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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

庭に木を植えるとしたらどんな木がいい? ブログネタ:庭に木を植えるとしたらどんな木がいい? 参加中

ぐるっと地球を半周弱して、バンコクに来ています。
ちょうど時差が12時間。地球の裏側に来たワケじゃないけれど、昼夜逆転です。

メキシコシティにもなかなか馴染むことができたけれど、ここバンコクも実に馴染むな。
きっと、共通する何かがあるんだ。

*****

ハバナの街を歩いた時は、いままでボクが行った事のある街の中では北アフリカの街に似てるって思った。たとえば、モロッコのマラケシュとかフェズとか、アルジェリアのアルジェとか……

一方、メキシコシティの街を歩いていたらバンコクを思い出したっけ。
排気ガスで空気が汚れているってのも、似ているところの一つだけれど、
メキシコのパストール*1屋さんにテーブルの上に、山盛りのパクチーのみじん切りが置いてあったり、
街なかでマンゴー屋さんが器用にマンゴーの皮を剥いて適当な大きさに切って売っていたり、
なんかちょっとしたところに共通点を見つけ出しては喜んでいたっけ。

そうそうブログネタだけど、ボクだったらマンゴーの木を植えたい

*****

去年の年末、メークロン・デートをした(ただし、お母さん付き ●ここ)昔タイ語を習っていたM先生の家の庭には、マンゴーの木があるって最初に聞いたときにはびっくりしたよ。

ボクが生まれて初めて食べたマンゴーはメキシコ産のマンゴーで、都内の高級フルーツ店で1個2,000円もしたやつだった。美味いって思ったよ。この世の物じゃないほど美味いって。値段を聞いた後だからよけいに美味く感じたってのもあるだろうけどさ。

そんな高級フルーツのマンゴーがだよ、自宅の庭になっていて、取り放題、食べ放題。

$///   H A I H A I S M   ///-mangotree
↑こんな感じ。

そりゃ、わくわくするさ。

それ以来、庭に植えるならマンゴーの木って決めてるんだけどね。
東京の気候でも育ちますかね。
温暖化が進んでるから、大丈夫かもな。

*****

ってなワケでボクはいま、バンコクの街にいます。
いつものフードコート(って言っても、街中の屋台村みたいなところ)でクイティアオ*2を食べて、
いつものマッサージ屋さんで足裏マッサージをしてもらって、
いつものシーフードレストランで、たんまりとビールを飲んで、
そして目的の街に向かうのです。

そう、ここバンコクはトランジットなのね。だから滞在はわずか。

あさってこの街を発ち、とある街で1泊し、列車に乗り、
そうするとボクの次の目的地に着くって寸法です。

さて、その目的地はどこでしょう?


●ヤナーチェク「シンフォニエッタ」より「ファンファーレ」


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*1 メキシコのタコス料理の1つで、スパイスに漬け込んだ豚肉をトルコ料理のドネル・ケバブみたいな感じで焼くのね。これをタコスの皮(トルティーヤ)に、パイナップルと、山盛りのタマネギ、パクチー(=コリアンダー、シラントロ)のみじん切りと一緒にのせて食べる。

*2 米で作った麺。つまりビーフン。日本ではビーフンは年に1度くらいしか食べないんだけど、タイでは小麦の麺(ミー)より、このクイティアオの方が断然美味い。気候のせい? 出汁のせい?
虫、苦手? ブログネタ:虫、苦手? 参加中

もちろん、苦手!

見るのも触れるのも苦手。食べるのなんて絶対無い。
我が家で虫を食材として見ることができるのは、息子だけなんでね。 ●ここ

*****

さて、タスコ(TAXCO)というのはメキシコシティから南西へ170km程のところにある「銀」と「坂」の町です。
16世紀ころから銀の採掘が行われ、18世紀の中頃になると大鉱脈が発見されました。こいつが、この街に大きな富をもたらし、発展したということです。

鉱脈が枯れた今、当時の繁栄をうかがい知ることのできるコロニアル様式の建物と、銀細工の町として観光客が訪れます。世界遺産ですよ。


メキシコ滞在中、1泊だけタスコに来ました。
急な傾斜の土地に、へばりつくように寄り添うように家々が並ぶ姿は、美しかったな。
ボクが泊まった宿は17世紀に建てられた修道院を改装したホテルで、美しく厳かだった。

ひさしぶりにリラックスした夕方、町の中心のボルダ広場と、そこに面して立つサンタプリスカ教会を見渡せるレストランのバルコニー席で、ちょっとリッチな夕食を食べたりね。


そんなタスコで市場を散策していると、積み上げた野菜の上にビニール袋に入ったなにか動くものを発見した。

----- ね。これさ。食べるの?

