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プロムナード

古いこと、新しいこと
いつでも、どこでも
思いつくまま、気の向くまま

ライブなどで大活躍する武器といえば、ペンライトだ。今や参戦する上での必携品でもある。

ペンライトにも、様々な技術改善がなされ、これまでの様な乾電池駆動ではなく、いよいよ充電式が登場してきた。

 

これまでにも、乾電池の代わりにニッケル水素型充電池を使うという方法もあったが、その使い方だと、ニッケル水素充電池の起電圧が1.2V(乾電池は1.5V)であることから、使用開始時点での電源電圧が低い事により光量や発色などの問題が起きるため、メーカーは充電池の使用を推奨しておらず、そのことは取説にも記載されている。

従って、乾電池を使用することがデフォルトとなっているのだが、充電方式であれば利便性はよい。これまでにも市場要求はあったと思われるが、メーカーとしては乾電池の収益も大きかったことだろうから、充電式への対応は技術的な問題ではなく、営業的な問題があったことは想像に難くないが、その問題を乗り越えていよいよ製品化したわけである。SDGs的にも、メーカーにとってはCSRとして順風となるはずだ。

さて、充電式のペンライト製品、数あるペンライトメーカーの中で先陣を切ったのは株式会社ルミカの「大閃光ブレード CHARGE」。商品ネーミングにCHARGEと銘打つ、ルミカ史上初の充電式ペンライトでもある。


乾電池にも様々あって、老舗電機メーカー製のものや、ルミカからも発売されている「大閃光電池」の様に、液漏れ防止、10年保存などの特長をもつ、いわゆるメーカーモノから秋葉原で売られている中華製のものまで含めて種類も様々だが、100均で売られている乾電池でも通常の3~4時間のライブ公演時間程度の使用であれば十分光量が保てるし、1年程度であれば電池を入れっぱなしでも液漏れは殆ど起きないので、使用上はどれでも問題はない。

現時点で言うとダイソーなどの100均製は5本パックが100円なので、単三乾電池3本で駆動する一般的なペンライトであれば、例えば2本のペンライトを携えて3日間のライブ前に毎回乾電池を取り換えて参戦するとした場合、合計18本の電池が必要なので、乾電池代は400円となる。この出費をどう考えるかにもよるが、充電式であれば、充電に必要とする商用電源からの電力はごくわずかなので出費は限りなくゼロである。それがルミカからのソリューションだ。

自分のケースでいうと、過去1年間のライブ参戦の他、推し仲間同士で配信を見るときにもペンライトを携えていくので、ペンライトの出番は年間20回ほどだ。計算すると、3x2x20=120本。100均の5本100円のパックを使用とすると2400円となる。この金額を乾電池購入に費やしている計算となる。実際には、配信の時は新品ではなく、電池容量をチェックして十分残量があればそのまま使うため、そこまでの金額になっていないのだが、リアルでの参戦時は必ず新品に交換しているので、それだけでも結構な金額になる。

いきおい、これからペンライトを買うとしたら迷うことなく充電型となるのだが、現在使用しているものを買い替えるとなれば、およそ3年程度で乾電池消費額と相殺になる計算だ。となると、あとは実際の使用に関する使い勝手の問題である。

乾電池の場合、意外とメインテナンスが必要だ。よくあるのが電極の汚れによる接触不良。これが発生すると新品と交換してあったも突如として発光しなくなったりする。これが起きると、かなり悲惨だ。テレビのリモコンなどでボタンが利かなくなった時、電池ケースを開けて乾電池を一度抜いて入れ直すと解決することなどが良く起きるが、それが電極の接触不良だ。電極の経年劣化などで腐食が生じて発生する不具合である。

充電式の場合には充電池が封印されているのでこういう問題は起きない。しいて言えば、都度充電する必要があるということだが、そのわずらわしさは、乾電池を買いに行く手間と比べれば、遥かに微々たるもの。

ということで、充電式への買い替えを考えた。

一方、この新商品を購入する前に気になったことは、この「大閃光ブレード CHARGE」で採用されているLEDがRGBW4色かどうか、だった。

確認すべく、同製品のフライヤーやWebページを見ると、「電池残量が少なくなると、RGB混合色の場合は色のバランスが崩れてきます」という記載はあるが、RGBなのか、RGB+Wなのかの記載はない。そこで、ルミカへ直接問い合わせをしたみたところ、「大閃光ブレード CHARGE」もRGBWが採用されているとの回答だった。

