慣用的な独立分詞構文と言われるものがある。

熟語集によく出ているものだ。熟語として意味を覚えて置こう。

よく出るものを上げていく。

 

Generally speaking   一般的に言うと

Historically speaking  歴史的に言えば

Roughly speaking ざっと言えば

Frankly speaking  率直に言えば

Strictly speaking 厳密にいえば

speakingの前に色々な副詞がついて~的に言えばという意味になる

 

Cindidering his age、彼の年齢を考えると、年齢の割りには

 

Judging from her accent  彼女のなまりから判断すると

 

talking of ~  ~といえば

supposing ~  ~だとすると

granting that ~ ~ということを認めるとしても

seeing that ~  ~であることを見ると

Referring to ~ ~に言及すれば、~について言うと

 

などがよく出てくる。

分詞構文のバリエーションを見てきたが今度は主節の主語と異なる場合の分詞構文を見ていく。基本的にはこういう形になる。

S'+~ing~、

S'+過去分詞~,

S'+形容詞~, 

S'+having P.P.~

 

要するに主節とは異なる主語を文の先頭につけるということだ。

 

As the weather got worse, the party stayed at the camp.

 

この場合従属節と主節の主語が異なっている。これを分詞構文にすると

 

The weather getting worse, the party stayed at the camp.

 

となる。従属節の主語が省略されずに文頭につく。

 

またthere is構文の場合はthereが文頭につく。

 

As there was so much washing-up, she kept standing all the way.

 

皿洗いがたくさんあったので彼女はずっとたちつづけた。

 

There being so much washing-up, she kept standing all the way.

 

このS'+P.P.とかS'+形容詞の形は分詞構文のbeingが省略されている形だと気づかないと、なんだこりゃー、ということになる。つまり分析できない。どう解釈したらいいかわからずいい加減な解釈をやってしまう。ちゃんと知識を持っていないとそうなる。

 

The car turned over, its driver thrown out.

 

=The car turned over and its driver was thrown out.

車がひっくり返ってドライバーが投げ出された。

 

No answer received, we proceeded as planned.

 

= As no annswer was received, we proceeded as planned.

返事が受け取られなかったので→

返事がなかったので私たちは計画通りにことを運んだ。

 

He lay dead, both his eyes open.

 

=He lay dead and both his eyes were open.

付帯状況なのでwith +O+Cも可能

=He lay dead with both his eyes open.

彼は両目を開けたまま死んでよこたわっていた。

このopenは形容詞。

 

She could not sleep, her mind full of anxiety.

 

=She could not sleep because her mind was full of anxiety.

彼女は心配で頭がいっぱいで眠れなかった。

 

 

主節と主語が違う場合の分詞構文はその違う主語が文頭に出てくっつくということを覚えておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今まで分詞構文の形は

Ving~

Having P.P.~

が出てきたわけだけど、その他のバリエーションもあるということを知っておかないと現実の英文に対処できない。どんな形がありうるのかみていくことにしよう。

 

その前になぜバリエーションが有るのかといえば

being~

Having been~

が省略されることがしばしばあるからだ。

 

前にちょっと言ったけど進行形や受け身のbeingは省略されていきなり現在分詞のVing~や過去分詞P.P.で始まる。

 

Seen through the eyes of foreigners, Japanese people are hardworking.

 

いきなり過去分詞P.P.から始まっているが受動態のbeingが省略されている。もともとは

When Japanese people are seen through the eyes of foreigners, they are hardworking.  

 

日本人は外国人の目を通して見られた時、彼らは勤勉です。(直訳)

 

→ 外国人の目から見ると日本人は勤勉です。(日本語訳)

 

次はいきなり形容詞で始まる分詞構文。

これは

接続詞+主語+be動詞+形容詞~、主節の文.

を分詞構文にすると

beingが省略されていきなり形容詞から始まることになる。

 

Slow of speech, he takes great delight in conversation.

 

彼は話し方はゆっくりだが、会話に大いなる楽しみを見出している

 

Though he is slow of speech, he takes great delight in conversation.

 

同様にいきなり名詞から始まることもありうる。

 

An innocent boy, he couldn't make out what she meant.

 

彼は無邪気な少年だったので彼女の言おうとすることがわからなかった。

 

As he was an innocent boy, he couldn't make out what she meant.

