初めての不合格経験・・・ミニキャブでは・・・
排気ガスでの不合格経験は、遠い昔に淑女に乗って一年目の車検のときでした。(当時は一年毎に車検を受けなければなりませんでした)
その頃の話はまた後日お話したいと思います。
そうなんです!
ミニキャブの車検が通りませんでした。
今まで、一度もこの車では落としたことのなかった車検を通すことが出来なかったのです。
まだ、一週間の猶予期間はありますが、下記のトラブルシューティングの判断では修復できないと判断し、一旦車検切れになることを覚悟を決めました。
具体的な不合格の内容は、「HC」の基準値オーバーです。これは未燃焼ガスを検知しているということ。つまり燃え切れなかったガソリンの残留物があるわけです。基準は1200ppm以下です。
通常考えられるのは、ガスの空気との混合比が多すぎて燃え残る場合と、逆に薄すぎて点火しづらくなって燃えなかった。という2点が考えられます。その場合は、点火プラグの焼け具合を見ると概ね判断が出来ます。
ところが、焼け具合は良好で、白いくらいでした。
それは「CO」の値が全く問題ないということにも表れています。「CO」は不完全燃焼を起こしているときに発生するものです。いわゆる一酸化炭素です。基準は4.5%以下です。

となると、どうしたものでしょう。
念のため、プラグコード、スパークプラグも新品に入れ替え、キャブの調整、点火時期の調整等々通常考えられることはすべてしてみましたが「HC」の数値はやや下がったものの「基準値」である1200ppmを下回ることがなかったのです。
ソレックスなどのキャブレターの場合は、気筒毎にジェット交換等でその塩梅を見つつ調整も可能ですが、単体である商用車のキャブではひとつですべての気筒をまかなっています。この車は3気筒ですが、すべての燃焼具合に差がないことを考えるとキャブレターにも問題は無いようであると判断しました。
そこで、考えられることはエンジン本体に問題があるということです。
確かに排気音に違和感を覚えていましたので、「何か」があるのでしょう。
マフラーも20万キロ一度も交換したことがないものを使っています。多少排気音が騒がしくなっているのも認めていることです。
その音の中に更なる違和感を覚える音が混じっています。
”一気筒なんかある”そういう音です。
さっそく、コンプレッションテスターを貸してもらいに行き測ってみました。
2番だけやや低いのです。
ここになんかありそうです。
1番3番はこんな数値。

2番は他より低い数値。

通常なら問題のない程度の差異かもしれませんが、「HC」異常という問題をはらんだ上ですから、ここを疑うほかないように思います。
この状況から考えると、バルブの密着不良ではないかというのが、最有力な判断になっています。
何度測定しても、2番だけ不安定な数値を示していました。
その為に”未燃焼ガスが漏れていたのではないか?”という推測です。
ままある、ヘッドガスケットの吹き抜けであれば、冷却水とオイルが混じったり、混じらずとも、冷却水の異常消耗があったりします。排気音からもわかります。出力低下も肌で感じます。
なのでやはり、「バルブの密着不良」が原因として一番考えられることと推測しています。
そうなると、作業は大変です。つまり、バルブ周りのオーバーホールが必須です。エンジンをバラさなければ出来ません。
さてどうしたものでしょう。
普通の人ならこんなポンコツは廃車することでしょう。
乗り換えるのが一般的な判断だと思います。
一般的には名車でもなんでもないし、ただの商用車。特別な評価も何もない車ですから。
あるとすれば、我が家に紆余曲折あった父の代から新車購入で30年、今に至っている唯一の存在である。(メモリアルカー)
そんなものだけです。
というわけで、来週は仕事を休めないので、そのまま車検が切れる状況になります。
自賠責と重量税は納入済み。
継続したい意思は小生にある。けれど、気力体力情熱がない(一番の問題!)
自動車がなければ生活ができないということではない。(現在仕事には使っていない。けれど買い物には不便)
以上から、少々時間をとって修復する方向で動きたいと考えています。
実は、15万キロのときにエンジンを開けています。
その時は、三菱のリコール隠し(と思ってる)によって、オイルシールが落下しオイル循環トラブルがあったためです。
このリコールは、同じ部品が使われているにもかかわらず、年式の古いこの車は「対象外」となっていたため、知ることが出来ずトラブルに至りました。三菱としては、できるだけ狭い範囲で対処してしまいたいという意思があったのでしょう。古い車は乗り換えてもらうことが前提なのでしょう。
そんなオイル循環トラブル状態でしたから、エンジン内部の状況はよくありません。メタルも要交換レベルでした。バルブも経年による劣化があり本来ならOHした方がよかったのですが、当時は仕事で使っていて直ぐに戻さないと支障をきたすような状況でしたので、軽いバルブ摺り合わせ程度でことを済ませました。
つまり、このエンジン自体はあまり状態の良いものではありません。OHに必要な部品を買い揃えたら、中古エンジンが2機くらいは買えそうです。そこまでして維持しなければならないのかも疑問は残りますが、方向としては中古エンジンをベースに考えようかと、そんなことを考えている日曜日の朝でした。
そういえば、12万キロくらいの頃の車検では、テスター屋さんで”この車インジェクションじゃないですよね?”なんていわれたこともあったなあ。本当に絶好調でした。
こんなことでは、淑女の復活なんてまだまだかかりそうですね・・・