盲目の三宮麻由子さんによる音シリーズ絵本で、今回読んだのは雨音編。
雨が降ると、どこにどんな音が鳴ってるか探して数えるのが好きな私に、これは楽しい絵本でした。
通り雨のふりはじめから、あがるまでの音を、「ザーザー」とかざっくりした言葉でなく、誰もそう表現したことのない、でも書かれてみればたしかにそうだ、という擬音語で、雨の一粒ひとつぶを言い当てる。
『ピツッ』ってひとくちにいってもね、これは声帯をふるわせない、みじかい破裂音だけの『ピツッ』だな、とか、音読するのもかなりセンスいる気がする。雨の音をちゃんと聞いたことのない大人に読ませたらぜんぜん楽しくない絵本になっちゃいそう。あ、こどもに発音してもらえばいいのか。
読み手のセンスが試される絵本、なかなか好きです。
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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
・『はんなちゃんがめをさましたら』(酒井駒子・著)
・『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
・『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
・『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
・『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
・『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
・『ピーナッちゃんとドーナッちゃん』(つつみあれい・著)
・『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
・『サンタクロースはおばあさん』(佐野洋子・著)
・『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)
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●拙著出てます
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