先日、富山国際会議場にて開催されたHSCシンポジウム。
書きたいことが満載ですが、まずはその①シンポジウムの内容について、私の中で整理してまとめたレポートのようなものを書いていこうと思います。
基調講演のお話が私の頭には難しくて、ついていくのに必死だったので、理解がおかしかったり「それは違うんじゃないの?」ということを書いていたらすみません。
まず初めに明橋大二先生より「HSCって何?」「HSCの4つの特徴DOES」「HSS」「ニューロダイバーシティ」HSCの基礎知識についてお話がありました。
続いて長沼陸雄先生の基調講演。
「HSCの脳内で何が起きているのか」
このタイトルに興味津々、前のめりで食い入るように聴き始めました。
でも…
そうだ私、医学専門用語、解剖生理、ホルモン…拒絶反応が出るくらい苦手なんだった!
難しい言葉が出てくるたびに、理解するまでに時間がかかるのでそこで耳が止まってしまう。
その間にもどんどん進んでいく先生のお話に全然ついていけなくなってる!
この後パネルディスカッションがあるのに、どうしよう、何をディスカッションすればいいのかもわからない。
自分が何がわからないのか?がわからない。
プチパニック!
…この私の状態のことを、今まさに先生は解説しているような気もするけれど。
とりあえず、一旦落ち着いて。
医学的な説明についていけていない私だけれど、少し落ち着いて聴いていたらフッと思うことがありました。
それはずっとモヤモヤ引っかかっていたことでした。
「HSCの脳内で何が起きているのか?」
このお話は、私は「全てのHSCの脳内で起きていること」ではなくて「HSCが刺激を受けてストレスを感じた時に脳内で何が起きるのか?」そして「それがどのように心や身体に影響を及ぼすのか?」ではないか、ということでした。
「HSC=」ではなく「HSC+刺激の多い環境=」
のお話ではないか?…
そんな風に思ったのです。
HSCだからといって、みんながみんなこのようなネガティブな状態になるわけではない。
それは環境によるもので、安心できる環境であれば、ちっちゃなことでもHSCはひといちばい幸福感を感じられるからです。
HSCは病気ではない。
ただ「ひといちばい敏感な子」…HSCでない子よりも五感が敏感、共感性が高いというだけのもの。
その生まれつき持つ「ひといちばい敏感」という気質が故に、刺激を強く受けて圧倒されやすく、HSCでない子よりも早く多くのストレスを感じてしまう。
ストレスにより、脳内で様々な反応が起こり、結果、心身の不調につながる。
そして二次的に病気を引き起こすこともある。
「子どもの敏感さに困ったら読む本 長沼陸雄著」より
だから、ストレスとなる刺激を避ける生活を心がけたり、早めに心身を休ませることがいかに重要なのか、ということの証明に、長沼先生は医学的観点から説明されているのではないか?と思いました。
これはパネルディスカッションでもお話しましたが「HSCは生きづらさを感じやすい」というお話も「HSC=生きづらい」ではなく、今の世の中が不穏な環境だから、HSCはひといちばいその環境に影響を受けて生きづらさを感じている、ということだと思うのです。
ネガティブなことばかりクローズアップされるのは「HSCだから」ではなく、ネガティブな環境をいち早く察知しているからなんだ、ということを私はどうしても伝えたくなりました。
そう、資料にもありました。
「差次感受性」のことです。
美しい景色
優しい音
落ち着く香り
美味しいもの
心地よい温もり
笑顔
HSCは、安心できる環境では、どんなことにでも深く感動し、生きていることに感謝できるのです。
HSCシンポジウムにまつわるエトセトラ…
まだまだ続きます。
その②