パソコン内蔵のスピーカーは、パソコンのコストダウンの最有力候補の一つでもあるため、早い話「音が出るだけ」なので、多少なりとも音楽を聴くこともあるとすれば、スピーカーを外付けしないとならないが、そこまでしなくてもというニーズにはちょうど良いのを探してみると、ダイソーの300円スピーカーが最近一部のヲタの間でバズっているので買ってみた。
本品はパワードスピーカー(アンプ内蔵スピーカー)なので USBコネクタをPCに接続して5Vを供給し、音声信号は3.5㎜ΦのステレオミニプラグをPCのオーディオ端子に繋げば、音が出るようになる。ネット情報によると、周波数特性としては500Hzと7kHz辺りにピークが見られるそうなので、いわゆる「ドンシャリ系」らしいが、パンチがあればパソコン内蔵の痩せたシャリシャリ音に比べ、厚みのある音に聞こえるはず。実際に繋いでみると、300円とは思えない音質である。
そこで、簡単なチェックを行ってみた。
具体的なベンチマークを取るためにはシグナルジェネレータとスペクトラムアナライザーでチェックするのが最適だが、簡単に簡単なチェックなので、パソコンとスマホのアプリだけでテスト。
具体的には、パソコンアプリのシグナルジェネレータ―で正弦波を生成し、PC及びダイソーのスピーカーでそれぞれ再生。その再生音をiPhoneのマイクで拾い、iPhoneアプリのスペクトルアナライザーでチェックするという方法だ。
その結果、高域の上限はPC内蔵スピーカーもダイソースピーカーもほぼ同じ22kHzだが、低域はPC内蔵スピーカーが170Hzくらいからなのに対して、ダイソースピーカーは70Hzくらいから出ていることが分かった。
これは使える。ということで、より使い勝手を良くするために少し改造することにした。
このスピーカーはUSB駆動なのだが電源スイッチはなく、パソコン本体をシャットダウンしないと電源は入りっぱなしとなる。自分のパソコンの使い方としてはスリープさせることが多いので、USB電源はオンのまま。なので、パソコンを閉じてもスピーカ電源はオン状態維持となってしまう。そのため、パソコンのUSB端子とスピーカーから出ているUSBケーブルの間にUSB用のスライドスイッチを入れたのだが、目視によるスイッチのオン/オフが分かりにくい。そこで、スピーカボックスにLEDのインジケーターをつけることにした。
ボックスの裏蓋を空けて中にあるプリント基板を見ると、5V駆動のBTLパワーアンプIC(3Ω Loadで3W、 THD+N10%以下、8ピンSOPのIC)が内蔵されており、パターン上にLED(+/-)と書かれた箇所と、その横にチップ抵抗を載せる未実装のランドがある。
これ、どう考えてもLEDと電流制御抵抗だ。なので、スピーカーボックスの前面に穴を開けて赤色LEDを装着。パターンに乗せるちょうどよいチップ抵抗は手元になかったが皮膜抵抗ならあるので、基板のR6の部分に適当な値の抵抗を空中配線した。これで、USB用のスライドスイッチの電源を切るとLEDが消灯する様になった。
また、裏蓋を開けたついでに、スピーカーコードを長いものに付け替えた。こうすれば使い勝手が向上する。
更に、このスピーカーは傾斜があるとはいえ、机の上にそのまま置くと机に向かって鳴っている感じなので、音の出る方向を鑑みてダイソーの100円スマホスタンドに乗せてみた。こうすると、スピーカーの高さや向きが調整出来る様になる。しかも、このスタンドにはゴム製の滑り止めが付いていて、これがちょうどスピーカー用のインシュレータにもなった。
300円のスピーカと100円のスマホスタンド2台で、PCのやせ細った音が広がり、圧倒的によくなった。さすが庶民の味方、ダイソーの商品である。

































