ライブエンタの近未来の注意点
ライブ・エンタメ市場規模は、過去最高の8千5百億円超え。2035年には1兆円台に/ぴあ総研が2025年調査結果を公表|ぴあ株式会社~興行の大型化とチケット単価上昇による成長モデルへ~2025年の国内ライブ・エンタテインメント市場規模(音楽コンサートおよびステージパフォーマンスの推計チケット販売額合計)は8,564億円となり、対前年増減率12.6%増で3年連続の過去最高を更新した。動員数は9,223万人(対前...corporate.pia.jpライブ・ツアー中止が続出。いま音楽業界で起きている“ブルードット・フィーバー”とは(ELLE) - Yahoo!ニュース今、音楽ライブ業界で異変が起きている。ここ数年は空前のライブブームが続いてきたにもかかわらず、有名アーティストのツアーや公演のキャンセルが相次いでいるのだ。背景にあるといわれるのはチケット販売の不振approach.yahoo.co.jp2つの記事は、対象的だ。ぴあ総研の情報では、日本のライブエンタ市場は過去最高で、約8,500億円、開催数10万回だと言う。平均チケット代は、9,286円だが、海外公演だと14,000円近くなる。2035年には市場規模が1.1兆円になると予想しているらしい。さて海外ではライブ市場に異変が起きている。客が集まらないのだ。最大の理由はチケット代の高騰。海外公演の平均チケット代が21,000円と云われているが、主要なアーティストだと5〜10万円が当たり前。いくらインフレ率の高い海外とはいえ、一般的な観客が気軽に参加出来る水準では無くなっている。私は年金生活者になり、収入が限られている。これまで随分と国内国外のアーティストにライブを観てきたが、ここ4〜5年の、特に外タレのライブチケットは凄まじい値上がり振りに驚いている。以前なら15,000円クラスでも最低20,000円以上で、昨今は30,000円も普通になってきた。ステージ前辺りだと50,000円以上にもなり、もはやディナーショーレベルだ。国内のミュージシャンのチケット代も年々上昇し、以前なら10,000円クラスでも15,000円以上になり、加えてチケット手数料が15%近い取られ、総額を考えると気安く観に行きたいと言う娯楽では無くなった。2018年に来たポール・マッカートニーが18,000円だったが、今では安く感じるくらいだ。個人的にはかなり数多くのライブ経験もしたので、高額チケットのライブは今後は行かない選択をした。資金は美術館の方に振り向ける。こうした感覚を持つ庶民が海外では増えているのだろうと想像する。そしてこの動きはやがて日本に波及するに違いない。ぴあ総研の2035年の市場見込みが予想通りになるには日本の実質GDPの成長が欠かせないのだが、2026年6月に日銀が政策金利を1.0%にする愚行もあり、先行き不透明だ。政府側は財政を吹かしてマネタリーベースを上げる方向でいるのだが、日銀は金利を上げて冷や水を浴びせている。有効求人倍率は低下しているため、失業率の上昇が予想される。つまり景気が冷え始める可能性があるのだ。そうなると消費者は高いチケット代を何枚も消化出来ない。つまり海外公演で起きている事が日本でも起き始める可能性が高いのだ。エンタメ関係者は、マクロ経済環境を見ていないと事業の存続に関わるため要注意である。