時間と成果について。


会社経営に於いて人のことに次いで、二番目に考えることが多い部分です。


正確には作業時間と成果と心の余裕、この3つのバランスと言えますが、

このバランスを取りながら、部下をみていかねば、各チーム成果が出ません。


成果が出ない=利益が出ない ということなので、非常に重要な部分です。


時間についても各社員色々な事情や価値観が有る為に

公平性を持たせるのは非常に難しいです。


スロースタートの人、朝からトップギヤの人、その人の仕事量、仕事のレベル、

色々な要素があります。


しかし、そう言っていては、何も始まらないし、会社が良くならない。


だからこそ、弊社では日々の作業量のノルマを決め、

それらが定時までに終わらない場合は理由を聞いたりしています。



成果が上がらないと給料は上がらない、時間が出来るだけずれこまないように。



相反するようなことですが、どこかでバランスを各社員取ってもらえれば、

会社と社員のwin-winは果たせます。


だからこそ、日中の定時の時間内は気を抜かず、一生懸命に頑張る。


雑談している時間や答えが自分で出せないことを一人で考えている時間はもったいない!


先輩・上司を使ってでも

求められた成果を定時の時間内に終えるようにしましょう。


僕自身も夏は早く目が覚めるので、朝方の仕事に一気に切り替えています。


このような記事を読みました。
http://www.citizen.co.jp/research/time/20150528/04.html

遅いと感じる帰宅時間の平均時間が21時。

仕事の在り方が急激に変わってきていると感じます。

僕がサラリーマンの時期は業種にもよりますが、9時なんて帰ったことがなかったですが、遅いと感じたことはありませんでした。

しかし、リーマンショックや震災などの影響で働く時間、仕事への価値観などが大きく変わり、会社経営も軌道修正をしていくことになりました。

特に冒頭に書いた働く時間に関係する労務管理はかなりの企業に影響を及ぼしたと思います。

よく考えると、企業の中のバランスを適正化していると思います。

利益優先主義からの脱皮です。

僕自身も自分の中で経営姿勢をハッキリさせるためにも一年かけて、経営理念を新しくし始めています。

経営理念を新しくし、経営方針を作る。

そして、皆で毎年の計画を立てていける

このタイミングで経営理念を考えていくことは必然と思っています。

金曜も経営者仲間での勉強会に参加し、色々な意見交換。
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プライベートでは付き合えない仕事仲間はダメなのでしょうか?


敢えて、この話題を書いてみようと思います。


大きく分けると、先週のコミュニケーションと同じカテゴリです。

会社経営をしていると、人間関係の重要性が年を増すごとに痛感します。


極論ですが、ミスをしていても、コミュニケーションが取れていれば、過度に言われることがないように思いますが、逆にコミュニケーションが取れていない為に過度に注意されることもあるかもしれません。

少なくとも自分のサラリーマン時代は前者であって、ミスはしましたが、皆温かく指導してくれていたと思います。



しかし、そのコミュニケーションも行き過ぎると、また問題になってきます。

仕事仲間の枠を超えてしまったりした時がその代表ケースで、
色々な価値観の人がいる中で自分の価値観のみで近寄ってしまうと、
実は価値観が違った人で自分の思わぬ結論になってしまうことがあります。

良かれと思ってしたことが仇になったりすることもあるでしょう。

しかし、根本の原因は仕事仲間の枠を超えてしまうことが原因になっている場合が多いと思います。

最近、偶然プライベートでも2人、社内でも2人と連続して同じ話になったのですが、

同僚との相性で

「プライベートでは付き合えない」とか
「結婚相手なら嫌だ」

と表現をしているのを聞いて違和感を感じました。


同僚との相性はプロであれば

「一緒に利益を生めるか」

が大事であって、プライベートで付き合えない、
結婚相手だったら嫌というのは当たり前の話だからです。


そういう人に聞きたいのは、逆に

「プライベートでうまくいっている人とは仕事出来ますか?」

と聞きたいです。

そりゃ、出来ると思う人もいるでしょう。

しかし、出来ない人も居るのではないでしょうか?