RGBWの採用は重要である。なぜなら、RGBだけで白色を発光させている場合には、電源電圧の降下に伴ってRGBの発色が変化し、白色が赤い色に変化してしまう。つまり、白を発色させているつもりでも実際は赤っぽい色になってしまうわけだが、RGB+Wの場合には、電圧降下が生じても退色はしても白は白のままとなる。これは大きなメリットだ。

これで、買い替える理由は成立した。防水性は無いようだが、それはこれまでと同等。むしろ、乾電池式の場合だと電池ケースの蓋から漏水が起きる可能性があるのに対し、充電式は密閉されているだろうから、防水ではないが防滴的な効果は期待できるだろう。

 


大閃光ブレード CHARGE外観
 

ということで、早速調達した。これと、これまで使用していた同社製の「ルミエース2オメガ」と発光色や発光時間などを比較してみよう。また、仕様には記載のない充電に関する計測も行ってみる。

比較条件:
1. 色を評価するチューブ:
キラキラタイプだと製造バラツキによる光のムラが発声する可能性があるので、ほぼ均一に導光するマットタイプを用いた。このチューブはこれまでのルミエース2オメガ用のチューブと互換性があるので、交換が可能だ。小生の様にチューブをカスタム化しているユーザーにとって、これまでのチューブがそのまま使えるということは、大いに評価できる。

2.乾電池:
入手性や実用性を鑑み、敢えて最も電池容量が少ないと思われる格安のもの、すなわち5本で100円のダイソー単四乾電池を使用。もちろん新品で評価を行う。実際に使用する乾電池、使用期限は2030年11月と記載されている。使用に先立って測定した起電圧は3本とも1.6V。

 

ダイソー単四乾電池

 

大閃光ブレード CHARGEに内蔵されている充電池については、リチウムイオン充電池 3.2V, 1500mAhと記載がある。恐らく一般的なパック型の充電池が使用されていると思われるが、かなりしっかり嵌合しているので、新品のうちから無理矢理こじ開けるのは断念した。

3.発色比較を行うサンプリング色:
消費電流が最も大きい白色での比較とした。また、「大閃光ブレード CHARGE」では発色を三段階、すなわちエコモード、通常モード及びブーストモードがあるが、比較に当たっては通常モードで行った。

さて、本題のテストである。

まず、3つのモードに於ける発光の違いを調べてみた。

【ブーストモード、エコモードの発光量テスト】
大閃光ブレード CHARGEには、ブーストボタン及びエコボタンが装備されていて、ブーストボタンによって10秒間、より明るい発光が、エコボタンによって発光の節電モードが実現されている。

このそれぞれのモードの具体的な比較は、搭載されているLEDのルーメン値で比較すべきなのだが、公表されていない。こちらの手元には、光源から照らされている面の明るさを示すルックスを計測するELPAの簡易型照度計があるので、その計測値からルーメンへの変換は可能となるが、照度の測定は測定諸条件によって値が大きく変わるため、値の相対比較を行う方が現実的な差が感覚的に分かりやすいので、ペンライトと照度計を固定しておいて計測したLx値で表す。といっても、この値は飽くまでもそれぞれのモードでの相対比較を表す数字として捉えて頂きたい。

 



 

それぞれのモードに於ける値はエコモード:300、通常モード:1000、ブーストモード:1300と読める。これがそのまま消費電力や連続点灯時間、LEDの明るさなどに比例するわけではないが、エコモードというのは通常モードの1/3くらい、一方、ブーストモードは3割増しくらい、といった感覚で捉えればよいと思われる。

次に、一番重要な連続点灯時間のテストだ。

【連続点灯時間テスト】
カタログなどによると、
大閃光ブレード CHARGE:  通常時 約3~4時間、 エコモード 約6~16時間
ルミエース2オメガ:       約3~4時間

となっている。

 


電源投入時の主な色の発色性の比較
 

上の写真の様に、ルミエース2オメガと大閃光ブレード CHARGEとでは、使い始めの発光に差は殆どない。このうち、消費電力の大きな白色の経時劣化を目視的にチェックする。

