ワールズエンド・ツアー -128ページ目

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!






【インスタグラム】初秋の景はジギー・スターダスト


 クルマの保険の更新が迫り、担当者から電話があった。

「車輌保険……自損のときの保険はもういらないんちゃいます? ○○さん(←僕の本名)、事故なんて15年以上ないし、それがなくなれば年間で一万円以上安くなりますよ」との提案。

 うーん、どうしようかな。
 僕は迷う。確かに運転は丁寧だし細心の注意を払っている。
 だが、万が一があれば、修理は一万円では済まないことがほとんどだろう。

「いま、外出中なので、戻ってからまた連絡しますよ。もう着きますから。10分後にまた電話します」
 担当氏はそう言って電話を切った。


 10分待つ。連絡はない。
 30分後。やはり連絡はない。
 1時間経過。なにかあったのだろうかとこちらから電話をかけてみる。反応なし。
 しかたがない。翌日も早い。僕はシャワーを浴びて眠る用意をした。その日は担当氏からの着信はなかった。


 翌朝。出立する直前のこと。担当氏からメールが届く。





 あんたが事故ってるやんけ。思わず呟く。

「いやぁ、参りましたよー!」とは担当氏からの電話、その第一声である。
 なんでも借り物の四駆を狭い路地で左折させたところ、派手に脱輪してしまい、なんたることか「車軸まで歪んでしまった」と笑う担当氏。
……それは笑い事なのか。

「おいおい、しっかりしろよ、じじい(←70歳くらいのはず)」と言いかけて飲み込む。


「○○さん(←僕のこと)、やっぱり車輌保険はあるほうがいいですわー!」と提案を撤回するじいさん
「あー、そうすねぇ……。僕はそのつもりでいましたけど」と、笑いを噛み殺す。

 年間一万円なら、自損事故を修理できるほうが良い。ましてや、保険屋さんがその証明をしてくれたばかりなのだ。


 人間なんて一瞬で星屑。せめて大切なものは大切に生きようと僕は思う。
 僕にとってクルマは移動の手段ではない。相棒であり、大切な愛犬のような存在であり、ときには友人でもある。

 秋の交通安全週間だそうで。
 みなさんも慎重すぎるくらい慎重な運転を心がけましょうね。

 それでは、また。









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「偉大なる旅路」


真夏の光を集め始めた眩い青が黄昏れて、
立ち止まる帆船たちは木の葉のように揺られてた、
船上からは永遠までも視界にしようと終わり近づく旅人たちが手を差し伸べて、

微かな風に揺らされた、そのとき海は育ち始めた若い緑の草原にもなる、
走る風の響く草原、そこから流れて砂浜へ、
やがては揺蕩う凪の海、

目覚めた月は白く白く透きとおる、お星様たち瞬きしてた、
濃い濃い青い藍の彼方に人差し指で船を描いて、
光は繋ぎ合わさるものだと彼女が言った、
そこかしこにあるすべての光を手の平集め、
これはきっと未来を照らす光かもって彼女が言った、

旅の終わりの旅人たちは握り締めてた宝石を、
天気を眺めて見比べていた、
草原には光をまとう雨が溢れて、
彼女が抱いた花束を、歌う小鳥が一輪ずつを誘って空へと連れてゆこうとしてる、
旅を終えた旅人たちが空を見上げて最期の旅へと出かける瞬間、
彼女は抱いてた花束を、空に描いた船に預けた、

私たちは草原から眺める海へと還りゆくだけ、
十字の斜めに十字を紡いだすべての運命、
何を手渡し何を奪い去るとして、
葬送へとゆくふたりの左手、右手には、
広げたか細い頼りもない、それなのに、
空を見ている子供は迷うことなく星を追ってた、

船には旅に立つものたちが穏やかなる静けさで、
手にした荷を手から放った、振り返ることもなく、
解放された一粒ずつが刹那に光を跳ね上げて、
ふわり浮かんだそれらは鳥になって遥か高くへ、

光は繋ぎ合わさるものだと彼女が言った、
そこかしこにあるすべての光を手の平集め、
これはきっと未来を照らす光だよって彼女は言った、
















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「定点観測」


良い人のふりなら得意、何故なら私は組み込まれた歯車ひとつ、
単に只々、それだけなのだと呟きかける背後の影に、

演技者としての私は欲も少なく人に優しく、
そして胸が痛むふりが得意、実のところは君が死んだとしてもおそらく何も思わないのだ、
仕方がないから眉間に力を振り絞り、
どうにか涙を浮かべるつもりでいるけれど、
演技者ではありながら、大根でもある私如きに悲しみなんぞがわかるだろうか、
そういっそ、私は不要に過ぎぬであると知っているのだ、
ならばなぜ、無痛になれない日々を只々重ねゆくのか、

私に在るのは錆びた歯車、それが胸を波立たせている、
ぽつんぽつんと鉄屑置き場の隅に点在、啼きも嗤いも演技も其処に在るはずもない、
使い棄ての臓物、関節、よく見りゃこの血は赤茶け腐った水の臭いをさせる、

孤独に至れ軽薄さえも振る舞いながら、どうにも其れに慣れぬのは、
歯車なんぞや鉄屑が、個体で生を保てぬからだと気づいた昨日、

そうか、昨日の日に君は僕はまた死んだのか、
不調に過ぎずも歯車として、軋むふりなら出来るだろうか、
きれいな血は流せそうもないけれど、
使い棄ての魂に自身を重ねるくらいなら、
それくらいなら色濃く這いつく細い影が赤茶ける、
黄昏刻まで灰を吸い、泡沫なれどきれいな血を流す生を振る舞えるのか、









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