なんか聞いたら失礼になるのかな、なんて妙に気を遣ったりしちゃったけど、答えは簡単でね。

----- そうよ。


でもさ、そのビニール袋に入ってる動くものは、どう見ても「カメムシ」なんだよな。
あの、臭い「カメムシ」

一体、どうやって食べるんだろって興味はあったけど、そんなこと聞いたら試食を勧められちゃうんじゃないかって恐怖もあって、そのまま立ち去ってしまった。

///   H A I H A I S M   ///-タスコの市場で
↑なに驚いてるのよ。美味しいんだから。

///   H A I H A I S M   ///-カメムシ
↑ビニールの中の動くものの姿は、はっきり写すことができなかったけど……


その夜、ホテルで唯一ネットのつながる中庭で、メキシコではカメムシを食べるのか調べましたよ。
これがどうも、タスコの名物みたいでね。

リュウゼツランから造られる蒸留酒メスカル(Mezcal)は、ライムと塩を味わいながら飲むんだけど、ここタスコでは、その塩の中にカメムシの粉末を入れるらしい。
このカメムシはピリッと刺激的な味で、普通の料理のソースにも入れるんだそうで……

もしや、あのバルコニー席のレストランの、あの料理の、あのソースにも、入っていたのだろか?

*****

さて、そんなタスコにはもう1つ目立つ虫(beetle)が居て、もう町中あれもそれも、どれもこれもみんな状態だった。


///   H A I H A I S M   ///-ビートル
↑タスコの町は白いビートルだらけ。これ、タクシーなの。


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さて、なつむぎは次の街へと旅立ちます。
キューバ、メキシコの旅は、仕事とは言えボクに取ってはご褒美のようなものだったからな。
ずっと訪ねたいって思っていた国だからね。

これからがボクの「絵」探しの旅の本番です。明日は別の街。
次の目的地に行くための乗り換えの街に過ぎないけれど、ボクには馴染みのある街。

さて、どこでしょうか?


憧れの街ハバナを後にして、中南米屈指の大都市メキシコシティに来ています。
ベニー・モレーに、「ハバナとはまるで姉妹の様だ」と歌われたメキシコシティです。 ●ここ

着陸しようとする飛行機の窓から観るメキシコシティ。でかかったな。どこまでも街が続いていて、上空から見るハバナの姿とは全く違っていた。
そしてこの街の空気なんだけど、ほんと空港を出てタクシーに乗った時に空気が驚くほど不味いって感じたよ。

「うわぁ。ここに比べたら、渋滞だらけのバンコクの空気なんてまるで高原の空気のようだよ」

まぁ最初はそんな風にも思ったけどね。
実際に高原にあるのはメキシコシティの方。
標高2200メートルを超えるこの街に慣れるまで、いつもの調子で街をガシガシと歩いていると、いつもよりも少し疲労が早いってのに気がついた。

でも、この街には大都会の居心地の良さがある。慣れてしまえば空気の臭いなんて全然気にならないしね。高地のせいか朝の空気なんて意外とすがすがしいしね。気に入ったよ。この街。

だ・け・ど……
メキシコシティに到着した日、ボクはとんだ目にあった。

それは、おそろしくプアーな宿。もちろん、予約したのはボク。誰のせいでもないけれど。


 1 空港からのタクシーがホテルの前に着いた時に、思わず「本当にここ?」って聞いちゃったよ。
   おそろしく寂れた建物で、予約サイトに乗ってるホテル正面の写真と違う。
   ロビーなんてホテルのロビーじゃないよ。田舎のレンタカー屋の事務所かっつーの。

 2 予約部屋の名前が「ガーデン・スイート」って言うんだ。すごく豪華な感じでしょ。
   でもスイートじゃない。スイートってのは寝室とリビングが別々に付いてることだよね。
   でも、ただだだっぴろい部屋があるだけ。その部屋に、ベッドが1台と椅子が1脚置いてある。
   そして部屋の窓の前には、隣のビルとの隙間の土地があった。これがガーデンなのか?