 

実際のライブは大体3~4時間なので問題はなさそうだが、4時間連続点灯した後にどの程度退色するのか、或いは消灯しているのかなど興味深い。それについて、従来のルミエース2オメガとSide-by-Sideでの比較を行った。

 



 

テストの結果、4時間の連続点灯ではルミエース2オメガで若干退色が見られたが、大閃光ブレード CHARGEでは殆ど退色は認められない。3.5時間経過後にルミエース2オメガのプッシュボタンが赤く点灯しているが、これは乾電池の電圧降下が生じた時の警告である。実際は点滅となる。


ルミエース2オメガの退色は、6時間半を過ぎるとかなり進み、室内の蛍光灯下では、点灯しているかどうかがよく分からない程度まで退色する。


ただし、一度電源を落として10分くらい経過すると、よく知られている様に乾電池は一時的に復帰するので再び白色で点灯した。尤もその後の数分経過で再び退色していく。

一方、大閃光ブレード CHARGEは、満充電状態のものとほとんど変わらない発色を保っている。これは特筆すべき大きな特長である。

 


上が充電状態が満充電、下は10時間の連続点灯後
 

これは通常モードに於ける発光状態なので、エコモードであればもっと長時間発光を保つことだろう。

最後は、ライブ終了後、或いはその合間に行われる充電に必要な時間の測定だ。

【充電に必要な時間テスト】
ライブに行く前に充電することを忘れないことが大切だが、予め充電に必要な時間が分かっていれば、ライブ当日の充電も可能だ。そこで、8時間の連続点灯後に充電を行ってデータを取った。

充電開始後のUSBからの電源電圧は4.54Vで、流し込まれる電流は0.83A。一方、充電直後のデータを見ると、充電時間は1時間51分00秒で、充電容量は1293mAhであった。

仕様によると、内蔵されている充電池は1500mAhとのことなので、8時間連続点灯後でも、およそ300mAh程度の余裕があることになり、これを点灯時間に換算すると、あと2時間弱くらいは点灯し続ける計算となる。ただし、退色は著しいものになるかもしれないが。

 

充電し始めの状態。ペンライトの底部が充電中を示すグリーンに光る

 


充電終了後の計測値
 

いずれにしても、少なくとも8時間の連続点灯が可能である上、その後の充電も2時間弱で完了するというのは、極めて使い勝手の良いペンライトであるといえよう。

ライブによっては、3時間のライブが1部、2部と別れて公演されるということもあるが、連続点灯が8時間あれば問題ない。エコモードとの併用やMC中に電源を切るなどの対応を行えば、全く問題ないだろう。それでも心配な場合、途中に休憩があれば、その時間で満充電できる。先の実験の通り、8時間の連続点灯後でも充電時間は2時間弱である。

AC電源がない場合は、モバイルバッテリーを持参すればよい。ただし、2本のペンライトを同時に充電しなければならないので、1500mA程度のモバイルバッテリーを2台、または3000mAhで2ポート出力のあるモバイルバッテリ―が必要だ。

一方、乾電池式であれば1分もかからず交換が可能なので、その点は乾電池式の方が有利だろう。

次はもっと現実的なセンとして、ライブは3.5時間で終了、その後現地で充電して次のライブに参戦するという状況を想定し、充電時間と電流容量を測定してみた。計算上は526mWhの消費となるが、実験の結果、写真の様に充電は49分01秒で終了し、電流総容量は524mAhと、ほぼ計算通りの値となった。




 

 

まとめると、

「3.5時間のライブ中ずっと点灯させたままの場合、ライブ終了後50分で満充電となる。」また、3.5時間どころか8時間に及ぶ連続点灯でも、満充電の明るさと比較して殆ど退色はないことは前回のテストで立証済みだ。

ところで、今回の機種の登場、そう言えば以前のルミエース2オメガから4年くらい経っているので、幾つかの発色についてその消費電力を測ってみたところ、なんと、ルミエース2オメガでは消費電力が最大であった白色が、この機種では電力が大幅に削減されていた。

それがこのグラフだ。30分の連続点灯を行った後で満充電させ、充電に使われた電力をグラフ化したものである。

 



 

