月の下ポエム -22ページ目

そこの続き

そこで無常を見つめ

心が常に変化していることを観る

変化しないものはないということを

日々学んでいる

形はくずれ

匂いはうすれ

音も静かになって

変化しつづけ

無常を観る

上がっては下がり

消えては現れ

その螺旋の上で

私達は

起きては眠り

食べて出して

抜けては生え

生えては切り

切っては直り

直っては汚し

やがては死んでしまう。

その理の中で

怖れとは、心とは

どういうことものなのか

個人個人で学んでいく

今の自分はそこに集中しているのか

そうでないのか

日々そこを観ていないと

忘れてしまい

心とともに

苦楽を思い悩みながら

糸の切れた凧のように

風に身をゆだねたままに漂うまま

世の中には皆で決めたルールはあるけれど

守ったり守らなかったり

それによってまた思い悩みながら

生きつづけている

その中で

よりよく生きようと思って

本を読んだり

話をしたり

いろんな体験をした

僕の中に蓄えられたそれらの経験

それを元に答えらしきものを探し求めた

その蓄えられたもの

人に感謝されたり

人に怒られたり

あれが好きだったり

あれが嫌いだったり

欲しかったり

手に入れたり

手に入らなかったり

苦しかったり

楽しかったり

それをまた欲しがったり

気持ちよかったり

気持悪かったり

照れたり

強かったり

笑ったり

泣いたり

嘘をついたり

正直だったり

面倒だったり

続けたり

止めたり

それらを経験し

知恵を得たり

その知恵が役に立ったり

立たなかったり

もっと知恵を練って

成功したり

しなかったり

友情を育んだり

けんかしたり

仲直りしたり

裏切ったり

約束を守ったり

蓄え

蓄え

慮り

考慮し

よかれよかれと

蓄える

固め

固め

考えをまとめようと

せっせっせっせと

正直に生きる

皆は人にそう求める

求めなくとも

そう勧める

勧めなくとも

示そうとする

示さなくとも

無言のまま

そう思う

そう思わなくとも

無常に変化し続け

あったりなかったり

行ったり来たりしていて。

それが皆で作ったルール

私達は人間で

それを守る事で

守られるものがある


水が凍り

とけ

ながれ

蒸発する

いつか雲になって

また雪になって

僕らの頭上から

降り注ぐ

重力によって

上から下へと

私達は中心に引き寄せられて

歩き

泳ぎ

大地を走って

日が暮れれば

家に帰り

瞳を閉じる

全ての経験を

この地球とともに

この宇宙とともに

体験している

大地



空気



重力



精神

何かひとつでも欠ければ

私達は生きて行けない

その中で暮らしている

それらは全て変化し続けている

その中で

私達は

科学を進歩させてきた

科学とはなんだ

原初的なな1+1は2

であるとすると

1とはなんだろう

人間が決めた単位

単位とはなんだろう

再現性

また同じものを再現するための基準

もしくはこれを基準に新しいものを構築する

過去性と未来性

円周率というものがある

小数点以下が限りなく続く

円周率=真理

とするならば解りやすいのだが。

実際小さくなればなるほど

気にならないし気づかない

生まれたての赤ちゃんにとって

「死」がとても小さいものであるように

たいしたことではない。

それでも年を重ねるにつれ

小さい事が大きくなっていく

日頃、円周率3.14付近で生きていた人は

死に近づくにつれ3.14159 26535 89793となっていくのかもしれないし

近づかない人もいるのかもしれない

生きながらに悟るというのは

その円周率を割り切ってしまえることと似ていて

またその解が存在するのか否かということに似ている

そして小さい事に気づくということは

小数点以下の桁数が多いと言えるのではないだろうか

それは精度が高いということで

それを乗り越えられる人はまた次の桁へと勧めるのではないだろうか。

職人芸といわれるものほど小数点以下の桁が多いか

それを超越して割り切れ、振り切れているのだろうか

そこに至るまでの

迷走、到着は果てしなく感じてしまう。

ひとは打ちのめされて小数点以下の精度を次へ次へと高めていく

いわばレベルのようなものかもしれない。

それらの次元の中で心は揺れ動いている

心の揺れが小さいほど精度があがる

狙いを定める照準のように

そのブレが小さいほど

自己の能力を発揮できる事につながる

それは不動心とよばれたりする

ではその「ブレ」はどうやって収めていけばいいのか

それを解明したのが

お釈迦様であると思う。

               
                
続く


そこ

意識をそこにあて

それをそこにおく

ただおいて

おいて

おいて

おく

ぶれずに

静かに

おちていく

ねむるように

ただ静かに

おいて

おいて

おく

なにかたべたいと

そこで起こり

眠りそうだと

そこで起こり

喜びも

悲しみも

そこにあり

じっとしているジレンマも

ふかい苛立ちも

そこにあり


そこに見つめを置き

おいて

おいて

ひたすら

おく

ずっと

ずっと

おいていると

そこでのおこりが

自分なんだと

わかってくる


そこはどこだろう

頭のなか?

心の中?

