図書館で借りた『自殺者3万人を救え!』という本。
その第二章が「私は、なぜ飛び降りたのだろう」という衝撃的なタイトル。
ここ2週間、読む時間は取れなかったので、
返却前に、パラパラと中身を確認。
と、改めて、「やっぱりか!」と思う内容が書かれていました。
以下、一部修正しつつ引用します。
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23歳で静岡の大手物流会社に就職した私は、
27歳の時、業界最王手の船会社への出向が決まりました。
それまでの4年間の成績が認められて、2千人の社員の中から抜擢されたのです。
時を同じくして、4年間お付き合いしていた女性と結婚。
仕事もプライベートも順調で、人生順風満帆だと思っていました。
「よし、がんばって会社に貢献しよう」
と意気揚々とスターとした新生活。
待っていたのは、想像を超える激務。
担当する取引先は、それまでの15社から、150社へ。
引き継いだばかりの書類が山積みで、一向に減っていく気配がない。
毎日、終業時間前には出社。
終電で帰れればラッキー。
最初の頃は、新妻のもとへ早く帰って、おいしいご飯を一緒に食べたいという気持ちもありましたが、
いつの間にか、それどころではなくなってしまいました。
睡眠時間は、1日3~4時間。
少しずつボーっとして、頭が回らなくなっていくのが自分でもわかりました。
毎日、満員電車に揺られながら、
「まあ、慣れれば何とかなるだろう」という気持ちから、
「いつになったら楽になるんだろう」という気持ちに少しずつ変わっていきました。
新しい職場に来て、2週間経った頃から、夜眠れなくなってきました。
仕事のことばかり、思い浮かぶようになっていました。
(中略)
仕事の集中力も、一気に落ちてきました。
普段なら5分で終わっていた業務が、30分かかるようになりました。
コピーをする、といったちょっとした作業も億劫。
毎日の日課だった新聞を読むことも、ボーっとして見出ししか頭に入らなくなってきました。
判断力も低下。
何から手をつけたらいいのかも、わからなくなってきました。
3か月くらいは、そのまま何とか仕事を続けましたが、
次第に体の調子も悪くなりました。
パソコンの前に座ると、脂汗が止まらなかったり、左胸が締め付けられるように痛かったり、
どうしようもなくて、トイレの個室に閉じこもることもありました。
胸の痛みが治まらないので、内科に行って検査してもらいましたが、
「いたって健康です」と言われました。
精神科を受診したところ、
「典型的なうつ病ですね」
と言われました。
結婚と栄転で、人生順風満帆だと思っていた4か月後に、私は、
「うつ病」と診断されました。
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「会社のため」
「家族のため」
と自分を置き去りにして、頑張って来られた澤登さんの働きぶりと、
そこまでは激務ではないにしろ、
がんばって働いてきた自分自身が重なって、
なんだか、胸が切なくなりました。
こんな方が、今、この記事を読んでいるなら、伝えたい。
「がんばってきたね」
「もうがんばらなくていいんだよ」
「休んでいいんだよ」
「もっと、自分を認めて、満たして、癒してあげていいんだよ」
「心の声に正直に、体の声をしっかり聴いてあげていいんだよ」
「心は何ていっているかな?」
「体は何をしてほしがっているかな?」
「心の声、体の声に正直に、しっかりと休む時間を取ってあげてね」
と。
以前、電通での事件があったときに、
「うつ病に至る道」をわかりやすく解説した動画(アニメーション)を見たことがありました。
どんどん、視界が狭くなり、正常な判断力が奪われ、
「やらなきゃ」
「頑張らなきゃ」
って、自分を追い込んでいってしまうんですよね。
自分自身が体験・体感したので、よくわかります。
もちろん、時に頑張ることも大事。
でも、がんばるためにも、しっかりと休むことも大事。
ちゃんと休んで、エネルギーを充電して、
本来の自分の力、のびのびと自然体の状態で、発揮できる力を、
発揮できる人が増えることを、心から願っています。
だって、国力って、一人一人のエネルギーの総和であり、掛け算だと思うから。
みんなが、それぞれ、自分らしく輝ける社会こそ、
本当の意味で、豊かな社会だと思うから。
がんばりすぎない。
しっかり休む。
ちゃんと寝る。
そんな生活を、まずは、自分自身が、過ごしていきます。
本当に大切な人を本当の意味で大切に。
ますます豊かな日々を、生きていくために。
何かの参考になれば、嬉しいです。
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