すべての色について測定するのは面倒だし、むやみに充放電させると充電池の寿命にも影響与えてしまうので、幾つかの色をピックアップして測定した。

確かに白色LEDの発光効率は技術革新が進み、年々改善されているので、そう言った新しいLEDが搭載されているのかもしれない。効率が上がれば明るさも増すが、明るさは他の色に合わせるとすれば、消費される電力は削減可能だ。

また、同時に計測された充電容量を基に、サンプリングした色の理論上の連続点灯可能時間を計算してみた。それがこのグラフである。


 

このグラフからも明らかなように、混色型の発色でも、エコモードなどを使用せずに通常モードでも、カタログに書かれている持続時間の3~4時間よりも大幅に保持できることが分かる。

こういう技術革新は有難い。

ということで、今からペンライトを購入しようと考えている人には、オススメな逸品である。なお、上に書いてある数字などは飽くまでもこちらの測定環境下での値なので、ご参考程度に。

パソコン内蔵のスピーカーは、パソコンのコストダウンの最有力候補の一つでもあるため、早い話「音が出るだけ」なので、多少なりとも音楽を聴くこともあるとすれば、スピーカーを外付けしないとならないが、そこまでしなくてもというニーズにはちょうど良いのを探してみると、ダイソーの300円スピーカーが最近一部のヲタの間でバズっているので買ってみた。

 


 

本品はパワードスピーカー(アンプ内蔵スピーカー)なので USBコネクタをPCに接続して5Vを供給し、音声信号は3.5㎜ΦのステレオミニプラグをPCのオーディオ端子に繋げば、音が出るようになる。ネット情報によると、周波数特性としては500Hzと7kHz辺りにピークが見られるそうなので、いわゆる「ドンシャリ系」らしいが、パンチがあればパソコン内蔵の痩せたシャリシャリ音に比べ、厚みのある音に聞こえるはず。実際に繋いでみると、300円とは思えない音質である。

そこで、簡単なチェックを行ってみた。

具体的なベンチマークを取るためにはシグナルジェネレータとスペクトラムアナライザーでチェックするのが最適だが、簡単に簡単なチェックなので、パソコンとスマホのアプリだけでテスト。

 


 

具体的には、パソコンアプリのシグナルジェネレータ―で正弦波を生成し、PC及びダイソーのスピーカーでそれぞれ再生。その再生音をiPhoneのマイクで拾い、iPhoneアプリのスペクトルアナライザーでチェックするという方法だ。

その結果、高域の上限はPC内蔵スピーカーもダイソースピーカーもほぼ同じ22kHzだが、低域はPC内蔵スピーカーが170Hzくらいからなのに対して、ダイソースピーカーは70Hzくらいから出ていることが分かった。

これは使える。ということで、より使い勝手を良くするために少し改造することにした。

このスピーカーはUSB駆動なのだが電源スイッチはなく、パソコン本体をシャットダウンしないと電源は入りっぱなしとなる。自分のパソコンの使い方としてはスリープさせることが多いので、USB電源はオンのまま。なので、パソコンを閉じてもスピーカ電源はオン状態維持となってしまう。そのため、パソコンのUSB端子とスピーカーから出ているUSBケーブルの間にUSB用のスライドスイッチを入れたのだが、目視によるスイッチのオン/オフが分かりにくい。そこで、スピーカボックスにLEDのインジケーターをつけることにした。

ボックスの裏蓋を空けて中にあるプリント基板を見ると、5V駆動のBTLパワーアンプIC(3Ω Loadで3W、 THD+N10%以下、8ピンSOPのIC)が内蔵されており、パターン上にLED(+/-)と書かれた箇所と、その横にチップ抵抗を載せる未実装のランドがある。
これ、どう考えてもLEDと電流制御抵抗だ。なので、スピーカーボックスの前面に穴を開けて赤色LEDを装着。パターンに乗せるちょうどよいチップ抵抗は手元になかったが皮膜抵抗ならあるので、基板のR6の部分に適当な値の抵抗を空中配線した。これで、USB用のスライドスイッチの電源を切るとLEDが消灯する様になった。

 

 

 