プライベートでは家族も含まれますが、家族ではどうでしょうか?

少なくとも僕にはプライベートで仲のいい人でも、仕事は出来ないと思う人はいます。


むしろ、その人と比較しても、今一緒に仕事をしてくれている社員たちの方が
仕事仲間としては頼りになると思います。


何故か、プライベートでうまくやっている人を

「仕事では一緒にやれない」という話はきかない。

本当に不思議です。


そういう人からすると、

プライベートの友人>仕事仲間

なのでしょうか?



仕事仲間は色々な利害関係があるので、プライベートとは全く異なるものです。


僕の考えでは対比することがそもそも違うと思います。


大事さは同じです。


一緒に仕事をしている社員も友人同様に大事です。

友人の中にも正直な話、大事な人とそこまでではない人もいます。

大事な友人の有事には駆けつけたいと思いますが、
社員の有事も同じです。

だからこそ、仕事で一緒にやっていけるように
仕事仲間なりの「気遣い」が必要です。

社長ですが、年上の社員に敬語を使って、敬意を示すのも
僕なりの仕事仲間への気遣いです。

仕事仲間とはプライベートでは会わないというのも一つの気遣いなのです。

目線が上がってくると、友人や家族などプライベートの付き合い方はしなくなります。

当社の社員には、社員間で「仕事仲間特有の気遣い」をしてほしいと思います。


※誤解の無いように書きますが、仕事仲間でもプライベートでも付き合える人は居ると思います。

それを普通と考えずに、普通以上に気の合う人だと思ってほしいということです。

僕らの仕事は一つの製品を1人で出荷まで出来ません。

必ず複数の人が携わります。

ということは横の連携が大事です。

連携が大事ということはコミュニケーションが大事ということです。

コミュニケーションとは伝えることすべてが対象で、何も話すことだけでなく、表情や雰囲気も含まれます。

また、仕事でのコミュニケーションは作業内容も含まれます。

連携する部分を後工程がやりやすいようにして連携する、前工程のことを理解する、そういったこともコミュニケーションの一つになります。

あまり気にしない人は長所として、他人に対しても細かいことは気にしない、気にしてコミュニケーションをする人は他人に対しても同じものを求める、若しくは気にする傾向にあります。

