今日の一曲!萌黄えも(久保田未夢)「スキスキセンサー」【'18春アニメ・アニソン(可愛い系)編】 | A Flood of Music

今日の一曲!萌黄えも(久保田未夢)「スキスキセンサー」【'18春アニメ・アニソン(可愛い系)編】

 【追記:2021.1.30】 本記事は「今日の一曲!」【テーマ:2018年のアニソンを振り返る】の第十弾「春アニメ・可愛い系」編です。…が、後にブログテーマ「プリティーシリーズ」に振り分けました。【追記ここまで】


 本記事では2018年の春アニメ(4月~6月)の主題歌の中から、「アニソン(可愛い系)」に分類される楽曲をまとめて紹介します。本企画の詳細については、この記事の冒頭部を参照。

 なお、『ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-』OP曲・ハル(花江夏樹)×ちょこ(田村ゆかり)『欲張りDreamer』(2018)、および同作ED曲・ワイズマン(原田彩楓・鬼頭明里・真野あゆみ)『ワイズマンのテーマ』(2018)については、過去に単独記事をアップしているのでそちらをご覧ください。





 メインで取り上げる「今日の一曲!」は、『キラッとプリ☆チャン』挿入歌・萌黄えも(久保田未夢)「スキスキセンサー」(2018)です。通年アニメの楽曲ですし、収録先のCDは8月の発売ではありますが、作中で同曲が初披露されたのは春クール中のことであったため、本記事にて紹介することにしました。

 『プリチャン』はプリティシリーズの第三弾にあたる作品だそうですが、僕はそうとは知らずにアニメから入ったので、前作『プリティーリズム』および『プリパラ』に関する知識は何も持ち合わせていません。基本的に前のシリーズを把握していない作品は視聴候補に入れないタイプゆえ、後発作であることに気付いてからは観続けるか迷いましたが、お話としては新たなスタートであったことと、劇中歌のクオリティが高かったため、今日まで切らずに楽しめています。今では単純にキャラも内容も好みです。また、振り返りの第三弾に於いて、i☆Risコラボへの言及で『プリパラ』の名前だけは伏線的に出していたことも一応記しておきます。本曲のボーカルを務めている久保田さんもアイリスのメンバーですしね。





 今回紹介する「スキスキセンサー」は、作中のメインユニット・Miracle☆Kiratts(ミラクル☆キラッツ)のメンバー、萌黄えものソロナンバーです。彼女はチアリーディング部の所属で、お気に入りブランドの名もGirl's Yellと、「チアガール」を解釈したキャラクターメイキングがなされています。

 チア要素はその音楽にも反映されており、ホイッスル&クラップによるビートメイキングや、"E-M-O-T-I-O-N"のような英語一文字ずつのコールなどは、実にらしいサウンドメイキングです。


 メロディラインも全体としてキャッチーで、えもの元気溌溂なイメージ通りのポップさを備えていると言えますが、ややもするとサビメロだけは少し地味に感じられるかもしれません。ここまでのコールパートとA/Bメロに見られた跳ね感からすると、意外にも切ない系の旋律の登場に驚いたわけですが、サビから受けるこの印象を僕は「突き抜け」と形容したいです。

 実際のチアに使われている曲の特徴というよりは、チアを題材とした楽曲に於ける表現技法としての認識ですが、チアの視覚的な美しさである「縦横方向への広がり(e.g. 縦:スタンツ、横:ラインダンス)」が意識されるからか、聴き所に解放感のあるメロディが据えられることは定石だと考えています。


 厳密には、先に提示した「(チア)らしいサウンド」もしくは「イメージ通りのポップさ」を見せているセクション(α)と、「突き抜け」のパート(β)とのギャップに心地好さを見出していて、本曲で言えば【Bメロ(α) → サビ(β) → コール(α)】のシークエンスに於いて、「αからβ」または「βからα」への移行時に、中毒性やカタルシスが感じられてツボだという意味です。