 

beingが省略されていきなり名詞で始まっている。名詞が来たら文型のS,O,C,か前置詞の後ろのOになっているはずだが、何にもなっていないとすれば分詞構文でbeingが省略されたものと考える。

 

 

過去分詞 p.p.はpast participleの略

Having p.p.の形の分詞構文をみていこう。

 

Having p.p. ~, 主節の文.

 

このかたちはHaving p.p. ~の副詞句が主節の文の時制よりも一つ前の時を表す形である。

 

だから主節の動詞が現在形ならばHaving p.p. ~の中は過去か現在完了

 

主節の動詞が過去形ならばHaving p.p. ~の中は過去完了

 

の時間を表している。

 

Having failed two times, he doesn't want to try any more.

 

(今までに)二回失敗しているので、彼はこれ以上やりたくない。

 

この二回失敗しているので、というのは現在完了で現在までの経験かあるいは単純に過去のことを言っている。だから

As he has failed two times, he doesn't want to try any more.

または

As he failed two times,~.

である。つまり主節と従属節の時間が異なっている。そういう場合に分詞構文を作るとHaving p.p. ~,の形になる。

 

主節が過去形の場合も見ていこう。

 

Having met often, they never became friends.

 

主節は彼らは決して友達にならなかった。と過去形になっているのでHaving p.p. ~が表している時間はそれよりも一つ前。つまり過去完了になる。接続詞は、だけどもがいいだろう。

 

Though they had met often, they never became friends.

 

つまり(決して友達にならなかった、それより以前に)彼らはしばしばあっていたけれど、決して友達にはならなかった。という意味になる。

 

Having p.p. ~という形は主節の時制よりも一つ前の時制を表しているということを覚えておこう。

 

 

 

 

 

分詞構文はかっちりした言い方ではなく省略した性急な言い方で、接続詞が取っ払われるので文脈からどういう意味の接続詞が省略されたのか考えて意味を取らないといけない。大抵はわかるように文はできている。大体ではあるけど。副詞節の働きをと同じわけだからどんな意味があるかといえば、

時(when,while,as soon asなど)

理由・原因(as,since,becauseなど)

条件・仮定(if, even ifなど)

譲歩(though)

付帯状況・結果(・・・and~)

などがあるわけだ。ホントは例文にあたってなれておくことが必要だが、ここでは本質的な事項を優先する。

副詞節に否定文があったときはどうなるか覚えておかなければならない。

 

例えば

As she is not used to travelling, she  is uneasy. 

 

彼女は旅行になれていないので、落ち着かない。

 

as→✗

she →✗

is→being

であるが、notはどこにつけるのかということだ。これはbeingの前に出る。だから、

 

Not being used to travelling, she is uneasy.

 

となる。これは知っておかないといけない。

 

進行形や受け身の場合のbe動詞は省略され分詞がのこる。

 

While he was staying in the city, he visited all the famous places. 

→Staying in the city, he visited all the famous places. 

 

極稀に接続詞が省略されずに残されている場合もある。意味が曖昧すぎると思ったらはっきりさせるために残すことがある。こんなこともあるんだと一応頭の片隅にいれておこう。

 

While staying in the city, he visited all the famous places.

 

もう一つ付帯状況の復元はややイレギュラーだが意味を考えてandで直してみる。

 

Smiling at me, Tom said,"Here is an apple for you."

=

Tom smiled at me and said,"Here is an apple for you."

 

いきなり未知の英文を読んでも歯が立たない事が多い。まるで壁にぶつかっているような感じだ。それはなぜなのかといえば英文法の知識が一通り揃っていないからだ。英文法の知識とは主語になるもの、目的語になるもの、補語になるもの、文型の知識、句や節の働き、修飾語の働き、これらについて一通りパックとして知識が揃っていないと、いきなり未知の英文にあたってバリバリ解析しながら読解していくのは無理なのだ。しかし、順を追って一つ一つ攻めていけば何も難しいことではない。今知っておくべきことは英文法の知識は一通りパックとして持っていなければならない、と言うことだ。それはこれから一つ一つやっていくから心配いらない。

 

今日は英文読解の中でも特にわからなくなる要因の最大と思われる分詞構文について基礎から徹底的にすべてを網羅して説明してみたいと思う。

 

分詞構文の基本からいこう。

 

When they saw the dog, they ran away.

