ダマスクコットン大作戦(11)~三つよりの糸舎さんでの学びの話・前編 | 人形ファンタジーの世界【ボタンウサギの縫々王国(ヌイヌイオウコク)】クリエイター・ナカノカナ

人形ファンタジーの世界【ボタンウサギの縫々王国(ヌイヌイオウコク)】クリエイター・ナカノカナ

大阪のちいさなアトリエで縫々王国(ヌイヌイオウコク)というウサギのぬいぐるみたちが暮らすファンタジー世界を生み出しています。個展やニン材派遣など個人企画を中心に、人形と物語にまつわる活動を展開しています。

こんにちは、ボタンウサギの縫々王国(ヌイヌイオウコク)ナカノカナです。

 

ぬいぐるみたちのワタ農園をリアルに作る

あまくさどろっぷす山根さんとの共同企画『ダマスクコットン大作戦』 。

 

今回は2期目に向けての、学びのお話・前編です。

 

≪前回までの記事はこちら≫

開幕宣言 ・(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)

 

 

初めて収穫したワタが届いたのが、昨年の11月。

あれから5か月が経ちました。

 

その間に何をしていたかというと、

ワタと種を分ける作業を。

 

これが地道な作業でして(苦笑)

まずはくっついてるゴミや葉っぱなどを取り払いまして…

 

 

 

その後、ワタの中から繊維の絡まった種を引き剥がす、みたいな感じ。

コロンと出てきてはくれないの。

 

飛び道具とかないのかしらと思わずにはいられません。

 

 

 

そして、このワタの使い方についても色々と考えてしまいます。

 

天然のワタって、ふわふわとしたやさしい柔らかさがあって

普段使っている高品質ポリエステル綿と比べても、手触りが全然違うんです。

 

以前、オーダーで姫路のオーガニックコットンを使ってボタンウサギを生み出した時に

普段は感じないような幸福感が、ワタを触る指先から全身にほわぁ〜っと伝わって、とても心地良かったんです。

 

 

その経験から「天然のワタでボタンウサギを生み出したい!」って始めた企画だったんだけど、いざ無農薬で育ててもらったワタを手にしたら…

 

私の自己満足で、貴重な天然素材を使ってもいいのだろうか(しかも、他の人からは見えないし触れない部分に…)とか

 

中身だけでなく、生地など素材すべてをオーガニック(天然)にしなければ意味がないんじゃないのか、とか…。

 

いろんな想いが頭をよぎって、

収穫したワタを使えずにいました。

 

 

一方、天草の山根さんも

収穫はできたけれど、質にはまだまだ納得のいかない様子。

 

 

そんな中、山根さんから嬉しいご連絡が。

同じ熊本の、阿蘇で和綿の栽培で地域おこしをされている

『三つよりの糸舎』さんというところを、

TVのニュースで偶然見つけたのだそう!

 

「近々連絡を取ってみます!」とのこと。

 

思いがけない展開に胸がはずみます。

 

 

そして11月下旬に、『三つよりの糸舎』さんから温かいご返信が。

ワークショップの日であれば、和棉や手仕事道具の説明などをしていただけるとの事。空いた時間で畑の案内も。

 

なんとありがたい!!

 

私のことも、ご連絡をする際に紹介してくださったそうで。

 

『三つよりの糸舎』代表の竹腰さんのお話によると

「和棉は洋棉より弾力があるので、人形のワタとしても充分活かせると思う。オーガニックであればお子さんにも安心安全」とのこと。

 

「但し、本当に人形の全てをオーガニックにすることは、とても大変だと思いますが…」

 

その言葉に、ワタだけをオーガニックにしても、それってどうなの?と問われたようで、ドキッとしてしまいました。

 

 

 

私はコロナ事情で移動できそうにないので、ワークショップは山根さんに託すことに。

 

当初は2月に参加を予定していたのだけど、いろんな事態が重なり断念…。

 

今期はムリかも…と諦めかけていたんだけど

種まきを翌月に控えた4月初旬に、ようやく伺うことができました。

 

 

写真提供:あまくさどろっぷす

 

続きはこちら

 

 

 

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