意外な壊れかたでした!
随分と久しぶりに昔お世話になった自動車屋さんに行ってきました。
20年以上前のアルバイト先です。
その頃は、解体業もされていたので、今となっては喉から手が出るほどの旧車もバンバン入庫しドンドン解体されていきました。
ハコスカ、ケンメリなんて当たり前でした。
本当にもったいないと思うほどの極上車も、人気車でもない限り10年越えれば只のゴミ扱いです。今でも脳裏に浮かびますのは、初代コルトギャラン、初代チェリーセダン、4代目トヨペットコロナ・・・みんな新車みたいに綺麗で元のオーナーさんは相当大事にしていたんだなと感じました。コロナなんかマフラーも錆びていませんでした。
もう10年長く乗ってらっしゃれば、今でも誰かが乗り継いでいたかもしれませんね。
そんな与太話は今回の話題とは関係ないですね。
そうなんです。この工場のゴミ箱を除いたところ、使い古されたインパクトドライバーが放り込まれていました。
聞いてみると、焼きついて使えなくなったからとの返事。
結局ジャンクマンな小生は、研究用にと頂いてまいりました。
ボディパーツがひとつ欠損しており、全体に木工ボンドが張り付いています。
小屋作りで重宝したとのことで、その時に付いたもののようです。
プラスねじを外し、モナカ合わせの本体ボディをはぐると、見事なカッティングモデルとなります(笑)
早速、回転部分(アーマチュア・コア)を手で回そうとしましたが、とても動きが渋くて回りませんでした。
なるほど、焼きついていると言ってましたからね。合点がいきました。
ではとりあえず問題の部品を取り外してみました。
するとどうでしょう、砂鉄が沢山絡み付いていました。
コンミュテータも汚いですね。
そして、コンミュテータの導通点検もしました。結果はOK。再生は可能かもしれません。
導通せずコイルが切れていたら巻きなおしなんてするつもりがないので、ここで終わりにしますが、次へと進むことにします。
次に、フェライト磁石部分を見ると、ここにもおびただしい量の砂鉄が張り付いていました。
ハハ~、修理工場ですからグラインダーなどで発生した鉄粉などを拾ってしまい、このような状態になってしまったんだなとこの時点では思いました。
ところが更に注視し、なんかおかしいことに気づきました。
それは、フェライト磁石が欠けていたのです。本来は全周に渡って張り付いているものの、両端の1cmくらいずつがなくなっているのです。つまり砂鉄に見えたのは剥がれたフェライト磁石が回転するアーマチュア・コアとの間で、碾き臼のごとく引き回されて粉砕したものが砂鉄のように見えたのでした。
つまり、これが両方に張り付き磁力によって回転できなくするような力が働き動作しなくなったというのが原因だったのです。
そうならそれで、”砂鉄状のモノ”をお掃除すれば回転くらいはするんじゃないかな?と考え、除去作業を行いました。
ところが中々の曲者で、磁石ですから「SとN、NとSの好き好き合戦」がカオス状態で、剥がすのに苦慮しました。
もう最後は妥協です。残ったSさんNさんに悪さしないでねと耳元で囁いて終わりにしました。
欠損している部分は補修せず見なかったことにしておきます。(笑笑)
因みに、指でつまんで除去するのも限度があったので、より強力な「ネオジム磁石」で剥ぎ取りました。
それでも残りましたけど・・・
コンミュテーターもブラシ接触部の研磨をしてフラットな状態に仕上げました。
ベアリングに問題はなかったので、そのまま使用します。
そして、ブラシは状態の悪いものが入っていてたので、純正品を取り寄せて交換しました。
ボディのクリーニングと切断されていた電源コードには適当なものを取り付けて完成しました。
使ってみると中々上々です。
フェライト磁石の欠損がありますので、左右の回転差がありますが、使用上は問題なくパワフルに回転しています。
これでまた、ジャンクのようでジャンクでない実用工具が増えました。