 

when+文1, 文2.という構造だが、when+文1は副詞節で副詞の働きをして文2を修飾している。彼らはその犬をみたとき、彼らは逃げた。という意味だが、きっちり言おうとすればちゃんとwhenのあとに文をつけて、という形になるが、人間はかっちりしたことがまどろっこしくてもっと簡単に同じ内容を手っ取り早く言いたくなることがあるわけだ。そういうときどうするか。接続詞のwhen取っちゃうか。theyも文2に同じものがあるんだからいらねえか。でも一応、はしょりましたよ、ということをわかるようにしないといけないな、そうだ、sawを分詞にすりゃいいだろ、ってことで、

 

Seeing the dog, they ran away.

 

という文ができあがったわけだ。つまりめんどくさがり屋の簡略化した文の形が分詞構文の誕生の理由なのだ。これは小説などを英文で読むとよく出てくる。かっちりとした言い方では臨場感が出ないので流動感のあるリアリティをだしたい場合によく使われている。Seeing the dogは副詞句の働きをしているが、副詞句は(副詞節も同様)何も文の最初に来るとは限らない。どういう場所に来ることができるかも知識として持っていないと現実の英文に対処できない。どういう場所に来るかといえば主節の文の先頭かまたは文末、更には主語のあとの場合もありうると言うことだ。

だから、

Seeing the dog, they ran away.の他に

They ran away seeing the dog.  (awayの後ろに,は付ける場合もあるしつけない場合もある)

They,seeing the dog, ran away. (主語の後ろに割って入る場合は,が必ずつく)

とこういう文が出来上がる。いずれも分詞構文だなと気づかなければならない。

気づくポイントは分詞を使っていて前の名詞を修飾していないし文のS,O,Cにもなっていないということでわかる。

 

変形の手順をまとめると

 

接続詞→省略

主語→もう一つの文にある主語と同じなので省略

動詞→分詞に直す

 

こういう手順で分詞構文を作っている。

逆に分詞構文を見たらその手順を復元して意味をしっかりと取れるようにしておけばいいわけだ。

 

とりあえず分詞構文ってこういうものなんだと頭に入れておこう。

これは序の口だけど順番を追っていけば何も難しいことはない。

暗記ではなく理屈をしっかりたどることがたいせつだ。

英語を駆動するものは大まかに見ると4つの要素に分けられる。
名詞的なもの、動詞的なもの、形容詞的なもの、副詞的なもの、の4つである。
この中で文型の形成に関わるものは、
  名詞的なもの---主語S、目的語O、補語C
  動詞的なもの---動語V
  形容詞的なもの--補語C
文型に関わらず自由に修飾するもの
  形容詞的なもの---名詞を修飾Mk
  副詞的なもの---動詞、文、形容詞を修飾Mf

英語がわかるとはどういう事なのかといえば英文を見てSVOCMがきちんと区別できるということに他ならないのである。もちろんなれてくればいちいちSVOCMを識別を飛ばしてダイレクトに英文から意味を受け取るという訓練も必要になるが、はじめはやはり英語を完璧に理解するという観点から徹底的に英文をSVOCMに解体してみるということが必要だと思う。速読の訓練はその後でいい。まず理解せよと言うことだ。

英文は一つ一つの単語に別れている。我々は生まれついて英語を話していた人間ではないのでそのままでは理解できないため、理解するために抽象化を行う。最初の抽象化の第一歩が品詞という抽象化なのだ。英語の単語には8つの品詞があると言われている。

名詞、代名詞、動詞、形容詞。副詞、前置詞、接続詞、間投詞の8つである。
個々の働きをざっと見て行くと、

名詞、代名詞は主語S、目的語O、補語Cになる。
動詞は動語Vになる。
形容詞は補語Cと名詞を修飾するMになる。
副詞は動詞や文全体、形容詞を修飾するMになる。
前置詞は前置詞+名詞という形で形容詞または副詞と同等の働きをする句を作る。
接続詞は語と語、文と文、句と句、節と節をつなげる働きをする。
間投詞は、Ah!とかOH!などである。

