さて、話は変わります。
高市政権が発足して一月余りが経ちましたが、安倍晋三を師と仰ぐ高市早苗率いる新政権が為さんとする政策等を見るに、経済政策といい、対中強硬姿勢といい、安倍晋三の亡霊に取り憑かれた亡国政権と思わずにはいられません。
本日はそれについて少しく触れておきます。
まず、高市首相は就任早々アメリカのトランプ大統領との首脳会談に臨んだ。
その際の高市首相の振舞いはまことに見苦しいものでした。
日米首脳会談の冒頭トランプ大統領は「日本が防衛費を増やしてアメリカから戦闘機やミサイルなどの装備品を購入すると聞いている」と述べていましたが、高市首相は防衛費をGDP比の2%に増額するのを2年前倒しで取り組む事を約束し、さらに、日本への関税引き下げと引き換えに行うアメリカへの80兆円の投資等経済安全保障、貿易の分野で複数の合意を交わした。
その際、高市がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦すると述べた事には驚きました。
トランプ大統領の所行を見れば、国際秩序を破壊し、国内外で対立や憎悪を煽り、不当な関税や軍事力をもって圧力外交を展開するなどノーベル平和賞とは程遠い。
しかるに高市は、第一次トランプ政権の時にトランプをノーベル平和賞に推薦した安倍晋三に倣い、トランプにおべっかを使って媚び諂った。
そして、目を疑ったのは首脳会談を終えてトランプを見送る際に高市首相がトランプに腕組みして寄り添って歩いている映像でした。
どう見ても、銀座のママのお見送りにしか見えない(大爆笑)。
その後、トランプ大統領と高市首相はマリーンワンという大統領専用の米軍ヘリに同乗して六本木の在日米軍基地から飛び立ち、横須賀基地に停泊中の米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンに着艦した。
館内に居並ぶ数千人の米軍兵士を前に二人は演説をしたが、その際トランプに紹介された高市は、トランプの隣でうれしくてたまらないような満面の笑顔で右手を振り上げ、小躍りしてピョンピョン飛び跳ねていた。
そのはしゃぎっぷりには開いた口が塞がりませんでした。
これを見た評論家などからは「国辱」「トランプのペット」「正視に絶えない卑屈な媚態」などとこき下ろされている。まさにその通りです。
日本の歴代首相でこのよな振る舞いをした人物はいない。一国の宰相としての威厳も何もあったものではない。
かつて先生は見識も風格も兼ね備えた戦後の総理大臣吉田茂、池田勇人、佐藤栄作に比べて最近の総理大臣の軽さを嘆いておられましたが、高市のこの軽率極まる姿を先生が御覧になったらさぞや嘆き、あきれ、憤られるに違いないと思わずにはいられませんでした。