お互いの平和のためにも、使わない方がいい表現って?
お互いの平和のためにも
使わない方がいい表現。
たくさんあると思うんですが、
今週、会社の会議で
あちゃ~という発言があり
想定通り、
場の雰囲気が一気に険悪になったので、
その表現をご紹介します。
アドラー心理学的に見て
建設的でない、避けるのが賢明
とされている点が
2つも入っている表現。
それは、
/
あなたはいつもxxする!
\
という表現。
この表現、
相手に対して注意する時
相手に行動の変化を促す時
使うのはやめた方がいいです。
会議中、
どういう場面で使われたかと言うと、
こんな感じ。
OさんとNさんは、
お互いの休暇代行をしています。
Oさんが休暇を取るときは
Nさんは出社してOさんの仕事をする。
Nさんがお休みする時は、
その逆。
…なんですけど、
二人が同時に不在だったことがあって、
その時に限って問題が起き、
周りがかなり迷惑を被ったんです。
そのことについて
被害を被った人が
今回の不具合について
Oさんに指摘した時、
OとNは、いつも同じ時期にいなくなる
って言ったんですね。
聴いていて、
「この言い方はヤバイぞ~」と
思った瞬間、
Oさんは既に反撃モード。
いつもじゃないよ!
そんなの嘘!
今年一緒に不在になったの、
この二日だけ!
まあまあ、ちょっと待って、
ということで、
一旦落ち着いて、
その後はちゃんと
話が出来たのですが、
ほんのちょっとした気配りで
もっと穏やかに
話をすることはできたんですよね。
この言い方の
どこがいまいちだったのか。
次の2点です。
1.「いつも」という誇張
誇張は
…いつも帰りが遅い
…みんなやっている
…何をやらせてもダメ
といったように、
例外の存在を無視して
1を10であるかのように解釈する
考え方で、
アドラー心理学では
ベーシックミステイクス
(避けた方が良い考え方)
の中にも含まれています。
1を10として解釈しているわけだから
言われた方は
そんなの嘘!と反論したくなるし
自分が理解されていないという
落胆や不満も感じるでしょう。
そもそも、
OさんとNさんは
普段はとても頼りになるペア。
たまたま今回
2人とも不在で
たまたま今回
トラブルが発生しただけなのに
そんな状態が「いつも」だなんて
言われたら、
それは心外でしょう。
Oさんが反撃に出たのも
当然ですよね。
私がOさんの立場なら
やっぱりいい気持ちはしません。
2.「あなたは…」という言い方
自分の困った気持ちを伝える時、
相手を主語にして伝えると、
責めのニュアンスが入ることが多く
逆に相手に伝わりにくいです。
…あなたは帰りが遅い
…あなたは手伝わない
…あなたは人の話を聴いていない
こう言われて嬉々として
「そうだねっ」
「うん、君の言う通り」
っていう人、います?
今回ご紹介している会議でも、
いきなり
「OとNは…」
と言われれば、
Oさんは当然身構えるし
責められた感じがすれば
速攻で自己防衛に出ますよね。
アドラー心理学では
この「あなたは…」を使う伝え方を
You メッセージ、と呼んでいて
I メッセージ(「私はこう感じる」)に
変えることを勧めています。
相手の在り方を指摘するより
自分がどう感じているかを
伝えた方が、
相手の心を開きやすいのです。
だったら、どう言えばよかったか。
例えばですが、
チームメンバーが
同時に不在になることって
あると思うんだけど、
そういう時に限って
トラブルが起こることもあるよね。
みんな忙しいし、
突発事故は避けたいと思うんだ。
今後、何かできることはあるか、
話し合って、決めたいんだけど。
みたいな話しかけでしょうか。
この会議の問題場合、
敢えて特定の人を
名指しする必要は無かったし、
結局、話したかったことは、
A. ペアやチームが全滅すると
困る人が出るということ
B. こういう事態が
起こらないようにするために
どうするか決めること
だったわけで、
ここにフォーカスすればよいだけ。
ちょっとした工夫で
対話は心地よくなるし
解決策への道のりも短くなる。
アドラー心理学のスキルは
職場でもしっかりと
その力を発揮するのですよ~
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