AKB小説 暗黒物語

AKB小説 暗黒物語

下手ですががんばって書くのでお手やわらかに
お願いします。
時々倉持さんとの握手についても書きたいと思います。

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優子の背におぶさる指原重みを背に受ける優子は笑顔でいた。

しかし、その時指原の中では



「指原…まだ…おわらないよね」


「誰!…」

「指原…もう少し…だけ…」

「や、やめろー!」


指原は目を開けると飛び上がるといきなり優子を後ろから押した。

「いってぇー!」

振り返ると異変に優子は気づいた
目の前には焦点が合わない目をした。指原がいた。

「指原?まだ、解けてないのか?」

鎧を召喚した指原が優子に襲いかかると優子は剣を受けるとすぐに鎧を召喚した。

「ぐわぁ!」

指原の剣を受ける優子だったがあまりの重さに吹き飛んだ

「クソヤロウ!」

優子は素早く立ち上がるとそばに落ちた剣を広い再び立ち向かう。

剣を打ち合いながら指原に語りかける。


「指原!目を覚ますんだ!」

「………」

優子の問いかけに指原は反応せず術を唱えると優子と距離をとった


「行くぞ!大島!」

指原は三体に分裂した。
それぞれに槍と双剣を持った指原が目の前に現れた

「なんだ…これは…」

混乱する優子に向かい指原達は、走りだした。

「連続攻撃か…」

優子は防御壁を張り構えた

槍を持った指原が鎧に火を纏うとそれを双剣を持った指原に移すと剣を持った指原に同じように移す。

三体の指原達は火を纏うと空高く飛び上がる
一斉に斬撃を振り下ろした。

「喰らえ!大島優子!」

「三伐一殲!」
三つの斬撃が一つにまとまり優子に襲いかかる。

「うぉぉぉぉぉ!」

優子はそれを防御壁で受けるが力およばす優子は斬撃をもろに受けた

「ぐわぁぁぁ!」

優子は後ろに後ずさる鎧から火花が出ると鎧を解除され

その場にうつ伏せに倒れる

「ちっ…ちくしょー…」

「誰も…指原をとめられませんよ、優子さん」

倒れた優子の頭を指原が踏みつける

「くっ…本当なら…今すぐこいつを粉砕してぇが体が効かない…」

優子は地面を力強く握りしめた。



その時だった


「優子ー!」


突然聞こえた声と共に優子の体に光が包み込む

「体に力が…」


「死ねー!大島!」

指原が優子に剣を振り下ろした時だった。

ピチャ、ピチャ、






優子は顔面に生温かいものを感じた

見上げると指原の口から血を吐き出していた。

「指原…?」

「くっ…なんだこれ?なに…ゲホッ…ゲホッ!」


指原は口から血を吐き出すと片膝をついた。

「まだだ…まだだ!」

指原は片膝をついた状態で剣圧を放った

優子はそれを交わすと前に出た

「いいかげんに…目を覚ましやがれぇ~!」

優子は空に舞い上がると炎装した
剣を振り下ろす

炎をまとった剣圧が指原に向かうと
指原の分身が指原の前に立つと攻撃を受けると消滅した。

「マジかよ…どうしよう…」

その時指原の目にはゆっくりと近づく優子が目に入ってきた。

「狂える暴凶星…そこまでだ」


ぎゃあああああ!