 この楽想をチアの動きに喩えるならば、どちらかと言えば縦方向へのアクション(空間の垂直利用)の表現に思え、【がっちりとスタンツを組んで → トップがトスによって宙を舞い → ベース/スポットの補助で正しい着地をする】、この一連のモーションに宿る芸術性に近しいものを覚えます。このうち「宙を舞い」に含まれる視覚的なダイナミクスの大きさを加味した結果、前述の「突き抜け」や「解放感」という語彙選択につながりました。より抽象的に「青空が見える感じ」としてもいいかもしれません。


 参考までに他のチア作品の楽曲で例示すると、後の振り返り記事で取り上げる予定の『アニマエール!』OP曲「ジャンプアップ↑エール!!」(2018)は、同様にαを積み重ねて展開しつつも、サビの"盛り上がる気持ち"から続くラインはβ(正確には"One for all"~の部分はαの混合タイプ)なので、同種の「突き抜け」を抱くナンバーであると評価をしています。また、R18ゲーム『チアフル!』主題歌「Lilies line」(2007)はこの配分が逆で、全体的にはβの解釈で進みつつも、間奏部やBメロ裏に挿入されるコールがαを担っているため、これまたトランジションの妙があるとの分析です。ずっとαの調子だと気圧されてしまうというか、「応援の押し売り」になるのを避ける目的で、引きの美学を見せる心理が働くのでしょうかね。

 加えて、作品の題材がチアというわけではありませんが、チアを重要なモチーフのひとつとして扱っている『HUGっと!プリキュア』の後期ED曲「HUGっと!YELL FOR YOU」(2018)もまたチア要素のあるトラックで、同曲については振り返り記事の第六弾で詳細にレビューをしました。そこに記した『エールを解釈したのであろう「チアっぽい部分」と「それ以外の部分」から成る構成』や、「ここで一度引いているからこそ、サビの後で再びコーラスセクションに戻った際に、よりチアらしさが際立つという循環が生まれている」などの表現は、本記事のスタイルに倣えば「突き抜け」と形容しても構わないファクターです。




 女児向け作品の楽曲をピックアップしている中で、必要な比較とはいえ深夜アニメやR18ゲームに話が飛ぶ節操の無さはお詫びしますが(『プリキュア』で流れを戻そうとはした)、ここまでの記述はチア要素ばかりに終始していて、本曲ならではの魅力を伝えるレビューにはなっていないため、ここからは「スキスキセンサー」特有のツボに言及していきます。

 冒頭でも説明した通り、本曲はえものキャラソンです。従って、特有というのは即ち「歌唱を久保田さんが務めている」ことを指したのですが、彼女の歌声というか発声の仕方が、僕にとっては非常にアディクティブでした。結論から言えば、えもが持つ快活な面…ではなく(=そちらはチア要素に反映されているとの理解)、誉め言葉として「アホっぽい面」が強調されているようなボーカルのディレクションが好みだとまとめられるので、以降ではこの点を主軸にお気に入りのツボを、歌詞をマーカーにしながらひとつずつ通時的に載せていきます。


ツボ①:"Heyスキスキセンサー"

 冒頭のコールパートから。ここは表題の"スキスキセンサー"とバックの"E-M-O-T-"および"I-O-N Yeah!"の応酬がキュートな部分ですが、2回目の"スキスキセンサー"の前にアウフタクト的に挿入される"Hey"によって、コミカルなリズム感が創出されているのが技巧的だと思います。

 始まりが弱い[h]の音であるため、歌詞を見ていない段階では"Hey"と認識出来ず、同じく弱い"ス"を発声する前の息継ぎで裏返った声を、そのまま「味」として収録したのかなと考えてしまうくらいにさりげない発声ですが、裏の"E-M-O-T-I-O-N"コールのパワフルさへのカウンターとしては、単に"スキスキセンサー"を二度繰り返すだけでは足りない気がするので、このフライングでインしてくる"Hey"による変化は、音の弱さに反して楽想上の意味合いは大きいと絶賛したいです。