 3 部屋がなんか臭いんだ。タバコの臭いともちょっと違う気がするんだけど。
   これはしばらく居る内に慣れちゃったんだけど、慣れた自分が悔しいよ。

 4 部屋がとにかく暗い。日本のホテルが明るすぎるって説もあるけど、それにしても暗い。

 5 わぁ、こんなホテルで参ったな。どうしようかな。って考えている内に3ヵ所も虫に食われた。
   部屋に入ったとたんに3ヶ所も虫に食われる宿って、インドの山奥かっつーの。
   モロッコで南京虫食われた思い出がよみがえっちゃって、怖くてベッドに入れないよ。 ●ここ

 6 クーラーが付いているんだけど、コントローラーがない。
   ガンガン冷えるか、クーラー無しか、選択可能です。

 7 コンセントがあるのに電気が来てないところばかりでね。
   いちばんメインのところもそうだから、イラっときたな。

 8 全館無線LANってことなのに、ネットはつながったり切れたり。ボクはからかわれているのか?

 9 便器にのせてある便座が、後から取り付けた小さくてフニャフニャのプラスチックなんだよね。
   座っている内に何度も、便座ごと便器のなかに尻が落ちそうになる。

10 そして、いきなり詰まった。

そして決め手になったのは、「絶対に明日は違う宿にしてやる!」って思って目星をつけた宿まで夜の街を探検に行った時のこと。

帰ってきたらホテルの玄関の扉の鍵がかかっていて入れない。フロント24時間対応をうたっているのにだよ。フロントに兄ちゃんが戻ってくるまで5分くらい、暗い通りで待たされたよ。これじゃ怖くて夜コンビニにも行けないよ。

もちろんすぐに、翌日からの別の宿を探して予約しましたよ~

それにしてもびっくりなのは、このホテルにもペントハウスがあって1泊百数十ドルするってこと。どんな部屋だかしらないけれど、このプアーなフロントで、中がいくら豪華だって興ざめだよな。

*****

そしてその翌日、アジア飯がどうしても食べたくなって入った中華料理屋で、なつむぎ史上最低の中華料理を食べることになる。

ま、それはまたいずれ。

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不思議な感覚だったな。

ずっと憧れていたハバナに来て音楽を聴いている内に、ふと寂しい気持ちの自分を見つけたりした。
今、自分は楽しんでいる。とっても楽しんでいる筈なのに、ふと寂しい。

*****

10年くらい前のことだったかな。
以前勤めていた会社の先輩に誘われて花見に行ったことがある。
ボクは桜の花は大好きで、その上酒も人一倍好きだけど、桜の花の下で宴会をするのはどうも性に合わない。だから最初はその花見の誘いを断ったんだけどね。

「なつむぎ君さぁ。あと何回、桜の花を見ることが出来ると思う?ボクの場合は…… そうだな20回はムリだろうな。そう思えばさ、桜の花を眺めながらシミジミと酒を飲みたくもなるんだよ」

桜の下で大騒ぎするんじゃなくて、シミジミと飲むなら良いですよ。
でも、そんな風に桜の花を見るのは、すこし寂しくはないですか?
時間が一方向にしか進まないのは当然でしょ?だから、楽しみのために残されている時間が日に日に短くなるのは当たり前のことじゃないですか。
それを憂いていていたら何も楽しくなくなってしまいますよ。

*****

今なら、彼の気持ちが少しは分かる。

今のこの喜びはこれからどれだけ続くのだろう。今後、何回味合うことができるのだろう。
そう考えた時の寂しさだな。若いころは思い付きもしなかったな。

シミジミするというのは、そういうことさ。
楽しいのに、その楽しさ故にふと寂しい。

ボクはチャチャチャを聴きながら、グアラーチャを聴きながら、サルサを聴きながら、
ハバナの街をもうあと少しで去るという夜、シミジミしたんだ。

楽しさには必ず寂しさが付いてくる。きっとこれは、出来事の自然の姿なのかもしれない。
もちろん、寂しさの中に楽しさを見つける事だってあるだろうけど。

ちょうど、ニュートラルな白色の透明な光が、赤からの紫までのたくさんの色が重なってできているように、何気なく過ごしている日常には、喜びから悲しみまでが等しく含まれているってことだよ。

