山本文緒さんの短編集。

私は恋愛小説が苦手である。恋愛小説の名手とか聞くと、もう読んでないのに無理!て思う。

なんでかというと、恋愛小説って、あんな一種の錯乱状態にある人間の愚行、読んでるこっちが恥ずかしくなるから、苦手なのです。

でも今回、気まぐれに読んでみたら、ま〜どいつもこいつも恋にうつつをぬかした中2のブスや小5のバカみたいな大人が(笑)、たーくさん出てきて、なんだ、道行くあの人もこの人も、いっちょ前に歩いてるけど、きっとそれぞれに恥ずかしいんじゃないか、と思えて安心!そんな効果があるなんて…!!

…恋愛小説の楽しみ方としては、たいへん間違っていると思う。