どこでもない

そこは

そこ

カテゴリーも

なにもない

そこ

ほんとの底

地に足がつく

そこから

はじまること

そこをみつめて

ただ

ただ

雫のように

そこにある

しずかな

しずかな

せかい

願い

「悟り」が難しいということには

悟りが目に見えなく

自己で完結してしまっているところがあり

他人との共有が難しいからではないだろうか。

悟った事で他者に認めてもらいたいと

自分の心中で0.0001パーセントくらいの

最小の思いがあってもそれは

悟りとして徹底されない


心というものはその最小の「1」を作りだしてしまうのではないだろうか。


心を完成させて心を捨てるということは

そういう「心の作用を解りえる」こととも言い換えられるのではないだろうか・・・

という事を考えてみたが

到底、心というものを解りえるということは無理な事なのだろうか。

頭の中で考えども解らないのではないのか、それとも・・・

それを日々心を観察することの中で発見したいと思うばかりであるが

毎日の中で色々と考えをめぐらせるということは

終わりのないことのように思えてくる

日は昇り、沈むように

色彩や匂い音をかえて、また同じようなところを

彷徨っているような感覚になる


類似回帰

同じようなことが時間軸の中で類似的に起こること

毎朝寝床から起き上がるように

同じ時間帯に仕事をし、食事をとるように


僕らは周期の中で生きている

その周期の裏で支えているものを

僕たち人類はまだ見つけていない

公には見つけていない、またそれがあるということも

一般的には、オカルトチックであり

ファンタジックであると思われる。

周期があって、突然変則的に動き

また新しい周期を作る

説明できないアノマリー現象

突然起こるイレギュラー

その答えはあるのか否か

その発見と悟りをえることが

ぼくの進みたい道であり願いである。



つづく




固から気へ

最前線からの離脱

それはなにを意味するのだろう


その必要性があるとは

とうてい思えない



そんな僕は自由であり自由でない



そんな僕はどこへ向かっているのかすら

自分で解らないでいる

前を向いているようで

本当にそこが前なのか自信がない


正義や愛や優しさは僕らの指針になるけれども

僕は正義や優しさだけで成立ってはいない


僕の中の悪、不善、憎しみ、怖れ

全ての要素が混ざり合っている


僕はそれらを整頓しようと


本を読んだり


人に優しくしたり


落ち込んだり


酔っ払ったり


笑ったりした


怖いものの中に飛び込んでは傷ついた

優しさに触れ勇気もでた

悲しみの中で膝をついた

僕の人生で今まで経験した事が

今の僕の価値観や癖、つまりは


僕の生き方の方向付けになっている


生まれたときには無かった

「物心」を作り築き上げた


こういうことを「慮る」のは




最前線の出来事




それを俯瞰する事で

奥行きが出来た

物心を俯瞰できた

最前線で使っていたテクニックは


最前線の世界が崩れると一緒に崩れてしまう


それは

自分の

物心が良しと思えたテクニックが崩れるということ


僕は 人生の中で学んできた

自分を守る武器や防具を全部すてた

自分を守るのに攻めの道具も守りの道具も必要じゃなかった

心を俯瞰する事がそれらに代わる、それ以上の重要な事などと

過去の自分は思えなかった



何故だろう




今、何故そう思えるのだろう。




それは俯瞰できた事でそれまで僕の中心に居座っていた

「怖れ」がバランスを失って煙のように、気体のように

そこに漂ったことで、僕はそれを息を吹きかけるように

その煙を自分の意思で動かせるのだと気付いた。




怖れは動かせる



最初の一歩


希望


奇跡


嬉しさが込上げた

けれど

調子に乗らないように


口を伏せ


気持ちを落着かせ


慎重に


俯瞰し


観続けようと思った



そして

観ては

引き離され

さらに観ては

引き離されて


ぼくは

その先を目指して

出来る限り

観続けたい

面倒くさがらず

そうしたい


今日も僕は

いったりきたり

でも

以前よりは

観続けられているような

気がしている


つづく。

ひとつの世界

白い壁に頬をあてながら

じっとなにかの音を聞いている

ふだんは聞こえていない音に気づく

それは僕に聞こえる最小の音


心が遠ざけること

心が引きよせること

僕はその間でいつも揺れている

雨が降っても

風がやんでも

その音はその場所で鳴っている

それを忘れたりすることで

最前線の兵士達は疲れたりする


争わないこと

先頭に立たないこと

この世のモラル

人を傷つけないこと

そしてぼくの夢。

ひとつの世界が目の前に立ちふさがって

目を閉じることを恐れさせている

ひとつの世界が

この世界の人口の数だけ存在している

ひとつの世界は音もたてずに

生まれては消えていく


ひとつの世界には見えにくい中心点がある


そこから僕らのすべては溢れている


日々そこに集中する

テレビを見ても

ご飯を食べても

遊んでても

泣いていても

そこを見ている時の僕は

最前線には いない



ひとつの世界には奥行きがあった。

そのドアにはノブがついていなくて

なかなか気づかなかったのだけれど

入ってみると そこは

まるで自分の寝床のようだった

そこでも耳をすませば最小の音が鳴っている

けれどもその場所へ留まることは難しかった

なぜならば最前線には

愛する人や物で溢れているから

僕はそのために

すっかり奥行きを忘れてしまう

そもそも必要なのかと

思ったりもするのだ。


つづく