英語を駆動するものは大まかに見ると4つの要素に分けられる。
名詞的なもの、動詞的なもの、形容詞的なもの、副詞的なもの、の4つである。
この中で文型の形成に関わるものは、
  名詞的なもの---主語S、目的語O、補語C
  動詞的なもの---動語V
  形容詞的なもの--補語C
文型に関わらず自由に修飾するもの
  形容詞的なもの---名詞を修飾Mk
  副詞的なもの---動詞、文、形容詞を修飾Mf

英語がわかるとはどういう事なのかといえば英文を見てSVOCMがきちんと区別できるということに他ならないのである。もちろんなれてくればいちいちSVOCMを識別を飛ばしてダイレクトに英文から意味を受け取るという訓練も必要になるが、はじめはやはり英語を完璧に理解するという観点から徹底的に英文をSVOCMに解体してみるということが必要だと思う。速読の訓練はその後でいい。まず理解せよと言うことだ。

英文は一つ一つの単語に別れている。我々は生まれついて英語を話していた人間ではないのでそのままでは理解できないため、理解するために抽象化を行う。最初の抽象化の第一歩が品詞という抽象化なのだ。英語の単語には8つの品詞があると言われている。

名詞、代名詞、動詞、形容詞。副詞、前置詞、接続詞、間投詞の8つである。
個々の働きをざっと見て行くと、

名詞、代名詞は主語S、目的語O、補語Cになる。
動詞は動語Vになる。
形容詞は補語Cと名詞を修飾するMになる。
副詞は動詞や文全体、形容詞を修飾するMになる。
前置詞は前置詞+名詞という形で形容詞または副詞と同等の働きをする句を作る。
接続詞は語と語、文と文、句と句、節と節をつなげる働きをする。
間投詞は、Ah!とかOH!などである。

英語のやっかいなところは前回の話でも文の中に文を含むというふうに進化して最終進化形態の文型ができたと話したけど、それと同じような事が品詞でも起こっているのである。英語とはこういう繰り込みということを本質的にもっている言語だと思う。それはあたかも将棋がとった相手の駒を使えるのと同じでこのことがこの言語を複雑にそして豊饒にしている原動力なのだと思う。

どういうことかといえば、単語がいくつか集まって句というまとまりになり、英語を駆動する4つの要素、つまり名詞的なもの、動詞的なもの、形容詞的なもの、副詞的なもの、になることができるのだ。さらに接続詞+文も節というまとまりになり同じように英語を駆動する4つの要素のいずれかの働きをする。句と節とは、いくつかの単語がまとまりをつくって一つの品詞、名詞か動詞か形容詞か副詞か、と同じ働きをするということだ。そして句と節の違いはその単語のまとまりの中にSVが存在しているものが節であり、ないものが句ということだ。

どういう句があるのか、どういう節があるのか、それらは文の中でどういう働きをしているのか、これから長い時間をかけて学校で学ぶことになるのだが、学校教育は合理的な英語を理解するプログラムになっているとは必ずしもいえない。僕に言わせれば散漫で系統立っていない非合理的なプログラムだと思っている。

さて、ここでの話をまとめると結局英文を徹底的にSVOCMに解体してみなさいと言うことだ。そうすると英語の仕組み、各部分の働きが完全にわかるようになる。もしSVOCMでわからない英文があったら先生に質問すればいい。そしてわかるまできけばいい。なぜ学校の授業ではそうなっていないのか僕にはわからないが、英語が完全にわかると言うことはそういうことなのだと僕は思っている。
 単語から品詞、句、節、へと抽象度があがって行き最終的にはSVOCMという抽象段階になりそこで初めて文と言うものが理解されるようになる。これが蟻の視点からみた英語だ。

 

追加、補足

動詞 は文の動語Vとなるほかに、様々に使い方がある。 to + 原形動詞 + ~ という形で名詞、形容詞、副詞と同じ働きをする。
さらにはbe動詞の後ろについて進行形や受動態を作ったりする。また動名詞のように名詞にもなる。名詞ということは文の中でSかOになったりまた前置詞の後ろにきて前置詞の目的語Oになる。S+V+O+Cの文型でCのところに、動詞の原形、現在分詞、過去分詞がきてCとなる。このように実に多彩な働きをしている。