連作障害が示す農業の方向性 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

衰退する農業の原因をはっきりさせなければ再生へ向けての反転は見込めない。

間違っていないとしてこのまま進めば先は見えている。

 

農業は狩猟採取の時代から移動せずに効率よくそれらを得ようとすることから始まった。酪農や畜産も同じ。

獲物を囲って育て、果実を周囲に植えることで定住生活を得られた。

草の種である穀物の量産と保存技術が大集落を形成、文明は始まった。

 

人類の知恵で自然界の食べ物を遠方から周囲に引き寄せたのが農業の始まり。

遠かろうが近かろうが食べ物としての本質は変わらない。

 

食べ物としての本質・・そこから思考を進めればよい。

そうすれば何処で間違えたのかがわかりやすい。

間違っていなければ何の問題も生じないはずだ。

 

自然界の仕組みに反すれば諸問題が生ずるのは当然のこと。

何が原因かを考える前に、今の農業の何処に矛盾があるかを考え、自然界の仕組みと照らし合わせればよい。

違いがあれば、それがどのような影響を与えるか、はっきりさせれば答えは出る。

 

植物はすべての動物の祖先であり、植物達によって動物は生かされて来た。

長い年月をかけて植物がどのようにして陸に動物が住める環境、動物と共存出来る環境を築き上げたかのか。

その推移と仕組みを知ることが重要であり、植物無くして動物族の繁栄はなく、動物無くして植物族の繁栄はあり得ない。

動植物は一心同体・運命共同体と言うことは生命の歴史からも理解出来るはず。

 

彼らが築き上げた表土の破壊を続けることも自然界の理に反するが、表土を支える草を排除することも、人間の道理で植物から動物を遠ざけることも反する。

 

理に反しない、問題ないと断言出来るのなら、何故自然界にはない問題が多く生じるのか。

農業は草との戦い、虫や鳥との戦いと言うように戦いが続くのか。

環境に順応・進化して耐性が出来る度に次々に新たな薬剤が開発され、イタチごっこが続くのか。

切り離せないものを離そうとすることに無理があるからではないのか。

 

すべて自然界の法則に逆行している。

栄養肥料分・PHなど人間の道理で作った土壌に、何故連作障害が出るのか。

その原因すらわからず、対策だけで済ませるのか。

 

連作障害の原因がわからないと言うことは、土壌作りが間違っていたからではないのか。

連作障害を起こす農法で作られた農産物を食べ続けて、人間に障害は起きないと自信をもって言えるのか。

 

土壌とは生命の聖域であり、生命の解明もままならない人間に作れるはずがないのだが・・

 

自然界は育つ場所を選べず、連作などとは無縁、植物はその地で懸命に子孫を繋ごうとしている。

その知恵と仕組みを農業に活かすべきだろう。

 

大地の仕組み、植物・動物の仕組み、循環の仕組みを再考していただきたいと願っている。

農業だけでなく、環境や自身の健康の為にも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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