 共感を得られるかどうか微妙な補足をすると、このパートには「囃子詞による日本民謡っぽさ」があると思うんですよね。便宜上"Hey"を「あ、」に、且つコールを囃子詞と見做して適当な言葉に置き換えると、【スキスキセンサー(なんちゃら・かんちゃら)あ、スキスキセンサー(なんちゃら・かんちゃら)】となり、旋律やリズムに何処となく和のエッセンスが窺えませんか?これを意識すると、仮に2回目の"スキスキセンサー"の前に何も音がなかった場合には、フロウが良くないと感じるはずです。


ツボ②:"まじ やばい まちがいない!" / "バリ100%(パー)"

 同じくコールパートから。長井秀和のネタかな?…というのは冗談として(同様に思った人が僅かに居ることは検索で確認済)、ここの濁音の発声がおふざけギリギリで初聴時には笑ってしまいました。特に"バリ"のバーストぶりというかダミ声具合には感動すら覚えたのですが、えもはこれが許されるキャラクターであるため、下手だとか汚いといった印象にはならず、寧ろ彼女らしい勢いの良さだと思えるところが上手です。

 "まじ やばい まちがいない!"で濁音を意識させてから、"バリ"でピークに至り、その後"100%(パー)"と無声音へ移行して終わる流れも("バリ"の[b]と"パー"の[p]の両唇破裂音同士の対比)、こうして分析的に深読みしようとすれば、計算尽であるかもしれないという面白みが出てきます。

 ついでにアレンジ面でのツボにも言及しておきますと、このコールパートの裏では、後に来るサビの旋律が先出しで演奏されており、サビメロをより聴き易くする工夫が施されているところも素晴らしいです。


ツボ③:"今日もノープラン キョーミのまま"

 Aメロ冒頭の一節。歌詞内容にあわせたような「あっちへふらふら~こっちへふらふら~」の向きがある、絶妙に気の抜けた発声がメロディラインとマッチしていて、えもの気ままな感じがよく出ていると評します。

 こちらも言語特性に基いて言えば、長音で韻を踏んで間延びした印象を付与した後に、鼻声気味の"まま"に軟着地する点をもって、「絶妙に気の抜けた」という表現につなげたわけです。


ツボ④:"今 とてつもない"

 少し飛んでBメロ中盤へ。ここの発声に僕は最も高い中毒性を見出していて、ごくごく僅かにテンポが遅れているように聴こえるたどたどしさと、先述の"まま"同様の鼻にかかった発声によるやる気のなさが、自然体の演出に映ってこれまたえもらしいと思います。

 三度音声的な要素を持ち出すなら、"とてつ"の[t(s)]の連続がたどたどしさに、"今"と"もな"に含まれる鼻音(ま行子音とな行子音)の不明瞭な調音がやる気のなさに、それぞれ関与していると分析可能でしょう。


ツボ⑤:"すけ感? たけ感? ...直感!"

 また飛んで今度はサビの結びへ。チア要素のセクションではふれませんでしたが、本曲のサビメロはコーラスによる補助で展開していくスタイルを有しています。たとえば、"エモーションのコーションは"と"スキすぎに大注意報"の間に、"Fusion!"が合いの手的に挿入されて、両旋律をつなぐ役割を果たしている(歌詞の意味合いの補完でもある)部分について言いたいわけですが、この手の隙間の埋め方がメロディラインに複雑性を与えている点がまず好みです。

 これを踏まえて当該箇所を見ていくと、直前の"そう"が継続しているバックに"すけ感? たけ感?"が来て、"...直感!"に収束するコーラスワークとなっています。この高揚感を煽られる上昇志向のメロディに対して、女性ファッション界隈に興味が無ければ聴き馴染みがないであろう「透け感」「丈感」という語彙を持ってきたところに、作詞者の児玉雨子さんの若い女性ならではの感性(もっと言えば女児向け着せ替えゲームへの寄り添い)が窺えて感心しました。

 ちなみにですが、児玉さんは後の振り返り記事で取り上げる予定の『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』ED曲「不可思議のカルテ」(2018)の作詞者でもあり、出自はハロー!プロジェクト関連を中心としたアイドルソングへの歌詞提供のようですが(個人的な嗜好範囲でも夢みるアドレセンスへの提供があって驚く)、近年ではアニメ界隈への進出も増えてきていているので注目しています。更には、最近CMで聴いて良いと思っていた菅野よう子 feat.chelly「星と翼のパラドクス」(2018)の作詞も手掛けていたと知り、自分の好きなアーティストとのタッグが多いことも好材料です。





