おはようございます。
蒸しりんご店長のりんごです。
写真は特に意味のなく、娘ちゃんのよくあるお弁当。
最近局所的に人気の、娘ちゃんリンゴと
型抜きしたあとのノリ笑。
さて、今日はあんまり文章を考えず
アトピーのことで今、思うことをつらつらと
書いていきたいと思います。
ここ最近、毎日
夜中に娘がボリボリと肌をかきむしる音で目が覚めます。
下の子が泣いておっぱいか
娘がボリボリかくか
あまり寝た気がしません。
それはいいんです。
でも、なぜ悪化したんだろう。
大きな原因（出来事）は見当たりません。
けれど、きっと一番の初歩的な原因
私が精神的に娘を追いつめたんだろうな、と。
少し前の写真。
鍼灸をしたときのもの。
すごく荒れた時
鍼灸をして数日でおさまり
その数日にはきれいに鎮静化。
鍼灸をすることで
落ち着かせることが出来る。
代謝のサイクルを早める
気を入れ、気のバランスの悪さを整え
気を巡らすことで回復力を早める
本来の皮膚の力を内側から出す手伝い
それが鍼灸には出来る。
仮に肌が荒れても
大きく長く乱れることはなく
沈静化させることにはすごく長けている，鍼灸は。
けれど一方で，アトピーって
完全にアトピー状態から脱していないとき
乱れるのも早い。
これもつい先日のこと。
むくんでいる皮膚がほどなく落ち着き
ほぼ鎮静化。
この状態から約１週間後に
かきむしって
この状態。
皮膚がまだ弱いときはすぐに乱れる。
この間、何があったのか。
いきなり乱れるというよりは
少しずつ痒がって少しずつ赤みが増し
少しずつ乱れていった。
ここ最近の私の中に
鍼灸もしたし、肌もかなりきれいになって
もう、ゴールが近くなったかも！という
希望的観測が強くなったというのもあると思う。
もうすぐ治るかも！
だから、夜中にかゆがって掻き始めたときに
『掻いたらダメ！』と
掻こうとする手を制した。
これは実はやってはいけないこと。
掻いたらいけないなんて
娘本人も分かっている。
十分に分かっている
でも夜中のあの魔の時間は
自制心が働かず、もう痒くて仕方がない。
時に声を荒げ制する私に
『だって痒いんだもん！』と半泣きの娘。
そして私は彼女を傷つける言葉を投げつけた。
『掻いたらダメだって！
そんなに掻くなら、もうずっと一生ぼろぼろの肌でいたらいい
もうお母さん疲れたよ。なんで掻くのよ！』
そういう言葉たちを投げつけた。
寝ているときだけではない。
お風呂に一緒に入っては
溜め息をつき
『お兄ちゃんはこんなにきれいな肌なのに
なんで・・・女の子なのに・・・』
絶対ダメな言葉を投げつけた。
本人が頑張っているのはすごく良く知っている。
なのに。
きっと意識の上でも無意識の上でも
娘の奥底まで傷つけたに違いない。
もうすぐ１２月。
「クリスマスにはおいしいケーキ、好きなもの一杯食べようね！
だから頑張ってその頃までに肌を治そうね！」
そんな会話をしたときに
ああ、一年前もこの会話したなと、振り返る。
なんだかんだともうすぐ１年。
少し疲れてきたことと
鍼灸を取り入れて経過も良かったことで
ゴールが近く早く治りそうだという
焦りがあったのだと思う。
そしてまた、
鍼灸師として、
『鍼灸で効果的に治った！』と言いたかったというのも
私の中にあるのだろう。
鍼灸師としての変な自負心が
安っぽいプライドが。
そういう色々が私を、そして娘を追いつめた。
アトピーはもともと難しい。
鍼灸の理論的には
ある程度確立されているとも言える。
だから、写真のように
激しい症状を落ち着かせるというような
最も表層の症状を緩和させるのは
ある程度、簡単だったりする。
特に子どもはこじれていないから。
けれど、そういったアレルギーを引き起こす体質を
整えていくと言う、根本的な治療は
一筋縄では行かないし、
やっぱり肌を強くする、というアプローチと
内側からの体質改善が必須だと思う。
もともと鍼灸治療は
その人の体質に合わせたオーダーメイド治療だけれど
よりいっそう、ピントの合ったオーダーメイドをしないと
根治の道は難しい。
アトピーの治療の動向は
変にステロイドを怖がったり
怖がった結果、『誰かにはとても効いたかもしれない』民間療法を試したりせず
正しい使い方による
きちんとしたステロイドによる標準治療をおこなうべしと
それを啓蒙する医師たちの動きか
やはり、アトピー，アレルギーは
体の排毒作用なので変に抑えない
そしてアレルギーを起こさない体作りとして
免疫力を高める
１つはバリア機能としての腸管免疫、腸内環境。
