こんにちは!
メンタル・サポート協会です。
出版しました本『大切な人との接し方』の中にも恩人という章がありますが、貴方には恩人はいますか?

恩人の1人や2人いて当たり前だと思いますが、頭に浮かばない人は恩を感じる力が弱いようです。

人間は独りでは決して生きていけない存在です。常に誰がに助けられ、支えられているはずなので、恩人が浮かばないはずがないのです。

冷酷で非情な人の中には全く感じない人もいるかもしれないので、とても冷たく悲しい人生を送ることになるでしょう。

もし、こういう人と間違って出会って結婚なんてしたら、周りを傷つけるだけでなく、今まで築いてきた相手の人間関係まで壊すでしょう。

ですから、今、恋人、あるいは婚約中の方は、是非、『貴方には恩人はいますか?』という質問を投げかけてみてください。
即答出来なければ、愛されて育っていない愛情の薄い人だと分かります。

恩を感じながら生きることは、この世の全てに感謝しながら生きることになります。
すべて繋がっているのですから。
自分がいることにも感謝ですし、両親にも感謝ですし、食物にも感謝です。仏教的ですが、自分に取り巻くすべてに恩を感じなければいけないのです。

しかし、人に受けた恩はその人が生きているうちに全てを返すことは不可能です。

日本にはこんな言葉があります。

『恩送り』

以外引用

「恩」とは、めぐみ、いつくしみのことである。

誰かから受けた恩を、自分は別の人に送る。そしてその送られた人がさらに別の人に渡す。そうして「恩」が世の中をぐるぐる回ってゆくということ。

「恩送り」では、親切をしてくれた当人へ親切を返そうにも適切な方法が無い場合に第三者へと恩を「送る」。恩を返す相手が限定されず、比較的短い期間で善意を具体化することができるとしている。社会に正の連鎖が起きる。


このように恩を受けた相手に恩返しするのではなく、恩を違う相手に送るということです。

私の恩人も私よりかなり年上であり、私が何年かかっても返すことが出来ないであろうと思いましたが、その恩人はこう言ってくださいました。

『私にも師匠と呼ぶような人がいて、沢山のことを学んだから、今度は貴方に学んだ沢山のことを伝達したいと思っている。今度貴方が私くらいの年齢になったら、若い人達に返していけばいいのです。』

と。感動しました。


恩や恩人自体、死語になりつつありますが、もう一度立ち返って、恩人を想ってみませんか?

すると自然とすべてに恩を感じられるようになるはずです。