 様々な方面からアプローチをかけるカオスなレビューとなりましたが、「スキスキセンサー」の魅力を持てる言葉と知識の限りを尽くして伝えようと頑張りました。冒頭で「劇中歌のクオリティが高かった」と書いた通り、『プリチャン』の音楽は聴く曲聴く曲全て良いと感じていたため、熱く語りたくなってしまったのです。

 『キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション~1stチャンネル~』の中では、他に桃山みらい(林鼓子)のソロ曲「ワン・ツー・スウィーツ」もお気に入りで、特にラスサビ後に登場するCメロの意外性と切なさには、子供向けと侮れないトラックメイキングへのこだわりを感じました。同『~2ndチャンネル~』(2018)も良盤でしたが、その紹介は後の振り返り記事に回したいのでここでは割愛とします。


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 ここからは「中身の濃いレビューには発展させられそうにない曲」をまとめて紹介します。こう書くとネガティブに聞こえるかもしれませんが、スペースを作ってまで紹介しようと思うくらいにはお気に入りの楽曲群であることに留意してください。「発展させられそうにない」のは、僕の技量不足&時間不足によるものです。

 ここまでの【クール別編】の記事(第七弾~第九弾)では、このセクションに入る前に「三曲以上は詳しくレビューする」のを基本としていましたが、ここまでの「今日の一曲!」に対する言及が長くなってしまったことと、'18春アニメの関連楽曲の中で僕が「可愛い系」に分類したナンバーが少なかったことを考慮して、後は雑多にふれることにしました。



 『Cutie Honey Universe』OP曲・A応P「愛がなくちゃ戦えない」(2018)。ご存知『キューティーハニー』の新作で、作品名を冠したあの有名な主題歌(1973)…ではないものとして、新たに起用される重圧を背負ったナンバーとなります。作風を加味して「格好良い系」にしようかとも迷いましたが、キューティーを優先させて「可愛い系」としました。

 初聴時は正直ダサいと思ったのですが、繰り返し聴くうちにブラスによるラグジュアリーなビート感と、キャッチーなメロディラインに中毒性が出てきて、これはこれで悪くないと考えを改めた次第です。アニメのOP映像に助けられていた面もあるでしょうけどね。





 『魔法少女 俺』挿入歌・マジカルツイン さき(CV.大橋彩香)&桜世(CV.三澤紗千香)による「ハチミツフラッシュ-変わるわね-」(2018)。この流れでこの曲を紹介する意図は、曲名でおわかりいただけるかと思います。笑

 ただ、他の方のレビューでも同様の指摘を多く見かける通り、同曲の真の魅力は上掲の『俺ジナルソングス』に収録されている'正しい'バージョンではなく、作中やCMで披露されていた音痴のテイクにあると思っていて、僕が「可愛い系」と判断したのもその下手さ加減についてです。パロディとしてトラックはしっかりしているのに、ボーカルが残念というギャップに良さを見出していました。

 同作OP曲・大橋彩香「NOISY LOVE POWER☆」(2018)もアップテンポでキュートなナンバーでしたが、こちらは当然しっかりと音程が取れているので、大橋さんの歌い分け力が殊更光ります。




チェンジっ!チェンジっ!
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 『レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~』1st OP曲・足立佳奈「チェンジっ!」(2018)。いきものがかりのメンバーとしてお馴染みの水野良樹さんが作詞作曲を担ったナンバーだけあって、彼らしいキャッチーなメロディと素直で前向きな歌詞は、作品の主題歌としても申し分ない出来でした。

