アーティスト・村上慧さんの絵本。
発泡スチロールの家を背負って、ひたすら各地を泊まりあるく村上さん。やがて日本を飛び出して、韓国やスウェーデンまで!
家のつくりかた、持ち物、家を置かせてもらった場所アルバムなど、絵と写真で見やすく解説。
持ち物は、さぞミニマリストで、余計なものは持たない主義なのかと思いきや、「オクトパスくんのバッジ」「プラスチック製のおもちゃのシャンデリア」って何?(笑)無意味!無意味バンザイ!!
アルバムでは、民家の軒先から事務所の内部から空き地の真ん中まで、いろんなところに鎮座する発泡スチロールの家のてへぺろ感が、なんともユーモラスで笑ってしまった。
そして、家を置く場所がみつからなかったことが、一日もないというのが驚き。(←道や公共の場所には家を勝手に置いてはいけないらしく、それを素直に守ってるところもまたユーモラス。)
肝心の、なぜやるのかという部分にはあまり触れず、「ただ、やるのです」という姿勢がよかった。本人はそのつもりはないんでしょうけど、求道者みたいですよね。
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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
・『はんなちゃんがめをさましたら』(酒井駒子・著)
・『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
・『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
・『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
・『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
・『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
・『ピーナッちゃんとドーナッちゃん』(つつみあれい・著)
・『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
・『サンタクロースはおばあさん』(佐野洋子・著)
・『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)
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●文庫出ました