第18話 全て不完全な僕たちは
感想
今回も不動のまま戦うモップさん。前回の流れから考えれば興奮するようなバトルを期待していけれど、全体的にうーん・・・と首を傾げてしまう展開が多く、物語としては低調で悪い方へと下がっているように感じる。
キャラの掘り下げ不足で、ブリッツの感動シーンにも何ら感動できないし、マガネがいい感じのキャラに描かれているのは素直に受け入れられない気持ちが強い。弥勒寺も棚ぼたでハンガクが戻ってきたが、何だったのだろうという違和感しか残らない。
カロンは実質二回目の登場だが、結局半年の間何をしていたのかも描写されずに対立することとなった。こうなると、セレジアに説得されて目が覚めるという展開は説得力を欠くものとなり、カロン側によほど覚悟を決めた重要な理由がなければこの戦いが茶番となってしまいそうである。次回以降戦いながら明らかにされるのだろうが、戦闘のテンポは悪くなりそうで少し残念に感じる。
そして、マガネのチート能力で主人公らしい活躍の場を与えられることになりそうな颯太であるが、必死に何か主張していたがあまり響くような言葉でもなかった。それゆえ、ストーリー性では及第点にも達していないと感じる。
良い点はひかゆが予定通りに戦えるキャラとして参加し、期待以上にエッチなコスチュームを着て照れてる様子が可愛いかった。弥勒寺と白亜についても思っていた以上に和解は早かったが、この展開は想定できるものであり、こうあって欲しい展開になったことからまずまず満足。
なんだかんだで弥勒寺が白亜と相打ちに近い感じで双方にダメージが残る中で真実が明かになるかと思っていたが、それがあっさりひかゆにやられ原作者からのネタバレという展開で簡単に片付いたのは笑える。コミカルな決着でこれはこれで面白かった。
ブリッツの離反
原作者に娘を生き返らせて貰ったブリッツ。駿河の思惑通りアルタイル陣営を離反し、メテオラ陣営に寝返る。 平穏時のブリッツが娘に愛情を注いでる様子や親子関係の絆の堅さを窺えるような回想がなかっために、娘との再会に涙する感動のシーンも素直に受け入れにくい。そのためブリッツの離反も少し困惑するものがある。
キャラの掘り下げ不足による思い入れ不足が、心配していた通りに悪い影響として現れたというように感じる。
マガネが覆した理
①承認力は絶対の鍵。鍵を無視して扉は開かない (承認力を度外視できるようになる)
②目的のために全て飾れば嘘でも構わない。そうすれば嘘が事実を超える ←人の心を揺さぶれるわけがない (嘘でも人の心を揺さぶることができ、颯太の嘘が事実化する)
①②をマガネがひっくり返したことで、颯太の創作物が現界する事が可能となる。
マガネと颯太
颯太はこの催しに向けて、かつて島崎刹那がそうしていたように独自に何かの創作活動をしていた。
しかし、知名度もないただの一般人がそのようなものを作っても承認されるはずもない。これをマガネの力で本当にしてしまおうというのが今回の二人のやりとり。
この二人は本当に色々と便利だなぁ・・・(白目) 後付けで何とでもなるキャラのため真面目に見ていると本当に言葉もない気分にさせられる。。
・マガネは何故颯太に目をつけたのか
颯太の目論見をどこかで知って、自分の楽しみに利用できると考えた。(主人公だから、話の都合、たまたまそこにいたから。)
・マガネは何故颯太に力を貸してやろうと思ったのか
自分と同類に思えた颯太が面白そうに見えたから。 颯太の目論見がうまく行った際に、アルタイルがどんな可愛い顔をするか見てみたくなった。 颯太の目論見をどこでどう知ったかは不明。
・原作者や何の罪ない一般人を殺してるマガネが何故かいい人風に
イミフ。最後は世界の理に飲み込まれて死亡というような暗示があったが、ちゃっかり生き残りそうな気さえする。実際にマガネはその暗示さえ否定するような言葉を口にしている。
颯太はこの世界は矛盾を許さないと言う。実際に世界の軋みが現れたというような現象やその兆しが作中で見られたのは、アルタイルの身体が透けた一件くらいだろうか。大崩壊の兆しはまだ作中では描かれていないが、創作物が消失するという兆しは一応前振りがある。しかし、何が引き金になるかは不明。
颯太の創作物は何か
颯太の目論見がうまくいった際には、アルタイルは可愛い顔を見せるのではとマガネは期待している。この文脈から考えると、アルタイルの産みの親である島崎刹那が何らかの形で復活・現界するというのが素直な解釈であるが果たしてどうなるか。仮に島崎刹那が蘇るとして、颯太がどう島崎刹那の物語を作ったのかは興味がある。
弥勒寺 VS 白亜の顛末
ひかゆの攻撃で動きがとまった白亜に事件の真相を話し、誤解が解け決着。これまでの弥勒寺の態度はそこまで悪人には見えなかった事から、この展開は十分にあり得る展開と予想でき、視聴者としてはgood endという所か。
ハンガクが返ってきた弥勒寺
マガネが飽きたから戻ってきた。こう言っては何だが、制作側が扱いきれなくて、適当な理由で戻したようにしか見えない雑な解決( ̄ー ̄; ハンガク=呪いと言う設定も未だ何が何だか分からないうちに有耶無耶になっている。 こういう畳み方なら風呂敷広げないで欲しい・・・。
ヒカユ見参
弥勒寺が苦戦していた白亜を必殺技一撃で戦闘不能に追いこんでいることから、見かけによらずかなり強い能力の承認を受けている様子。
セレジアとカロンの対立
一回しかチャンスがないとしたセレジア・カノヤ・アリスの攻撃を潰したカロン。どうやら敵対する立場になったようだ。カロンがアルタイルに与する理由をしっかりつけないと、カロンがこの半年何をしていたのかというツッコミ満載の展開になるだけに、説得力のある理由をしっかり提示してくれることを期待する。
/ ̄ ̄\ そうだな
/ ヽ_ \(それだけなんだな)
(●)(● ) | ____
(__人__) | / \ひかゆ
l` ⌒´ | ./─ ─ \可愛いね
. { | / (●) (●) \
{ / | (__人__) |
ヽ ノ \ ` ⌒´ ,/
/ ^ヽ / \
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