優子は剣を振り払った


切られた指原の体からおびただしい血が吹き出していた



ドスン!という音ともに剣を落とした指原は地面に倒れると


指原の体は風と共に砂となって消え去った




「さ…指原!…指原!」






暗い街の一角で優子の叫びだけが響き渡った






次の日優子は外の墓地にいた

目の前には山になった土に墓碑が埋め込まれていた

「ヘタレ少女この地にて眠る」


優子はそう言うと
コリンにまたがりその場を後にした。



「さて…国境を荒らす難波の小娘にお仕置きの時間だな」








「山田さんの次は…山本さんか…」

さくらは目の前の山田を始末しようとしたが、それを彩によって阻まれた。

山本は山田を起こすと近くの岩影に避難させた
隣には小谷が既に倒れていた

「菜々!後は、うちに任しといてや…」

彩の重い口に山田は頷くしか出来なかった。

彩はさくらに畳み掛けるように斬りかかった。


「さすが…山本さん…強い…」


さくらは山本の攻撃に押されていた。



「そろそろ、ケリつけるで!」

山本は剣を両手で縦に握ると何かを唱える。
「こ…これは」
さくらの目の前には背中に羽が生えた山本が立っていた
「く…いゃあ!」
さくらは山本に斬撃を放ったしかし、山本はそれを飛んで交わす。

「宮脇!あんたはここまでや!」

山本は空高く舞い上がりさくらに対して、突進した。

「きゃあああ!」

さくらの体に重い衝撃がかかる
さくらは空中に舞い上がり背中を強打した。


「だ…だめだ…」

さくらは意識を失った。



博多んとこの小娘も対した事ないな

山本がその場を後にしようとした時だった。
「いったいどうしたらいいの?」

二人が激しくぶつかる中で小谷は決心がつかずにいた。
近くの岩影から二人の様子をながめた。

突然山田の声が聞こえて小谷は目をやると
そこには膝をついた山田にさくらが光を纏った剣を向けていた。

「菜々!」

小谷の叫びに山田は一瞬向くと小さく頷くと
視線を戻した。

さくらの呪文と共に光の波動が放たれた
「もう…終いやな…」

山田はゆっくりと目を閉じた。


その時目の前で叫び声が聞こえた

目を開けると

光の波動の前に立った小谷が目に入った

「りぽぽ!」

波動がりぽぽに直撃した。
小谷は魔法の壁をつくり防いだが、
すぐに崩れ去った。



「ゆ、ゆるせん!」

山田は唇を噛み締めると立ち上がろうとしたが、立つ事ができなかった。

「く、くそー!」

山田の視線の先には、ゆっくりと近づくさくらの姿だった。

「山田菜々さん…さようなら…」

覚悟を決めた時だった。

「何があったん?」

難波の山田は騒然としていた。

目の前には綺麗な布にくるまれた三人が安置されていた。

彩によって始められたてんぺんをてんぺーん
その作戦で三人が死んだ
これにより皆の気持ちはは揺らいでいた。

「このままだと、アカン…」山田が考えてる時だった。

「み、みつけた!みつけた!」

息をきらしながら、小谷が山田に駆け寄った

「三人をやったやつをみつけたで!」

山田は小谷を見つめた





「少し、頑張りすぎたかな?」

木にもたれながら、さくらは、息を整えていた。

「がんばろうさくらたん!安全な場所まで、もうすぐだよ」

ブラウニーの声を聞くとさくらたんは
立ち上がると進み始めた時だった。


「みつけたで!」


「ん…?あんた…博多んとこのさくらちゃんか?」

さくらの前には、二人の人物が立ちはだかった。

しばらくの間、無言でいたが、痺れをきらしたのか
山田が口をひらいた
「なぁ?ほんまにあんたがやったんか?」
返事を待ったが、さくらは口をひらかなかった
「ほんなら….」

「ああするしかなかった…」
さくらがポツリと言った
「あんたがやったんか…ならはなしは早いわ…」
山田は腰の剣を抜くと構えた。

「山田さん…手加減しませんよ!」

さくらも剣を抜くと鎧を召喚した。

頭上に光の円が現れ桜色の光が身体を包み込む
桜鶴剣を抜くと山田と対峙する。

しばらくの間、お互いに距離を保ちながら様子を伺った。
山田が近づくとさくらは距離を保つ
しかし、その距離はゆっくりと確実に近づいていた。

小さな蹴る音が聞こえると共に、激しい金属音が響いた
先に仕掛けたのは、さくらたんだった
さくらは剣を握りしめていた。
目の前にいる山田が自分に話しかけていたが
なにを言ってるのかわからなかった。