あまりこういったことを気にせず話す人同士は問題無いですが、意識して話す人とあまり意識しないで話す人とが話す時に摩擦は起きやすい。

意識しない人は自然体で連携を取るために少し仕事がうまく行ってない時は、イライラまではいかなくても。その雰囲気を出して話してしまう。

相手も意識しない人なら、それでも問題無いですが、相手が意識して話している人なら、雰囲気も見られるので、何かイライラしてるのかな?って思わせてしまいます。

皆、それらが個性なので細かいことまでは問題無い限りは指摘しませんが、社内クレームとして上がってくると、そうはいかないこともあります。

また、かなり出ている時は社長の僕までもがそのイライラを感じる時があります。

そういう時は誰かにそのイライラをぶつける前に声を僕からか、上司からか掛けられれば良いですが、タイミングをはかる必要があるので言えないことがあります。

相手があってのコミュニケーションだし、仕事はお金という利害関係がつきまとうので友達や家族とのコミュニケーションとは、絶対に違います。

そう理解してからは、仕事では極力感情を出さないようにしていますが、僕も含め、皆でスムーズな連携を意識しましょう。

先日、ある大学で行われた異業種交流会で自社の取組みを50分話す機会があり、

そこでも話しましたが、弊社の取組みの一つに現場全員運営を掲げています。


ニュアンスでは以前から言っていましたが、うまく伝わっているように思えず、

標語にした方がいいと思い、言葉として使い始めたのはここ最近です。


面接でもよく聞くのが「安定している会社が良い」「○○な会社が良い」など、

理想や希望の会社像を聞きます。


しかし、それを体現するのは働いている人全員で作っていくべきで、

そういうことを言う人に限って、社内に入れば、自分は関係無いと

言わんばかりの人が時折居ます。


そりゃ、つぶれそうな会社と安定している会社、どちらが良いかは聞くまでもありません。


利益が出ておらず賞与が出ない会社と、賞与が出る会社、それも聞くまでもありません。


しかし、社長も含めた全社員でつくっていくものです。



しかし、何も難しいことを言っているのではなく、新しい社員が入ってきても他人事にしない、

他人の仕事で困っていることやミスになりそうなことを見かけても他人ごとにしない、

社内の仕組みつくりを他人事にしない

会社の利益や損失を気にする


そういう当たり前と言えば、当たり前のレベルです。


しかし、そういったことを教えない会社が多いように思います。




新しい社員が入ってくる前には


「入社してくる社員の指導、どうします?」


って気にしてくれる社員も出てきました、




○○な会社とは全て社員でつくるもの、それが現場全員運営です。


財務や事業継承などが経営で、それ以外は全て「運営」です。


採用、品質管理、納期管理、技術などなど、

どんどん口出ししてください。


前向きなことが前提ですが、口出しした方が間違いなく、仕事のストレスが減ります。


グループ分けはされていますが、

まずは同じグループ内の同僚の仕事について、

気にしてもらえればと思います。


そして、来年には何とか社員で1年間の経営方針を

決められるようになれば良いなと思って宿泊研修に行っています。


全員で頑張って、成果を上げて、その利益を分配したりして、

会社の安定度を更に上げていければ良いと思っています。



先日行ってきた宿泊研修でも同規模の会社がガラス張り経営を

実現されていて、ガラス張り経営の問題点の対策などを訊いてきました(^^


その先にガラス張り経営ができるようになれば良いと思っています。

先週は久々に追い込まれました。

異業種交流会での発表があったり、週末は1泊研修があったりでした。

週末の一白研修は経営指針の成文化についての研修でしたが、精神的にプレッシャーをかけられました(^▽^;)

土曜は9時から21時まで講義で未明までは宿題。

日曜日は宿題の発表をして、18時まで、講義を受けては考えて、それをディスカッションを何度も何度も続けました。

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その中でも残ったセリフ。

「皆で森の木を切るきこりの仕事をするなら、経営者は一人木の上に登って、周囲を見渡すことが経営者の仕事。

一緒に木を切っているのはダメだ!」



本当にそうです。

経営者の仕事は経営で、現場に入っていては社員の為に、倒産リスクの回避や昇給し続けるために先を見据えなければなりません。

弊社に出入りをしている人はそれなら森岡は現場に出るじゃないか!とお叱りを受けそうですが、外部から見る以上に社員のお陰で、以前とは進化しています(^^

代理などで現場に入りますが、営業面でも外れだして、『木に登る』ことを始めています。

ただし、当社は技術職なので、自社の技術を知るレベルで現場に入ることは当然必要だとは思っていますので、誤解の無いように(^^;


自分の甘い予測でかなり追い込まれています。

水曜には大阪経済法科大学で当社の取り組みを約50分話すことを受け、原稿と資料作りに追われています。

また、週末には一泊の経営の勉強会があり、これもまた宿題があって、提出の督促が(^_^;)

おかげでこの週末は常にノートパソコンを会社から持ち出し、10分程度時間ができれば原稿及び資料作り、または宿題をやっていました。

しかし、この二年、取り組んでいる会社の改革をやり切るには、週末の一泊研修は必ず必要なことで、この一週間はほぼ徹夜続きになりますが、何とか頑張りたいと思います。

この2年の改革は会社の分業化で、一部社員の協力で半分以上は進みましたが、残りの半分が課題です。

皆と意見が別れることもありますが、
とにかく会社を良くしたい気持ちです。

社員の皆も会社を良くしたいのは同じと思いますが、
ここ3年くらいの視点で考えてほしいと思います。

その思考回路で出た答えは自信を持って、
僕にぶつけてほしいと思います。

ここ1年くらいの視野では、多分僕と話がかみ合いません。

ここ最近、思いきって、日曜日の稼働を最低限に切り替えることにしました。

製造担当者はその分、平日にしっかり機械を回すことが求められますが、
主任以上のミーティングで言われてる休日に稼働しなければならないことが問題なので、
全月目標達成出来ている今期に思いきってメスを入れました。