英語のやっかいなところは前回の話でも文の中に文を含むというふうに進化して最終進化形態の文型ができたと話したけど、それと同じような事が品詞でも起こっているのである。英語とはこういう繰り込みということを本質的にもっている言語だと思う。それはあたかも将棋がとった相手の駒を使えるのと同じでこのことがこの言語を複雑にそして豊饒にしている原動力なのだと思う。

どういうことかといえば、単語がいくつか集まって句というまとまりになり、英語を駆動する4つの要素、つまり名詞的なもの、動詞的なもの、形容詞的なもの、副詞的なもの、になることができるのだ。さらに接続詞+文も節というまとまりになり同じように英語を駆動する4つの要素のいずれかの働きをする。句と節とは、いくつかの単語がまとまりをつくって一つの品詞、名詞か動詞か形容詞か副詞か、と同じ働きをするということだ。そして句と節の違いはその単語のまとまりの中にSVが存在しているものが節であり、ないものが句ということだ。

どういう句があるのか、どういう節があるのか、それらは文の中でどういう働きをしているのか、これから長い時間をかけて学校で学ぶことになるのだが、学校教育は合理的な英語を理解するプログラムになっているとは必ずしもいえない。僕に言わせれば散漫で系統立っていない非合理的なプログラムだと思っている。

さて、ここでの話をまとめると結局英文を徹底的にSVOCMに解体してみなさいと言うことだ。そうすると英語の仕組み、各部分の働きが完全にわかるようになる。もしSVOCMでわからない英文があったら先生に質問すればいい。そしてわかるまできけばいい。なぜ学校の授業ではそうなっていないのか僕にはわからないが、英語が完全にわかると言うことはそういうことなのだと僕は思っている。
 単語から品詞、句、節、へと抽象度があがって行き最終的にはSVOCMという抽象段階になりそこで初めて文と言うものが理解されるようになる。これが蟻の視点からみた英語だ。

 

追加、補足

動詞 は文の動語Vとなるほかに、様々に使い方がある。 to + 原形動詞 + ~ という形で名詞、形容詞、副詞と同じ働きをする。
さらにはbe動詞の後ろについて進行形や受動態を作ったりする。また動名詞のように名詞にもなる。名詞ということは文の中でSかOになったりまた前置詞の後ろにきて前置詞の目的語Oになる。S+V+O+Cの文型でCのところに、動詞の原形、現在分詞、過去分詞がきてCとなる。このように実に多彩な働きをしている。
 

 僕は英語がわからないなりにも一生懸命、単語覚えたり熟語を覚えたり構文を覚えたりした。覚えるものが多すぎてパンクしそうだった。そんなに一生懸命やったのに、英語がわかった気がしなかった。今では勉強の仕方が良くなかったと反省している。つまり、英語という山を登るのに、下から徐々に登っていったのだが、あまりにも広大すぎでどのへんを登っているのかわからなくなっていたのだ。これはやり方が悪かった。そうではなく、一挙に英語の山の頂点に空から降りて下を見下ろす地点に立つべきなのだ。そういう観点から昔書いた文章を再録してみる。とにかく一刻も早く英語の全体像を把握することが大事なのだ。そうすることによって何が足りないか、何を訓練したらいいのか、そういうことが見えてくるはずだ。英語の第一関門だと思う。ちょっと苦しいかもしれないが読み物として気楽に読んでほしい。

 

英語の頂上作戦とは一挙に英語の本陣を攻撃しようという作戦だ。いわば英語における桶狭間の戦いといってもいい。前にも言ったけど日本人はきまじめすぎるのだ。完全に理解できなければ前に進めないと思い込みがちなのだ。その結果全然前に進めない事になる。だから大いなる楽天が必要なのだ。何も完全でなくてもいいのだ。できるだけだれにでもわかるように書いてみるけど、わからないところがあっても気にする必要はない。おぼろげながらでも全体像をつかむことがここでのテーマだから気楽に読んでもらいたい。

 とりあえず志村けんが広めた、幼稚園児でも知っているという、This is a pen.を眺めてみようか。最初は大文字で始まっていて単語と単語はスペースでわけられており最後はピリオドで終わっている。これを「文」という。