さくらは頭の中が真っ白で、音が聞こえなかった。

さくらは山田に激しい剣撃を繰り出していた
それに対して、山田は考えていた
なにかが、おかしい気がする、なにか、大きな勘違いしてるんやないかと
すると、さくらの放った剣が山田を捉えた
胸に衝撃が走り山田は後ろに下がると膝をついた
「よそ見は、あかんな」

膝をついた山田に対して、さくらはぴんぴんしていた
予想外の展開だった

「山田さん…これで…お別れです。」

さくらは剣を突き上げると剣が桜色の光に包まれた

「あなたの心に…」
さくらは剣を振り上げた
すると桜色の光が勢いよく地面をつたって山田にむかっていく


「桜咲けー!」
光が勢いよく山田にむかっていく

「彩…ごめんな…うちは、ここまでや…」

山田はゆっくりと目を閉じた。




われた窓ガラスの向こうで空が明るくなった。
夜明けからふり続いていた雨も弱まり、ようやく止んだ。
太陽が顔を出すと同時に街の様子が明らかになりだした。
焼け落ちた屋根に破壊された家そして、道ばたに転がる動く事の無い人びと
少女は泣きたかった。悲しみに顔がゆがむ
目の奥にせき止めた涙がこぼれそうだった。

しかし、涙は出ることは無かった。
少女は通りに倒れた人を見ていた。
通りは血で赤く染まっていた。

体は冷えきったのに、寒さを感じない。
目を閉じるたびに暗闇の中で記憶が蘇る。

あの時の自分はできる事をしたと思った。
考える間頭にはあの時の恐怖が蘇る

あれはとても現実ではない夢でないかと錯覚した。

しかし、血の臭いがただよるのを見て、それが夢でないと言うのはわかっていた

これから、どうするか?彼女がそう思った時だった。

「寒い?」
声が聞こえ
少女は目をやると
荒れ果てた部屋で
クマのぬいぐるみが少女を見ていた。

「君の名は?」

少女は答えなかった寒さで震えていた
のを見て、ぬいぐるみが少女に近づいた。

「火を起こしてあげるよ。温まるぐらいに」

小さな火花がついて近くの暖炉に火がついた。

少女はよろよろと火に近づくと体を丸めて手をかざした。

しばらくして、彼女は口をひらいた。

「助けてくれて、ありがとう」

その声にぬいぐるみは手を挙げた

「私は、さくら、宮脇さくら、あなたは?」
その名を聞いてぬいぐるみは黙り込むとすぐに口をひらいた

「あなたをさがしていたよ…さくらたん」

「どうして、その名を?」

「まさか、ブラウニー?」

さくらは立ち上がるとそばに駆け寄りぬいぐるみを抱きしめた

「ブラウニー!ブラウニー!」

感動の再開に浸る二人だったが、
その声は不運にも近くの通りにも聞こえてしまった。

「声が聞こえたわな?」
「聞こえたな」

「ほな、戻る前に始末せぇんと」




謎の人物が向かってるのを知らずに
二人は儀式を行っていた。

「ブラウニー…私は、あなたを生涯の友として誓いをたてます。私たちは死ぬ時まで一緒だよ…」

さくらは左手をブラウニーの額にかざしたすると
次の瞬間ブラウニーは光に姿を変えると
さくらたんの全身に光を惑わせて
左手に熊の紋章の指輪がつけられた。

腰には桜色の鞘と紋章の入った剣が装着された。

さくらが息をついていると急に部屋のドアが空いた。


「こんなところに隠れてたわ」
部屋に入ってきた人物を見てさくらは顔を歪めた

見覚えのある鎧と虎の紋章
その姿にさくらは怒りがこみ上げて来た。
「難波軍…」
さくらはポツリと言った

「なんや…知ってんのかい…ほんなら話は早いわ…しんでもらうわ」

