やはり知的労働の対価は高い ビザスクのビジネス
ビザスクという会社をご存知でしょうか?詳しい会社案内は以下のURLでご覧になれます。スポットコンサル | ビザスク業界業務の経験豊富な「その道のプロ」に、1時間からピンポイントに相談できるナレッジプラットフォーム。業界調査やユーザーインタビュー、新規事業や海外進出の情報収集、起業のアドバイスに、経験者の知見を活用できますservice.visasq.comこの会社のビジネスモデルは、端的に言えば、コンサルタントの仕事が欲しい人とコンサルタントを受けたい企業もしくは人をマッチングさせる事です。ちなみに2019年にIPOをし、初値(1,310円)が公募価格(1,500円)を12.7%も下回る渋いスタートを切りましたが、2021年3月5日現在の株価は、3,300円台で値動きしており、初値の倍近いセカンダリーで、買っておけば良かったと思わせる株価になっている。ビザスクを利用するには、登録(自身の情報や経歴)を記載するだけで非常に簡単だ。登録に費用はかからない。定期的に更新されるコンサルタント業務情報を見て応募し、応募後に先方から連絡があった場合、業務内容と金銭条件が合えば実際のコンサルタント業務が実施される。なお、守秘義務のある情報はコンサル中に与える必要はなく、またコンサルタント業務に関わる全ての情報は秘匿されるので安心だ。私は、2019年の段階で登録し、その後数件の依頼を引き受け、実際にコンサルタント業務を経験した。当時引き受けた業務の1件辺りの単価は、1時間のコンサルタントで15,000円だった。副業として非常に効率も良く、自分の経験則と知識を利用しただけだったので、助かった。もちろん一件辺りの単価は、5,000円台~数万円台まで様々だ。当然だが単価の高い方が、知識等の要求が高度になる。2021年に入り、1月と2月、計2件のコンサルタント業務を引き受けた。この案件は珍しくビザスク側からピンポイントの依頼だった。暫くコンサルタント業務をやっていなかったので驚いたが、内容を精査して引き受ける事にした。1度目は1月に実施された。提示された額が1時間3万円と高額だったため、(私は5,000円位かと想像していた)、私で大丈夫かな?と思い対応した。ちょっと緊張しながら先方の質問に回答したが、自分が知っていることが多かったので、困難は感じなかった。結果的に時間延長があったため、計6万円になった。その後、2月に入って改めて指名の案件があり別途の対応した。こちらも結果的に時間延長があり、計6万円になった。私は定年退職後の継続雇用者として仕事をしている。そこで貰える給与は現役時代とは比較出来ないレベルだ。もちろん仕事内容も現役時代とは違う。それでも福利厚生、交通費、高齢者継続雇用給付金等を鑑みると、それなりとも言える条件だとは言える。だが、1月、2月に行った計4時間程度のコンサルタント業務で支払われる計12万円を考えると、知的労働の単価の高さに考え込んでしまう自分もいる。同じ人間でも、必要とされている場所に行くと違う価値が存在するのだ。そういう意味でビザスクのビジネスモデルは私に有益である。常時ある仕事ではないので、臨時収入といった度合いが強いものだが、それでも今後コンサルできるスキルを維持するための日ごろから自分の意識をアップデートしようと言うインセンティブは強く働いている。UBER EATSで12万円を稼ごうと思ったらどの位の時間と回数のデリバリーになるのだろうか?資本主義社会の価値というものは、興味深い、と、実感する昨今である。