英語の文とはおおざっぱにいうと二つのタイプに分けられる。

「Aは、イコール、Bだ。」という文と「Aは、~する。」という文だ。

このイコールになるものをBe動詞とよぶ。~する、は一般動詞といい動作を表すもの(走るとか歩く)と状態を表すもの(知っている)がある。いちいち動詞と書くのはめんどくさいので以後Vと書く。Aは、になるものを主語といい主語はSという記号で表す。そして最初のイコールの文でイコールBのBのことを補語といいCという記号で表す。

英語の文とは卵の細胞が2つに分裂して行くように最初に現れるのは

Sは=C と SはVする という2つなのだ。

ここで補語という言葉を説明しておくが、漢字を見ればわかるように補語とは補う語で主語とイコールの関係になっているという意味だ。日本語の文法には補語という概念がないのでなかなかぴんと来ないかもしれないが、とりあえず
イコールの関係になってるものが補語Cだと覚えておけばいい。この補語という概念は英語を理解する上で大変重要である。英語がわからなくなる根本的な原因はこの補語という概念が実感でわかってないからだ。だから必ずイコールというイメージを頭の中にうかべる事が大事だ。This is a pen.という文を見たときに=というイメージが浮かんでなければだめなのだ。This(これ)=a pen(一つのペン)という意味なのだ。これを普通の日本語に直してはじめて「これはペンです。」となるわけだ。isはですという意味ではないのだ。

 文はさらに進化してゆくのだがS=Cの方はこれでストップしてしまう。SはVする、の方はさらに進化し続ける。これはV動詞の意味上の性質からくる。英語と日本語は一対一で対応しているわけではないので日本語から類推して考えてはいけない。あくまであちらの方の言語の特性でありあちらのきまり、習慣として考えることが必要だ。日本語と混同してはいけない。だから今話すのも英語の中での話である。たとえばrun走るとかwalk歩くという動詞はそれだけで完結していて目的語、記号はO(~を)がいらない。しかしlike(好きだ)などの動詞は目的語がないとさっばりしないというか完結しない動詞なのだ。さらにgive(あげる)になると目的語にたとえば本をとったとして、本をあげる、でも完結できなくて当然本をあげたのなら誰にあげたのかということをいってくれないとさっぱりしないのだ。それで目的語2つとることになる。目的語の順番は(人)+(もの)となる。あたかも動詞という惑星が2つの衛星を従えているようなものだ。この場合どっちの衛星が大きいのかというと、(もの)のほうだ。だからこちらを直接目的語とよんでいる。もう一つのほうは間接目的語とよんでいる。別に覚える必要はない。読み流すだけでいい。そんなものなのかとちょこっと頭の隅においておけばいい。

 このように進化を続けついに文の中に文を取り込んでしまう最終進化形態に到達する。これは中三ぐらいに習うはずだ。 最初英文は2つのタイプに分裂したけどその二つのタイプを文の中に内蔵する文へと進化するのである。

SはVする、s=cだと
SはVする、sがvするのを
という文が出来上がるのだ。
たとえばelect(投票で選ぶ)
They elected him chairperson.
彼らは/選んだ/彼を/議長に
となるがこのとき/彼を/議長に、のところで彼=議長というs=cの関係が成り立っている。
だが彼を、というのは、選んだ、の目的語になっているのでOである。
だからS+V+O+CというタイプになるがこのときO+Cのところで=の関係が成り立っている、s=cという文が内蔵されているということなのだ。
もう一つはsはvするを内蔵する動詞でたとえば
I saw him sing a song.
私は/見た/彼が/歌う/歌を
私は彼が歌うのを見た。という意味だがhimはsaw(seeの過去)の目的語Oではあるがsingの意味上の主語になっている。この場合も一応S+V+O+Cとしている。singは動詞の原形(-sがつかない)がくる。
だからO+Cは意味的に文の関係s=cまたはsv~になっているということを知っておく必要がある。
その場合も頭の中で=を思い浮かべたりsvを思い浮かべる事が大事だ。そういう習慣をつけておく。

