作者の三宮麻由子さんは、幼い頃に視力を失いながらも、上智大学〜同大学院を卒業し、外資系企業で通訳などされていたそうです。と、何かで読んで初めて三宮さんという人を知った私。
この絵本の著者紹介をみると、とくに視力のことには触れていないので、ことさらそういう紹介はされたくないのかもしれないけれど、はじめにふれた情報がそれだったので、『でんしゃはうたう』なんてタイトルに期待して手にとりました。
電車のなかで、一定のリズムを刻むあの音が、文字になってすごーくよくわかる。これ音読するとき、リズムつけるの私自信あるなー。膝にこどもをのせて、音読しながら、膝もガタゴト揺らしちゃうなー。小さい「っ」のとこが、ちょうど車両の真下だな、とか、考えながら読むの楽しい。
ではここで私も、三宮さんの真似をして、JRの電車がホームに入ってくる15秒前のレールの音を表現してみたいと思います。
きゅるん きゅるん
……ていう音、しますよね?しかもJRだけ。あれなんの音?いまだにわからない……。
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●面白かった絵本(隠居の本棚より)
・『はんなちゃんがめをさましたら』(酒井駒子・著)
・『ちいさなねこ』(石井桃子、横内じょう・著)
・『Professor Crocodile』(Giovanna Zoboli・著, Mariachiara Di Giorgio・イラスト)
・『ぶす』(内田麟太郎、長谷川義史・著)
・『よあけまで』(曹 文軒・著, 和歌山 静子・イラスト)
・『ちいさいおうち』(バージニア・リー・バートン・著)
・『ピーナッちゃんとドーナッちゃん』(つつみあれい・著)
・『ぼくがラーメンたべてるとき』(長谷川義史・著)
・『サンタクロースはおばあさん』(佐野洋子・著)
・『どこいったん』(ジョン・クラッセン・著、長谷川義史・訳)
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●拙著出てます