もう１つは免疫の本体である白血球は副交感神経支配であり
自律神経の乱れで過剰なアレルギー体質になることを回避する
ようは自律神経を整える
そういう方向。
でも、アトピーの原因が多岐にわたるだけに
原因が特定のものだけでないだけに
治し方も一律ではない。
ステロイド治療も
きっと確実に治る患者さんもいると思う。
だけど、それだったら
もっともっとアトピーが治っている人が多いはずで。
つまりは、皮膚と炎症ということだけだったら
きっとステロイドの標準治療でうまく行く。
でも、なぜアトピーになったのかが解決できない以上
発症原因が一つでない以上
そこにはかなりの割合で、ストレス要因がからむことから
一つの治療だけでうまく行くものではない。
たとえどんなに良いステロイド治療を行う医師がいても
その医師との相性が悪く
毎回診察に行くのが憂鬱だとしたら
アトピーが改善しないのではないか。
でも、これがもし骨折とか
原因がはっきりしているものなら
どんなに嫌いな医師にかかっていても
確実に治っていくだろう。
なぜアトピーになったのかの問いに対する答えがないところに
そこにアトピー治療の難しさがある。
肌の炎症と言う、表層の治療と
アレルギーを引き起こす体質という
内面からの治療
その内面からの治療に対しては
ステロイドだけで効くものではない。
内側からの治療で
腸管免疫、腸を強くするというのを言われるけれど
それは健康を求める人の全てに当てはまることで
何もアトピーの人だけに限ったことではない。
腸の健康は誰しもに重要な体のケアで
アトピーを焦点にした
アトピーの人には欠かせないケアがあるのではないか。
アレルギー症状の中で
なぜアトピーを発症するのか。
なぜ肌なのか。
それを考えたときに
腸を元気に！という内側の免疫だけでなく
やはり外界に最も接する
最前衛の免疫である皮膚。
皮膚をもっと注目すべきではないか。
だからそれこそ、鍼灸だと私は思う。
もともと、いわば、内側、内蔵を元気にする為の
治療点として皮膚に治療をする鍼灸。
アトピーの場合は、まさにその皮膚が症状部位でもある。
とすると内蔵へのアプローチとともに
症状部位へのアプローチも出来る
そして何よりも、鍼灸による
メンタルのアプローチ、メンタルケアも
実は鍼灸の大得意とするところでもある。
アトピーの日々は親子だけでは行き詰まる。
寄り添い元気づける存在としても
確実に小児のアトピー治療のための
鍼灸の必要性を感じている。
でも、今はまだ、わたしはいっぱいいっぱいだけど
もう少し本格的に仕事を再開するときには
小児のアトピーケアも力を入れたいと思う。
何よりも、子どもは回復力が強い。
症状もこじれていない。
だからこそ、早い段階で
症状を断ち切ってあげるべき。
必ずこの先、成長とともに
ストレス社会に出て行かなければならない
現代はどんどんどんどんストレスが増える時代と言われ
社会情勢も環境状況もストレスフルな時代だけど
それでも無菌室で生きるわけにはいかない。
なによりもそんな社会の中に
喜びや楽しみや幸せがある。
アトピーを治す為に、もっと言うなら
正しく生きる為に人生がある訳ではない。
楽しく幸せに
誰かと一緒に笑いあう為に人生はある。
だから無菌室できれいに正しく生きる訳ではなく
このストレスフルの社会に生きる為にも
ストレスをストレスと感じにくい体と精神
前向きで明るい気持ちの持ちようである気質・体に
育ててあげなければならない。
つまりは、楽観的で
プラス思考で、暗闇の中でも
夢と希望を見出し
それを実現しようと歩いていく力を。
それが子どもたちには今から出来る。
子育てで生き抜く力を伝えることが出来る。
だからこそ、子どものアトピー。
せっかく早い段階で発症したアトピーなのだから
早い段階でおさめてあげて
前向きで生きる力にあふれる子育ち環境を
提供したいなと思う。
だったら、本当は
娘を追いつめるような言葉を投げちゃいけないんだけどね。
反省・・
しかし。困っている人を前に
地位や名誉や社会的な立場とか
そういうことは関係なく
ご縁あって関係を持てることが出来た人に
どれだけ寄り添い、元気を分かち合うことが出来るか
そして適切な治療を提供できるか
ただそれだけだと思う。
そこで私に何が出来るか、ただそれだけ。
娘がくれた勉強の機会。
もう少し突き進みます。
つづく・
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