スウェーデンで子どもたちに大人気という、ヨンナ・ビョルンシェーナさん作の絵本。ヘレンハルメ美穂さん翻訳。

おかあさんうさぎと、おとうとうさぎと、いもうとうさぎの三匹は、ある日ブルーベリーを摘みにでかけます。すると森で恐れられているやくびょうおじさんに遭遇してしまい…。

私が勝手にイメージする、北欧の色彩感覚が楽しい絵本でした。なんかこう、イケアみたいな明るい感じじゃないんですよね。

基本的に紺やグレーの暗色の服に、鮮やかなオレンジとかグリーンを差し色で入れる感じ。それが、鮮やかだけど目にどぎつくなくて、品があって。

この絵本に出てくる森も、鬱蒼とした紫色で、でもおかあさんうさぎのエプロンのピンクや、ラッキーおばさんのグリーンが効いてる。いろんな色があるのに、不思議と調和している…。配色の妙を見たような気がする。

こういうところも、外国の絵本を読む楽しみですよね。
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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
 
 
『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
 
『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
 
『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
 
『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
 
『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
 
 
『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
 
 
『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)

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●文庫出ました