『Nissy Entertainment 4th LIVE~DOME TOUR~』(2022~2023)
ベルーナドーム(20221021~22)、バンテリンドームナゴヤ(20221112~13)、福岡PayPayドーム(20221224~25)、京セラドーム大阪(20230204~05)、東京ドーム(20230216~17)、札幌ドーム(20230325)の6大ドーム公演(計11公演)はソロアーティストとしては二人目の快挙(45万人動員かつ完売)とのこと。その東京ドーム公演と、そこに至るまでと創り上げる舞台裏のドキュメンタリー。
今回、私はアマプラで視聴したのだけど(配信開始20231129)、DVD&Blu-rayでも販売されている(通常盤とNissy盤があるよう。詳細は下記WEBサイトへ)
本編(東京ドームライブ)2時間56分、ドキュメンタリー前編55分、後編1時間14分。
トータルプロデュース:西島隆弘
ステージプロデューサー:西島隆弘、Hiroaki Ijitsu、kazuki、Show-Hey
【メインダンサー】
kazuki、Show-Hey、Miu Ide、DAISUKE、MASATO、CHALI、Yasutaka、SUN-CHANG、Ami、YU-TA、KAZtheFIRE
【バンドメンバー】
バンドマスター&ギターMasayoshi Kikuchi
べーズKiichi Horii
キーボードSumito Kanza、Kota Hatamiya
ドラムRyo Kanda
コーラスKeisuke Oyama、Saki Hayakawa
【セットリスト】
①DoDo
②Trippin
③The Ride
④NeverStop
⑤Relux&Cill
⑥Jealous
⑦君に触れた時から
⑧Don't Stop The Rain
⑨Say Yes
⑩DANCE DANCE DANCE
⑪The Eternal Live
⑫I need you
⑬僕にできること
⑭Get You Back
⑮The Days
⑯トリコ
⑰Cat&Mouse
⑱NA
(アンコール)
⑲まだ君は知らないMY PRETTIEST GIRL
⑳ワガママ
㉑My Luv
コミカルかつ煽り要素もあるAIのTHREEのMCから始まる。正体不明の高密度エネルギー体が地球へやってくるという設定。ムービーにつながり、それがTHREEのご主人様Nissy(西島隆弘)と判明。コロナ禍により3年半自粛を余儀なくされたいきさつも語りつ、持参してるトランクの中にもエネルギー体を確認、それがドームにライブというエンターテイメントの魔法をかけるアイテムなのか、かつ、そういうNissyのミッションなのか…?といったオープニングで 1曲目「DoDo」へ。
「君に触れた時から」~「Don't Stop The Rain」~「Say Yes」の合間にムービー(ドラマ)が入る。Nissyが地球へ降り立って9年、もうすぐ10年(Nissyとしてのソロ活と同年)。その間、ある雨の日に女性(徳永えり)と出会い二人は恋に落ちる。一緒に暮らし始め幸せな時を過ごしていたが、違う時間軸からきたNissyは歪みを起こしてしまうから彼女の記憶をリセットしなければならない。そしてミッションを果たさなければならない。しかし実は彼女はNissyが何かを抱えてることを感じていた。それが別れにつながることもわかっていたけど聞けなかった。ただ、別れて記憶をなくしてもまた自分を見つけて欲しいと願う。だが記憶のなくなった彼女と再び雨の日に同じシチュエーションで出会っても二人の道が交わることはなかった…。という切ないお話。きれいな映像だった。
次のムービーはkazukiとShow-Heyとオールナイトニッシーと題したラジオネタ。コミカルに質問メールに答える。次にTHREEがトランク内に未知の生命体を感知したと言うやいなや吸い込まれるNissy。すると場面がテスト中の教室に。学生服になってチョコレートプラネットとの「静かにしろ」合戦のコント(おそらくコロナ禍を揶揄)が始まる。Nissyの変顔も盛りだくさんで会場は笑いに包まれる。
ムービーが終わると会場には兎耳をつけたトラのきぐるみ(オリキャラがるぴょん/Nissyは寅年生まれであり、本ドームツアーが寅年から兎年へとまたぐ)を着てNissyと4人のダンサーが車に乗って登場。Nissyが入ってる車の荷台の箱はトランクのデザインだったので、ミッション中という設定なのかもしれない。コンサートでの声出しが可能になったため(その制限が解かれたのは福岡PayPayドームから)、「みんなで歌って踊ろう」をテーマに振り付けを説明、チアダンサーも入り会場係員も一緒に振りをレクチャー。チア含めダンサーとステージを広く使っての「DANCE DANCE DANCE」へ。それにしても仕草が、表情が、女言葉のキャラが、かわいい。エンターテイナーだ。