難波の三人は剣を抜くと斬りかかった










「わ、私たちは命令にしたがっただけなんだよ、本当はこんなことする気はないよ…だから、見逃して」




「だめだよ…そんなの」
さくらは言った

「今、なんて?、耳がおかしくなったかもしれない、今、だめって?」


「そうだよ。だめだよ」




「あなたの心に…」




「や、やめろー!」








剣を鞘に納めると同時に何かが倒れる音が聞こえた。



「あなたのためだよ…私は、自分の弱さに気づいたよ。もう…血は見たくない、けど、あなたたちの血なら平気だよ…」



「さくら咲け!」






さくらは、剣を鞘に納めるとその場を後にした。
「さ、さやか?」
大広間には沈黙が広がっていた

ゆっくりと歩きながら、口ずさむ山本彩

中央で止まると彩はみんなを見渡した。

「今、状況は最悪や!戦争になるかもしらん」

彩の言葉に皆緊張が渡っていった。

「そこで!今日はみんなに決めてもらいたい事がある。私らの国は二つの国にはさまれとる。公国と馬の谷や!
今までは中立を保ってた。

たがな!今回はそういうわけにはいかん!下克上や!そこで、みんなに決めてもらいたいのは、どっちにつきたいかや…今から、挙手とんで!」


彩の言葉に息を飲むメンバーたち
しかし、彩は息をつくひまを与えずに挙手をとる

結果大半は今までどおり何人かは公国を支持した。

「クックックッ!」

結果を見て突然彩は笑いだす。

「彩姉!どないしたん?」


そんな彩を心配した山田が口をひらく

すると彩は剣を抜くと山田に突きつけた

「戦争する気のない…ザコはいらんで…」

冷たく吐き捨てる彩を見て山田は言葉が出なかった。

「彩姉の…考えは?」

そんな彩に声をかけたのは、手を胸に抑えながら、口をひらくりぽぽだった

そんな小谷を見て彩は剣を下ろすと
高らかに宣言した。

「うちらは、どっちもつかん!二つともとるんや!みんな!てっぺんとるんや!」

「もう…彩を止められんな…」
山田が最初に手をあげた
すると次の瞬間みんなが続々と挙げた


それを見て微笑み彩に1人が声をかけた

「うちは、いかへんで!」

みんながざわつくなか1人の人物が手を挙げた

「み…みゆき…」

「彩姉…うちは残るさかい…だから、自由に暴れてきーや!」






その後城に続々と集まりだしていた

彩は明るくふるまっていたが、やはり、例の事が気になりしかたなかった
うちの為に留守番を担当するなんて

みゆき…



皆を率いてまず向かうのは
馬の谷か?公国か?


「さて、どっちから、攻めたろうか」

彩はニヤリと笑みを浮かべた
なにかによってあやつられた指原は上から襲いかかった
指原は
優子を吹き飛ばした。
優子は態勢を立て直すと
指原に話しかけた。

「指原?」

優子の目の前には不気味な笑顔をした指原が立っていた

「指原…は…バカじゃない…」

「何を?」


「指原は!バカじゃない!小嶋!」

指原は優子に向かって飛びかかった
先端を鋭い爪にした。左右の手で優子に斬りかかる。
「小嶋ー!しねぇ~」
「指原!目を覚ませ!」

指原の鋭い斬撃を優子は剣で受け止める。
しかし、すばやい斬撃を全ては防げず

優子は指原の斬撃を体にモロに受けてしまった。

「ぐわあぁぁぁぁ!」

体から血が噴き出す、苦痛に顔を歪ませながら、優子は指原を掴もうと右手を伸ばす
「掴んだ!…グッ!」

ズシャア!