また、裏蓋を開けたついでに、スピーカーコードを長いものに付け替えた。こうすれば使い勝手が向上する。

更に、このスピーカーは傾斜があるとはいえ、机の上にそのまま置くと机に向かって鳴っている感じなので、音の出る方向を鑑みてダイソーの100円スマホスタンドに乗せてみた。こうすると、スピーカーの高さや向きが調整出来る様になる。しかも、このスタンドにはゴム製の滑り止めが付いていて、これがちょうどスピーカー用のインシュレータにもなった。

 


 

300円のスピーカと100円のスマホスタンド2台で、PCのやせ細った音が広がり、圧倒的によくなった。さすが庶民の味方、ダイソーの商品である。





 

最近、自転車を新調したのでそれに伴い、サイコン(サイクルコンピュータ)を取り付けた。以前にも使っていたことがあったが、当時のサイコンは車輪のスコープに磁石、フロントフォークに受信モジュールを取り付け、車輪が回転すると受信モジュールが電磁誘導によって励起される電流を検知し、ワイヤレスで信号を送ると車輪の径を基に走行距離と走行速度を計算して表示するというものだった。

ところが今回、サイコンを探してみるとそんな方法のサイコンは見当たらず、もっぱら今日びのサイコンはGPSで走行速度や走行距離、更に高度なども計測していることが分かり、まさに隔世の想いとなった。確かに従来の方法だと、サイコン本体と受信モジュールの両方に電源が必要だし、GPSによる方法であれば電源は一つなので、利便性は高まる。

ということで、今回そのGPS対応のサイコンを取り付けることにした。

調べてみると、相当な種類が発売されている様なのだが、自分的には走行速度と距離が分かればいいので、単純なサイコンを調達した。

機種名は"GPS BIKE COMPUTER G1"という型名のCYSPLUS社製のサイコン。

 


 

届いたサイコンを見ると、サイコン本体とマウンター、そして取説が同梱されている。その取説を見て各種設定をしようとすると、かなり手強い。というか、相当に手抜きな取説なのだ。どちらかというと、もう既に使用している人が、確認用として見る説明書みたいなものだ。

そこで、実際に使いながら、使い方をまとめてみた。

・ 基本的に電源ボタンは右上、設定ボタンは右下。但し例外もある。これがクセモノ。

・ 電源がオンになると液晶のバックライトが点灯する。点灯は電源が遮断されるまで常時オン。

・ 使用に先立ち、日本のタイムゾーンを設定する。下のボタンを長押しすると、Cxという表示が出る。そのまま何度か押してC4を表示させる。表示されたら、上のボタンを押すと下の表示が点滅する。そこで09が出たら、上のボタンを押して確定させる。その後、下のボタンを長押しすると、最初の表示に戻る。これでタイムゾーンが設定される。09というのは、UTC、GMTを基準と世界標準時に対して9時間早いので、その数字である。日本のタイムゾーンがいくつなのかという説明が取説にないので、そこで座礁する人も多そうだ。この値はあとで述べる完全リセットをしない限りは、電源がオフになっても維持する。

・ 電源オンの後、GPSを受信するまでの時間はおよそ3分くらいなので、それまでは計測はされずに表示を保持したまま。

・ GPSを捕らえた後で自転車が動き始めると、走行距離や走行時間の計測がスタートする。

・ 計測位置が移動している限り、表示はオン状態となるが、移動していない時とGPSが受信できない場合は、10分後に電源が落ちる。

・ 動作を止めるとおよそ10分後に自動的に電源がオフとなる(表示が消える)が、電源を入れるとオフになった時の計測データを表示する。移動を始めると、その計測データから連続して計測が始まる。

・ 右上の電源ボタンを長押して電源を落とすと、計測データがリセットされる。新たに計測を始める時はこの方法で行う。但し、積算データのTOT(Total Time)、ODO(Total Odometer)は保持される。

・ 積算データを含めて計測データを全てリセットする時、つまり工場出荷状態に戻す時は、右下ボタンを長押ししてC7を表示させると「RECOVER」が表示されるので、そこで右上ボタンを押すと「RECOVER」の表示が点滅する。その後、右下ボタンを2回押すとバックライトが3回点滅し、すべてのデータがリセットされる。この場合、GPSのタイムゾーンもリセットされる。