続く「The Eternal Live」ではゾンビLippyと会話しつつ、ダンスバトル要素を持たせダンサーとバンドメンバーを紹介。Nissyはブレイキンも見せる。シッキンが好きだし「カズキのタネ」を見てる私にはこの紹介はダンサーの顔がちゃんと見えてムネアツだった。
終わるとMC。しかし長くなるからカットされるww
そして「I need you」へ。その後に閑散とした街中(疑似渋谷スクランブル)に立つNissyの映像がちらりと(これもコロナ禍の揶揄か?)…からの「僕にできること」。流れがいい。
次のムービーはゲームに夢中になってるNissy。どんどん白熱し止まらなくなる。トランクから飛び出たゲームカセットスプラッターリッピーをかけるとやめられなくなり、いつのまにかNissyがゾンビ化。変貌したその他の人間、ゾンビLippyと共に街へ繰り出し警察と戦うが結局みんなゾンビ化。すると会場通路にゾンビ衣装を着た面々が出できてダンサーたちのパフォーマンスがあり、会場全体に稲妻が走るなど演出があり「Get You Back」。かっこいい。Nissyを認識したのがこの曲だったのでやはりムネアツ。
THREEとゾンビLippyとの会話。Lippyがマッチョになっていく。と思ったら一瞬でもとにもどりつつカラーがビームカラーになるギャグムービーが入る。そんなLippyのお友達紹介がある。なんとユニバーサルスタジオジャパンからピーナッツ(スヌーピー、ルーシー、チャーリー・ブラウン)、セサミストリート(エルモ、クッキーモンスター、アーニー、バート)だ。このUSJキャラクター、ダンサー、その他のキャストも一緒に「The Days」でパレード。さらに「トリコ」も係員の振りレクチャー付きでオールキャストで盛り上げる。「トリコ」は「あのコの、トリコ。」の主題歌。吉沢亮ファンなのでやはりムネアツw。
USJキャラクター退場後、「Cat&Mouse」。タオルを回すのがお馴染みの振りなのか、さらにダンサーらと会場を沸かせていく。そして「NA」でラスト。
アンコールもTHREEのMCから始まる。
「まだ君は知らないMY PRETTIEST GIRL」の後にMC。続き、持ち歌から「キスしておやすみ」をワンフレーズ。それから宇多田ヒカルの「FirstLove 」、Original Loveの「接吻」を歌うのだが、他人の曲だからか映像はワンフレーズでカット。ものすごくうまかったからフルで聴きたかった。そう、本当にNissyは歌唱力が高い。素晴らしい。
MCを入れつつ「ワガママ」~フルキャストで会場との大合唱の「My Luv」へ。USJキャラ、ダンサーを見送り、一人ステージに残りお別れの挨拶。映像ではトランクが閉じられ、ミッション(ライブという異空間の魔法)終了…といったところだろうか。
コロナによってこれまでと違う生活をし、エンタメを封じなければならなかった苦しみ、そこからようやく光が見えてきたこの変化への期待と喜び、状況に流されるのではなく前進していかねばならないという自身の役割もあるだろう、それを言葉を変えて物語(ドラマだけじゃなく、寸劇、コント、選曲すべて)に紡いだという感じ。地域を盛り上げるのも目的のひとつであるツアーということで、メッセージ性が高い。
ドキュメンタリーで子供を意識した演出にこだわるだけあり、子連れもわりと多い。まさにエンターテイメント。
衣装は動きやすくラフなものがほとんど。旧ジャニーズを見てるとそんな軽くていいの?と思うほど。ただ、ステージングは派手で全体のバランスも良く会場のお客さんを楽しませるに徹した演出がみごと。唇(Lippy)を模したペンライトは遠隔操作だし。
こうした大きな事が出来る東京ドームの利点はわかるのだけど、ファンからするとやはり裸眼、スクリーンではなく生で歌い踊る推しを見たいのではないかな? それとも一体となるライブ感に勝るものはないのか…?あと実際の音響はどうだろう。Nissyのあの素晴らしい歌唱が堪能できるんだろうか。行ったことないからわからない。
ドキュメンタリー後編にツアーが終わって感極まりSKY-HIに抱きつき涙するシーンがあるのだけど、その様子が子供みたいでかわいらしくピュアさを感じる。二人の関係の良さも見てとれる。こういう友人がいるのいいね。
今さらだがベルーナドームって西武ドームか。
2024〜25、再びの6大ドームツアーが発表されましたね。ソロアーティストでは初だそうです。10周年記念エンターテイメント再び! です。