いい絵本をたくさん作ってる岩崎書店の、怪談えほんシリーズ。第一弾は、宮部みゆきさん。
怖いにも色々あるけど、これは幽霊とかが怖い系ではなくて、その怖いものって本当は、あなたの中にあるんじゃないの?と洗脳してくる感じの怖さ。
本を閉じれば終わり、という逃げ場を残しておかない、本を閉じたあとも、大人になっても、その「いつか」がやってくるまで、ずーっと消えてなくならない何かを植えつける。子どもがその意味に気づいたとき、トラウマを与えかねない。
やっぱりこういう話は、性格が悪くないと書けないですよね。作家にとって、性格が悪いっていうのは褒め言葉です。
ところで「悪い本」と言ってるけど、これどう見ても本でなくて、クマのぬいぐるみですよね…?
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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
・『はんなちゃんがめをさましたら』(酒井駒子・著)
・『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
・『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
・『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
・『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
・『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
・『ピーナッちゃんとドーナッちゃん』(つつみあれい・著)
・『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
・『サンタクロースはおばあさん』(佐野洋子・著)
・『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)
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●文庫出ました