 水野さんのアニソン界隈への進出に際する諸々の思いは、振り返りの第九弾に過去記事にリンクさせる形で出した、坂本真綾「CLEAR」(2018)のレビュー内に詳しく記しています。同記事は書き出しがディスなのに割とアクセスが多くてばつが悪いのですが、こうして氏が手掛けた楽曲に好きなものが増えていく現状を思うと、「以前の自分の感性が腐ってただけだな」と反省の至りです。





 『レディスポ The IAM イラストアニメーションムービー』主題歌・楠田亜衣奈「ハッピーシンキング!」(2018)。同作は副題に「IAM」とあるように、イラスト付きのボイスドラマ然としたスタイルで放送されたアニメで、正直きちんとは観ていなかったというか、その前後の番組を観ていたのでついでに流し観していた程度の理解しかありません。

 しかし楠田さんによる楽曲は好みで、同作のEDと同曲のCMが連続で流れるコマーシャル効果もあってか、ご機嫌なビートとキラキラした編曲にのせられたポップなメロディラインに、いつの間にか虜になっていました。『ラブライブ!』の東條希や『リルリルフェアリル』のローズのおかげで、元々彼女の声質に好意的であったことは否定出来ませんけどね。





 『ウマ娘 プリティーダービー』EXTRA R ED曲「うまぴょい伝説」(2018)。同曲は総勢32名で歌われているバージョンで(ゆえにアーティスト名は省略しました)、上掲の『ANIMATION DERBY 03』に「(TV size)」が収められています。楽曲自体は2016年から披露されていたようですが、アニメの放送にあわせたグランドフィナーレ用のナンバーとして扱い、今年の記事で振り返ることをお許しください。

 同曲に対する感想を見ていくと、大体が「中毒性が高い」に収束します。これは僕としても全面的に同意で、響きのみを優先したであろう謎のフレーズがあるところや、早口で畳み掛けるパートが印象的なところには、電波ソングと形容してもいいレベルの懐かしさを覚えました。本記事内でも幾度か「中毒性」に絡めた言及をしていますが、近年では「可愛さ×中毒性」でも電波なアウトプットにならない、ある意味ではお利口なアニソンが多いと感じるので、時にはこのような勢い重視も大事ではないでしょうか。





 以上、【'18春アニメ・アニソン(可愛い系)編】でした。年内に第十八弾(秋アニメ・切ない系編)まで全て書き上がるとは端から思っていませんでしたが、せめて夏アニメ・格好良い系編あたりまでは進めたかったですね。

 案の定年末年始は予定が不規則ゆえに執筆の時間が思うように取れず、第八弾の後記で危惧した通り、来年一月いっぱいまで終わらない公算が大きくなりました。とはいえ折り返し地点は過ぎたので、残りの8記事も気長にお待ちいただければ幸いです。



― 年末特別後記

 第六弾の後記では「こうしてアニソン記事ばかり書いていると、別のジャンルに逃避したくなる」と書き、今もその気持ちは確かにあるのですが、今年購入したアニソン以外の新譜(主に邦ロックのもの*)に対しては色々とネガティブに思うところもあったので、寧ろ暫くはアニソンに特化したい気持ちになっています。つまり、モチベーション的にはまだ大丈夫なはずということです。笑

 *【海外の電子音楽・邦ロック・洋邦問わず女性ソロSSW・アニソン】が僕の四大音楽嗜好であることは、当ブログをざっとご覧になっていただければわかるかと思いますが、今年はこの中で「邦ロック」の比重が小さくなるような失望を覚えたディスクがどういうわけか多く(特に下半期に)、何かと残念な一年でした。アクセス解析的には需要があるので、この四柱の一角を完全に折ることはしませんが、今年の更新分を振り返ると「明らかに言及が少なくなったな」と独り言ちます。

 …年内のこれ以上の更新はもう不可能なので、ついでに総括的なプレイバックも載せてしまおうという、お目汚しを失礼いたしました。


 これで記事を終えるのも何なので、この場を借りて謝辞も掲載します。今年も一年、当ブログをご愛顧いただきありがとうございました。

 あちこちに話が飛びまくる長文ばかりの読みにくいブログではありますが、音楽的な知的欲求を抱く方々の目に留まっていたのであれば本望です。来年もよろしくお願いいたします。