さて、話はわります。
 たかいちせいけんが発足して一月余りが経ちましたが、安倍あべ晋三しんぞうを師と仰ぐたかいちなえ率いる新せいけんが為さんとするせいさく等を見るに、けいざいせいさくといい、対中強硬姿勢といい、安倍あべ晋三しんぞうの亡霊に取りかれた亡国せいけんおもわずにはいられません。
 本日はそれについて少しくれておきます。
 まず、たかいちしゅしょうは就任早々アメリカのトランプだいとうりょうとの首脳しゅのう会談かいだんに臨んだ。
 その際のたかいちしゅしょうの振舞いはまことに見苦しいものでした。
 日米首脳しゅのう会談かいだんの冒頭トランプだいとうりょうは「日本にっぽんぼうえいを増やしてアメリカから戦闘機やミサイルなどの装備品を購入すると聞いている」とべていましたが、たかいちしゅしょうぼうえいをGDP比の2%に増額するのを2年前倒しで取り組むことを約束し、さらに、日本にっぽんへの関税引き下げと引き換えに行うアメリカへの80ちょうえんの投資等けいざいあんぜんしょう、貿易の分野で複数のごうを交わした。
 その際、たかいちがトランプだいとうりょうをノーベル平和賞に推薦するとべたことにはおどろきました。
 トランプだいとうりょうの所行を見れば、国際秩序を破壊し、こくない外で対立や憎悪をあおり、不当な関税やぐんりょくをもって圧力外交を展開するなどノーベル平和賞とはほどとおい。
 しかるにたかいちは、第一次トランプせいけんの時にトランプをノーベル平和賞に推薦した安倍あべ晋三しんぞうに倣い、トランプにおべっかを使ってへつらった。
 そして、目を疑ったのは首脳しゅのう会談かいだんを終えてトランプを見送る際にたかいちしゅしょうがトランプに腕組みして寄り添って歩いている映像えいぞうでした。
 どう見ても、ぎんのママのお見送りにしか見えない(大爆笑)。
 その後、トランプだいとうりょうたかいちしゅしょうはマリーンワンというだいとうりょう専用の米軍べいぐんヘリに同乗して六本木の在日米軍べいぐん基地から飛び立ち、横須賀基地に停泊中の米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンに着艦ちゃっかんした。
 館内に居並ぶ数千人の米軍べいぐんへいを前に二人は演説をしたが、その際トランプに紹介されたたかいちは、トランプの隣でうれしくてたまらないような満面の笑顔で右手を振り上げ、おどりしてピョンピョンねていた。
 そのはしゃぎっぷりにはいたくちふさがりませんでした。
 これを見た評論家などからは「国辱こくじょく」「トランプのペット」「正視に絶えないくつたい」などとこき下ろされている。まさにそのとおりです。
 日本にっぽんの歴代しゅしょうでこのよな振る舞いをした人物はいない。一国いっこく宰相さいしょうとしての威厳も何もあったものではない。
 かつてせんせいは見識も風格も兼ね備えた戦後のそうだいじんよししげるいけはやとうえいさくに比べて最近のそうだいじんの軽さを嘆いておられましたが、たかいちのこの軽率極まる姿をせんせいが御覧になったらさぞや嘆き、あきれ、いきどおられるにちがいないとおもわずにはいられませんでした。