのクレヨン貸して」といったら、茶色のクレヨンを貸された、という話とかいうエピソードに見られる、日本人が前提になってるアイデアって、日本に出たことないとわからないことも多い。海外の観光地でさ、「うわー、黒山の人だかり……じゃない!ブロンドもブルネットも赤い髪もいるし、この言葉使えんやん!!」て思ったの、思い出したりした。
色彩感覚(原色×原色)とか、日本人/黒人のボディラインや顔の造作なんて、日本育ちの日本人にはなかなか描き分けられない気がする。絵柄の緩急も手伝って、楽しくてスラスラ読めて面白かった〜!
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