*****

ボクがまだ、シミジミが似合わないくらい若くハツラツとしていた頃、
ある展示のある作品のために虹をテーマにした文章を書いたことがあった。

当時は若かったな。同じ事に感づいていながら、それをポジティブに捉えていたんだもの。


 無色だった日常が、ふとしたきっかけで虹を生成することがあるのだ。
 それはあたかも無数の豊饒が、重なり合って存在することで自らの豊饒を隠しているかのようだ。
 ある日ある時、見なれた日常が虹に分解するのを知り、人は豊かな世界を垣間見る。



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●Orquesta Aragón

ハバナの街はどうだった?

そう聞かれたらどう描写しようかと考えると、かなり難しい。

オールド・ハバナ(Old Havana)、スペイン語でラ・アバナ・ビエハ(La Habana Vieja)の観光スポットや、ホテルやレストランの並ぶエリアは、まるで花と光にあふれたテーマパークのようだ。

どのレストランにも、どのカフェにも、どのバーにも生の音楽が流れていて、街を歩いていても自然と音楽が耳に入ってくる。まるで街全体にBGMが流れているみたいだ。

観光客との記念撮影用に着飾った女性達や、
街に流れる音楽に合わせてステップを踏む老紳士や、
通りで涼みながら化粧品のプラスチックのビンを叩いてクラベスのリズムを刻む少女やらは、
みんなテーマパークのキャストなんじゃないかな。

古いアメ車のタクシーはアトラクションだな。

ところが、ツーリストが歩くエリアから一歩外れると、そこには壊れかけの街が広がっている。
壊れかけた建物の中で、人が生活している。

このコントラストは、ちょっと刺激的だった。


普通、壊れかけの街には壊れかけた人間達が集まっていて、ちょっと近寄りがたいものなのだけど、でもハバナの街にはそんな危険を感じることがなかった。

これも不思議だったな。


もしこの街で生活することができたら、きっともっと多くの刺激と不思議を体験できるに違いない。なんかそんな風に感じた。

*****

壊れかけの街で、どんな生活が営まれているかのレポートはちょっと難しいよ。ボクは単なるツーリストだからさ。
でも、ちゃんと食べるとしっかりとした値段を取られる観光客向けのレストランのことならレポートできる。


ランチの時間でもディナーの時間でも、たいていミュージシャンが生で演奏していて、そして演奏が一区切りつくと彼らはテーブルにまわってくる。そして、アーティストの活動のために少しだけ協力して欲しいと。


ある時、小銭を持っていなかったボクは、相場の3倍くらいのチップをはずんだことがあった。

----- セニョール、どこからいらっしゃいました? そうですか、日本からですか。キューバは初めてなんですね。 なるほどキューバ音楽が好きで、一度は来てみたかった。 では何かリクエストに応えましょう。 はい、では何かチャチャチャの曲をこの日本のセニョールのために1つ。

こんな感じで、相場の3倍に相当するサービスを受けちゃった。


♪ Poco pelo, poco pelo, poco pelo ¿para qué quieres barbero?
  Poco pelo, poco pelo, poco pelo ¿para qué quieres barbero?

  Si tu tienes poco pelo, ¿para qué vas a gastar tu dinero?
  Si tu tienes poco pelo, ¿para qué tú nesesitas el barbero?



知ってる! 知ってる! チャチャチャのスタンダードだね。
ハバナに来て、リクエストに応えてもらって、食事をしながらチャチャチャを聴く。

なんて幸福なんだろうってね。


●Orquesta Hermanos Castro


●Orquesta America


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この曲の題名は「Poco Pelo(ポコペロ)」 意味は、ちょっとしか毛がない。

こんな風に歌ってるんだよ。

♪ 毛がない。毛がない。毛がちょっとしかないのに、どうして床屋に行きたいんだい?
  毛がない。毛がない。毛がちょっとしかないのに、どうして床屋に行きたいんだい?
  お前さん、毛がないんだったら、なんで金を無駄遣いするのさ。
  お前さん、毛がないんだったら、どうして床屋が必要なんだい?



悪いけどさ。ボクには毛があるからさ。