とは言え、今までの休日稼働が半端なく、稼働していたので、全部と言うわけにはいかず、遅れている機械や急ぎの製品が発生した時には回しています。

当然、休日は社員にはさせられないので、自分がするのですが、今まで半日が潰れることも多々ありました。

時短と同様に経営の健全化を図って、僕が営業も製造も現場に入らなくても良い会社をゴールとして、不退転で頑張っていきたいと思います。

僕がどうこうではなく、社長が休日稼働もして、営業現場でも製造現場でも中心だと
自分が倒れたら、不安ですもんね(^_^;)

そして、僕が現場に入らないことの趣旨やメリットを理解して、推進してくれる人を一人でも多くし、それらの人を引き上げ続けていきたいと思います。

今月、異業種交流会で自社の取組みについて、

スピーチをすることになり、

その原稿作りに追われていますが、

現時点での自社の見直しや

自分の頭の中の整理をしながら、

整合性はあるかを考える良い機会になっています。


その中に


「会社の運営と後輩の指導は全員で」


という当社のこだわりも含めました。


よくありがちなのですが、自分の仕事に影響のない場合は

和気あいあいとしていたAさんとBさんの仲が、

仕事で絡むようになり、片方が迷惑を掛けると、途端に仲が悪くなったり、

スイッチが入ったように上から目線でものを言うなんてことがあります。

(当社ではありませんが、一般論としてです)


自分に問題が降りかからなくても、

失敗をしている社員が居れば、声掛けをしたり、

アドバイスをしてあげれば良いのに、

そういう仲に限って、仕事に絡まないときは

その失敗などと見て見ぬふりをして、

その話は触れずに、楽しく話す・・・なんてことが多々あるように思います。


当社では仕事ではほぼ全員が絡みますので、

誰かのミスはいつか自分に降りかかります。


問題が小さい間に声掛けをしたり、

時には叱咤激励をしておくことで、

大きくなってからのギクシャクが

逆に体験せずに済むと思います。


後輩の指導も同じです。


誰かが教えているときは他人事としてとらえていたのに、

自分の部門にその新入社員が入ってきて、

ミスが続くと、教えていた人に責任転嫁をするということも

前の会社ではありました。


会社の運営と後輩の指導も同様で、それを指摘できるのは

自分が絡まなくても、自分事で捉えている人だけではないでしょうか?


仲の良かった同僚間が、仕事で絡みだすと

仲が悪くなる、ぎくしゃくするなんてことは当社では見たくないです。


そうなる前にもう一度、自分以外のことも自分事に置き換えて、

考えるようにしてください。

継続して書いていますが、
僕自身が全ての作業から身を退くことを目指すことを進めています。

企業として、将来への成長が趣旨ですが、
それらを理解して賛同や協力してくれる人、
反対はしないけど積極的でない傍観者、
納得のいかない人、

色々いるとは思います。

傍観者や抵抗勢力が居るなら、
僕の説明不足だと思いますが、
ただ一つだけハッキリ言えるのは、

安定した会社が良いとよく言いますが、
一方で安定させるのは社員全員の仕事なのです。
他人や社長の頑張りで安定した会社に身を置きたいなんて都合の良い話なんて無いのです。

今までの経験上、面接などで安定した会社が良いと言うような人に限ってこの理論が分かっていない人が多いです。

自分の頑張りも会社の安定につながると思える人はあまりそういったことを言わない。

違った表現になると思います。

「自分の守備位置は自分で守れるようになろう」

「自立した社員になろう」

こうなるには作業の質、速度もさることながら、判断力も同様です。

何かあれば社長に判断してもらえば良い、ではなく、自分で判断出来るようになるにはどうすれば良いか、も重要なのです。

以上は皆が望むような会社を安定、成長させる為の絶対条件です。

今一度、文字にして説明しておきます。