指原を掴んだ瞬間右手に痛みを感じた
目をやると
指原を掴んだ右腕に爪が突き刺さっていた。

「小嶋!きたねぇ!手で掴むなよ!」
指原はニヤリとしながら、見つめていた。

だが、優子は手を離そうとしなかった。

いつまでも離さない優子に指原は再び突き刺した

「痛いだろぉ~小嶋!早く離せよ!」

「離さない…」

「あぁ?」

優子の手は血まみれになっていた腕には尋常でない痛みを感じていた。

「離せよ…離せ…離せってってんだろう!」

指原は爪を振り上げた時だった

「離したら…お前を…助けられない」

優子は左手で剣を使って指原の爪を飛ばした。

「ん…なっ!」


「覚悟しろ!」

優子は指原を掴み押し倒すと上にまたがると
両手を使い術を放った
体の傷は術を使い回復させると
すぐに指原の体内を手で探る

「これだ!」

優子は指原の体内から何かを取り出すとそれを握り潰した。

すると指原の体から、光りが舞い上がると空で消滅した

「やったか…?」

その時優子は突然体を掴まれた。

「優子~さーん…痛いじゃないですか~てか、なんでまたがってるんですか?」

そこには、いつもの指原がいた。

「ふはは!」

優子は笑顔で指原を見ていた。

「よかった…」
優子は指原から立ち上がると
指原を起こし背負うと
歩きだした。


指原の騒動が終結した時
ここから北東にある国では次々と人が集まっていた。



「急に呼ぶなんていったいなに考えとんねんやろな?」

大広間に集まり各自雑談している時だった。

「ぺんぺんをてんぺん!」



「?」
突然響き渡る声に広間に集まった者たちは黙るとそちらに視線を向けた


「ぺんてんをてんぺーん!」








やっとの思いで優子に出会えた指原、しかし、指原は意識を失い倒れてしまった。


そんな指原を優子は助けるためにコリンと共に平原を駆け上がる。


その道すがら、優子は指原の状況を考えていた。


指原がこっちに来た理由はなんなのか?しかし、答えは出なかった。


答えを出すには、今、脇に抱えている。こいつの命を助けなければならない。




1時間ほどして、優子たちは平野と平原を抜けて馬の谷から、ベルン城のそばまで来ていた。


川を渡り山なりの道を登るとベルン城が見えてきた。




「ふぅー!」


一息つくと優子はベルンに向けて駆けたやがて白い門の前に着くと大きな音と共に門が開くと


優子はすぐに城内の医療施設に向かった。




指原を無事に預けた優子は自分の部屋へと帰っていくと横になった




「ハハッ!流石に私でも、今日は疲れた」




優子はゆっくりと目を閉じた。






























「うん?」








優子は夢の中である光景を目の当たりにしていた。


「これは?」




そこには、指原と対峙する小嶋の姿があった




「これは、あの時の指原のきおく?」


二人は何かを話していた




「小嶋!全部見てた!」




「あんたじゃ、相手にならん」






「指原!わたしが、助けてあげる」

「小嶋!やめろよ…やめろー!」


次の瞬間小嶋は指原に何かを撃ち込んだ

「嫌ぁぁぁぁぁ!」


指原の悲鳴と共に優子は目を覚ました。

「何か、嫌な予感がする…」
優子は起き上がると共に装備を再度つけなおしはじめた。







さっしー?

「ん?」

指原ー!

「ん…」

指原は立ち上がると窓から外を眺めたすると、下ではちょうど優子が歩いていた

指原は窓から飛びたし、優子に襲いかかった












優子は木の陰で、青々とした芝の上に寝そべっていた。となりには魔導馬のコリンがいる。


心地よい風にあたりながらウトウトとしていた時だった。


「誰だ!?」


優子が口を開いた。いつもの感じではなく、殺気のこもった低い声だ、ゆっくりと立ち上がるとあたりを見渡した。


「優子~さん」


だが、目の前に現れた人物を見て優子は驚いた顔を見せた


目の前には泥まみれでボロボロな服装のまるで乞食といっても過言ではないやつがいたからだ

しかし、顔を見た瞬間優子は笑った声をあげて爆笑していた


「なんで、笑うんですか~?」


「いやいや、わりぃ、わりぃ!?」


笑顔で接していた優子であったが次の瞬間その表情も一変した。

バタッ!という音と共に乞食が気を失ったのである。


「おい!どうした?」


優子は乞食の体をゆらすすると手についた血を見て優子はすぐに乞食を担ぎ上げるとコリンにのると

館に向けて走り出した。



「指原....もう少しの辛抱だ」


しかし、指原の様子をたしかめて、気持ちが沈んだやはり、一番恐れていた予想が、当たってしまった。



ダメだ、指原を死なせてはダメだぁ

優子は手綱を強く握ると駆け上がったそして、目を閉じるとある言葉を口にした

神速!


