岩崎書店の怪談えほんシリーズ。第4弾は、ホラー作家の恒川光太郎さん。
表紙とタイトルからして、はいはい幽霊の町にこどもたちが行って怖かった、ていう話でしょ、て思ったそこのあなた!
この怪談えほんシリーズは、そんな甘っちょろい子供っぽい怪談じゃ終わらないんですよ!
まあ、幽霊の町にはたしかに行くんですけどね。いろいろあって、幽霊と人間の違いすらもうわかんなくなって、ちょっと居心地よくすらなってきたところで、思いもよらない展開に…。
人間と幽霊の関係って、考えてみれば不思議。人間にとっては、幽霊って怖くて、得体が知れなくて、でもちょっとロマンチックな存在でもありますよね。じゃあ幽霊にとっての、幽霊的存在とは?などと妄想がふくらみます。
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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
・『はんなちゃんがめをさましたら』(酒井駒子・著)
・『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
・『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
・『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
・『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
・『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
・『ピーナッちゃんとドーナッちゃん』(つつみあれい・著)
・『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
・『サンタクロースはおばあさん』(佐野洋子・著)
・『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)
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●文庫出ました