しかし、その時指原の中では
「指原…まだ…おわらないよね」
「誰!…」
「指原…もう少し…だけ…」
「や、やめろー!」
指原は目を開けると飛び上がるといきなり優子を後ろから押した。
「いってぇー!」
振り返ると異変に優子は気づいた
目の前には焦点が合わない目をした。指原がいた。
「指原?まだ、解けてないのか?」
鎧を召喚した指原が優子に襲いかかると優子は剣を受けるとすぐに鎧を召喚した。
「ぐわぁ!」
指原の剣を受ける優子だったがあまりの重さに吹き飛んだ
「クソヤロウ!」
優子は素早く立ち上がるとそばに落ちた剣を広い再び立ち向かう。
剣を打ち合いながら指原に語りかける。
「指原!目を覚ますんだ!」
「………」
優子の問いかけに指原は反応せず術を唱えると優子と距離をとった
「行くぞ!大島!」
指原は三体に分裂した。
それぞれに槍と双剣を持った指原が目の前に現れた
「なんだ…これは…」
混乱する優子に向かい指原達は、走りだした。
「連続攻撃か…」
優子は防御壁を張り構えた
槍を持った指原が鎧に火を纏うとそれを双剣を持った指原に移すと剣を持った指原に同じように移す。
三体の指原達は火を纏うと空高く飛び上がる
一斉に斬撃を振り下ろした。
「喰らえ!大島優子!」
「三伐一殲!」
三つの斬撃が一つにまとまり優子に襲いかかる。
「うぉぉぉぉぉ!」
優子はそれを防御壁で受けるが力およばす優子は斬撃をもろに受けた
「ぐわぁぁぁ!」
優子は後ろに後ずさる鎧から火花が出ると鎧を解除され
その場にうつ伏せに倒れる
「ちっ…ちくしょー…」
「誰も…指原をとめられませんよ、優子さん」
倒れた優子の頭を指原が踏みつける
「くっ…本当なら…今すぐこいつを粉砕してぇが体が効かない…」
優子は地面を力強く握りしめた。
その時だった
「優子ー!」
突然聞こえた声と共に優子の体に光が包み込む
「体に力が…」
「死ねー!大島!」
指原が優子に剣を振り下ろした時だった。
ピチャ、ピチャ、
優子は顔面に生温かいものを感じた
見上げると指原の口から血を吐き出していた。
「指原…?」
「くっ…なんだこれ?なに…ゲホッ…ゲホッ!」
指原は口から血を吐き出すと片膝をついた。
「まだだ…まだだ!」
指原は片膝をついた状態で剣圧を放った
優子はそれを交わすと前に出た
「いいかげんに…目を覚ましやがれぇ~!」
優子は空に舞い上がると炎装した
剣を振り下ろす
炎をまとった剣圧が指原に向かうと
指原の分身が指原の前に立つと攻撃を受けると消滅した。
「マジかよ…どうしよう…」
その時指原の目にはゆっくりと近づく優子が目に入ってきた。
「狂える暴凶星…そこまでだ」
ぎゃあああああ!
優子は剣を振り払った
切られた指原の体からおびただしい血が吹き出していた
ドスン!という音ともに剣を落とした指原は地面に倒れると
指原の体は風と共に砂となって消え去った
「さ…指原!…指原!」
暗い街の一角で優子の叫びだけが響き渡った
次の日優子は外の墓地にいた
目の前には山になった土に墓碑が埋め込まれていた
「ヘタレ少女この地にて眠る」
優子はそう言うと
コリンにまたがりその場を後にした。
「さて…国境を荒らす難波の小娘にお仕置きの時間だな」