おおざっぱに駆け足で見てきたが英文というのはどんなに複雑に見える文でもたった5つの文型しかない。

さて、できる高校生はこんなの中学生の英語じゃないかと馬鹿にするかもしれないが

I take it for granted that he would come.の文の構造がはっきり見えていたら馬鹿にする資格がある。
しかし見えていなかったらまだ英語の根本がわかっていない。英語を根本から理解しなければいくら勉強してものびない壁にぶつかる。それとさっきの文、I saw him sing a song.にしてもどういう意味なのか本当にわかっているだろうか。つまり私が見たちょうどその時に彼は歌っていたのかどうかと言うことだ。日本語に訳すとそういうことが曖昧になってとんでしまうのだが、頭の中でしっかり正確なイメージが浮かんでいなければならない。英語はきわめて論理的に厳格な言語なのだ。見たちょうどそのときにまさに彼が歌っているという動作が継続中だったなら分詞をつかいI saw him singing a songとしなければならない。そういうこともわかっていたとしたらそうとう実力がある。僕の話も聞く必要はなさそうだ。

 さて、ざっと上から鳥瞰したわけだが、細かい知識はもっとあるけどとりあえず全体像を頭に入れておくことがたいせつなのだ。細かな知識はその後でゆっくり覚えていけばいい。なにしろ6年間もあるんだから、仮に僕の話が全く見えなかったとしても気にしなくていい。とりあえずこんなものなのかなとおもっておけばいい。次回は蟻の視点から見ていこう。単語-品詞-句-節-SVOCの関係がどうなっているのかということだ。この関係がクリヤーになって初めて英語のもやもやが晴れることになるだろう。.


P.S.
英語の動詞はある程度こういうタイプの文型をとるというふうにいえるけれどもけっして1つに決まっているわけではない。前後にくる単語や文脈から柔軟に考える必要がある。たとえばmakeなどはすべての文型をとることができる。
このようにmakeとかtakeとかasとかhaveとか、すべて中学校で習う単語だが、こういう単語が実は一番くせものでやっかいきわまりない。大学受験でも高い頻度でしばしば出題されている。中学校の単語だからといって粗末にしてはいけない。これらの単語は辞書を丹念に読んでノートにまとめて置くことも必要だろう。

They make me happy.
They make me a cake.

これも考え方は同じで=やsvが思い浮かべられるならばO+Cになる。最初の文はme=happyという関係が成り立つので「彼らは私を幸せにする。」という意味になる。下の方はme≠cakeだしsvの関係も成り立たないのでO+Oとなり彼らは私にケーキをつくってくれる。となる。こうしてみると=やsv関係の判定はもうセンサーのように自分の中にもっておかなければいけないと言うことがわかる。

 

ところでこの英文の文型はどうなるのか。どの参考書にも書いているのを見たことがない。
The heavy rainが主語
stoppedが動語
usが目的語
まではわかる。
でも、from going outsideはなんだろうか。
普通、前置詞+名詞(句)は修飾語M
になる。つまり形容詞か副詞になる。
ところが形容詞は文型で補語Cになることができる。
from going outsideが補語Cなのかそれとも副詞なのか、ちょっとむずかしい。だから試験ではこの文型をとう問題は出題されないはずである。
しかし、goingの動作の主体は誰なのかを考えるとusである。
S+V+O+C
のO+Cの部分には
OがCする
OがイコールCである
といういわば文の関係が含まれている。
そう考えるとusとfrom going oursideの関係には文の関係が存在すると考えても良さそうだ。むしろそう考えたほうが文の意味がはっきりとわかる。
 
つまり、この文型は
S+V+O+C
と考えるのが妥当だと思う。
 
 
 
 

The heavy rain stopped us from going outside 

 

英文法にしたがって直接意味を取っていくと、

 

激しい雨が 止めた 私達を 外出することから。

 

となる。これはこれで意味がわかるはずであるが、日本語ではこの内容を言い表すときにこんな言い方にはならない。普通私たちはどういうかと考えれば、

 

激しい雨のせいで私たちは外出できなかった。

 

となる。

 

これが手順を踏んだ日本語への手続きなのだ。それを英文法とは日本語へ直接変換するものだと思って、いきなり「激しい雨のせいで私たちは外出できなかった。」と訳すと、えっ、なんで、どういうこっちゃ。とわからなくなってしまうのではないかと思う。

 

英文法とは普遍言語へと変換するものであって、そこで理解したものを日本語に落としてくる操作は、我々がふつう日本語でどういう言い方をするかを考えればいいのだ。

 

英語から日本語へ直接渡る船にオールははない。普遍言語のレベルで理解してから日本語の文法にしたがって日本語へと変換しているんだということを頭に入れておいたほうがいい。はしょってはいけないのだ。