ラジオインタビューの前に女の子と話すモンテッソーリ女史
小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。
よろしければ自己紹介もご覧ください。
娘が3歳の頃、AMSのモンテッソーリガイドによるモンテッソーリ講座(3歳~6歳)を受講しました。
1年間のプログラムでしたが、計5年在籍。
娘の幼児期はもう終わっており、果たして何を学んでいるのか…。
自分でも当時はよく分かりませんでした。
今振り返ってみると、あの時卒業できなかった理由が分かりました。
それは、恩師であるモンテッソーリガイドに心から憧れていたということ。
モンテッソーリ教育というフィルターを外しても、彼女の受講生への眼差し、言葉遣い、たまに見せてくれるチャーミングな姿、柔らかなお人柄。
彼女が紡ぐ言葉を書き留め、心に残そうと努力した5年間。
これが自分の子育てに活かせれば良かったのですが、あの頃は「頭では分かっているけど」の状態。
目の前の現実と彼女が語るモンテッソーリ教育の世界にはギャップがありすぎて、落ち込んだ時期もありました。
子育てに行き詰まると、
「モンテッソーリ教育では、こんな時はどうするのですか。」
そんな質問ばかりを投げかけていた当時。
そこには必ず答えが存在すると思っていた母。
けれども、彼女からの答えは…
「モンテッソーリ教育は白か黒ではないの。モンテッソーリ・メソッドを信じているからと言って、すべてを当てはめれば解決するわけではない。」
今から100年以上前にイタリアで生まれたモンテッソーリ教育。
当時のコンテクストをそのまま現在に当てはめようとすると迷いが生じることを教えてくれたのも、彼女でした。
大事なのは目の前の我が子を見ること。
ただ見るのではなく、子どもの目と心を見ること。
もしモンテッソーリ女史が今の時代生きていたとしたら、何と言うか耳を傾けてみること。
娘が10歳となった今も、このプロセスが母の中の基軸。
ずっとずっと大切にしていきたいと思います。