空中で優子の姿は霧に包まれると同時に変化した。


意識を集中させると優子は神速で進んだ目にも止まらぬ速さで平野をかけていく右手で手綱を左でとわきで指原を支えながら


「意識がもどったらたくさん聞かせてもらうから覚悟しとけよ!私は、病人でも容赦しないからな」


優子はにやっと笑いながら駆け込んだ


指原はあれから、城を出て歩き回っていた。しかし、指原は歩き回りつつ不安になっていた。


ここはどこ?と


今まではだれかと一緒に行動していたため問題は無かったしかし、一人というのは指原にとって初めてであった。


あたりは日が沈み真っ暗な闇に染まっていた小さなランタンの灯りを頼りに指原は平野を歩き続ける。


目的地は決めていた。というよりかはそこしかなかった。


城から北西に進み馬の谷を目指していた。あそこには指原にとって頼れる存在の人物が領主として国を収めていた。


しかし、今は高橋たちとあまり中がよくないこないだの時は本人ではなかった。あのあと彼女の体は消えると人形がぽつんと残っていた。


そんな指原にも不安な事がもうひとつあった。それは小嶋のそんざいである。


あれ以来消息をくらませた小嶋は馬の谷にいるのかもしれない。


もしかしたら、そんなことを考えてるうちに指原は歩くのをやめた


「おなかすいた」


城を出てから水は飲んでいたが、食べ物を口にしていない、カバンとポケットには食料と少しの金がはいっていた。


出る前に城下で食べようと思ってはいたが、誰かに見つかったらそれこそ大変なことになる。


腹を鳴らし、目に涙をためながら、また、歩きはじめた


あれから歩き出して2時間がたった。もう限界だ そろそろ座って、休んだほうがいい。


近くの大きな木の下にカバンからだした毛布をかぶって座った。体が震える。


指原は、カバンから白い布に巻かれた大きなパンを出すとそれにかぶりついた


「あー普段はあまり美味しくないけどこういう状況だと、とてもおいしい」


本当は火をおこしてなにかを作りたかった。しかし、火を起こすこと=やばいと指原は思っていた。


今の指原は無断で城を出た。


つまり脱走兵なのである。


今頃もしかしたら、誰かが、こちらに向かっているのかもしれない


捕まったら、捕まったらで面倒なことになる指原はパンをしまうと再び歩き出した。


ふと右に目をやると遠くの方から小さな光がみえた


指原はそれを見てあわてて右をむいた。


時間とともに小さな光は大きくなりながらこちらに向かっていた


「やばい!誰かが来る!」


指原は自分の横にある茂みに咄嗟に身を隠した。


しばらくして、指原の近くに馬がとまった馬上で二人の人物が会話をしているのが聞こえてきた。


「あれ?おかしいな、確かにここに人がいたような気がしたのに」



その声をきいて指原は自分の口を手で塞ぐと身をさらに小さくかがめた


「やばい、やばい、やばい!」


指原はびくつきながらいるとひとりがこちらに向かって歩くのが見えた。


「もう、だめだぁ」


指原の茂みの前でとまると何かをひろってもう一人に見せた


「おたまる?どうしたの!」


「見て!かじりかけのパンが落ちてるよ!」


「やっぱり!こっちに来てたんだよ!さっしーは!」


「私、戻って報告してくるね」

「私、もう少し探してみる!」


二人は分かれるとその場を後にした


しばらくして、指原は二人がいなくなったのを見てはいつくばりながら出てきた


「ははっ..........パン.....もっていかれちゃった」


そして、泣きそうになった。


指原はふらついた足取りで再び進み始めた