・ 充電はUSBケーブルで行う。USBは本体側がMicroUSB、電源側がUSB-A。

・ 通常画面に戻る時は設定ボタンを長押しする。

・ MAX最高速度・NOW現在速度・AVG平均速度の表示は電源ボタンを軽く押すと表示が変わる。

 

・ GPSの受信による表示へのタイムラグはおよそ3秒。恐らく3秒に一度の計測?従って、その間の走行距離や時間はカウントされない。

 

・ 走行距離の表示は数字で4桁。9999mまでは1m単位で表示、9999mを超えると100m単位に切り替わる。従って上限は999.9kmということになりそうだが、その後は1kmが最小単位となるのかは不明。




 

実際に使ってみると上記の手順を理解して使用すれば問題なく動作するし、使い勝手も頗る良い。視認性も良いし、秀逸なサイコンだ。ただし、これを自転車のハンドルに装着する方法は、付属品であるゴムバンドで締め付けるというところが経年劣化などを鑑みると、ちょっと心もとない。そこで、別のメーカーのマウンターを探してみると、Garminなどを含めて他社製サイコンとの相性もよい、格安のマウンターが見つかったが、これがちょうどよい。写真がそれだ。装着できるハンドル径も広い幅があるし、使い勝手も良い。サイコンの取り外しは90度捻れば簡単に外れる。盗難などの防止として、自転車から離れるときには、そうやって外せばよい。

 

このマウンターを付け、液晶画面に保護フィルムを被せれば完璧である。

 

ある資料を作成中に、分数を使って0.0002を「xx分の1」として説明すると理解し易いので、その様に表現しようと思ったのだが、0の数を間違えると一桁狂ってしまうので、念の為に生成AIで確認したところ、同じ質問に対してGoogleのGeminiとOpenAIのChatGPTでは、全く違う答えが出てきた。

 

Geminiの回答

 

Chat GPTの回答


どちらが間違っているのかは一目瞭然なのだが、微妙なニュアンスなどではなく、数字ではっきりと違う答えを出す事が分かったので、少し遊んでみることにした。

それぞれの回答が出てきた後、まずChat GPTに「Geminiは2000分の1と回答してきたよ」と書き込むと、「それは間違いで、5000分の1です」と回答が来る。

一方、Geminiが「2000分の1」と答えた直後に、「ChatGPTの回答は5000分の1だったよ」と書き込む。すると、Geminiは「2000分の1が正しい」と主張してくる。間違いを認める気はなさそうだ。

そこで、一旦質問を終了し、新たに「ChatGPTの回答は5000分の1だが、この回答は正しいか?」と書き込むと「ChatGPTの回答は正しい」と答えてくる。以前の回答については全く無関係に、異なる回答するのだ。つまり、計算結果について2つの回答を出してくるということになる。

 


Geminiの二回目の回答
 

AIは膨大な知識を基にして回答するのであり、自分で考えるのではないことは知られているが、この例の様に何のためらいもなくウソをつくことがあるので、AIの回答についてはそのまま鵜呑みにせず、検証することが大切な様だ。

こちらからの質問に曖昧な言い方などがふくまれると誤解が生じ、自ずから回答も不明瞭になることはありそうだが、今回の様に簡単な計算を求めた場合の回答はたった一つの解しかないのだが、そこで間違った答えを出すことがある、ということは理解しておくべきだろう。

生成AIは自分で考えるのではなく、飽くまでも自分が得た情報を組み立ててそこから回答を出すので、情報に誤った情報が含まれている場合などでは、ミスリードがあってもおかしくはないのだが、人は自分の思い込みと同じ回答を生成AIから得ると、その答えを疑うことなく盲信してしまうことはありそうだ。

今回の質問の様な場合であれば笑い話で済むものの、人命にかかわることや裁判などに生成AIを利用する場合はいわずもがな、生成AIからの回答に対してはある程度猜疑心を持ち、他の生成AIによる「セカンドオピニオン」も多いに活用する必要がありそうだ。

「藤谷桃」という女性シンガーソングライターがいる。

自分が知ったのは、1年前の代々木公園で開催されていたラオスフェスティバルのミュージックステージだった。
その時は、ラオスビールを片手にステージを眺めていたのだが、彼女が歌い始めるや否や、そのまま文字通り釘付けとなってしまった。俗に言えば、「釣られた」という瞬間だった。

その歌声を例えて言うならば、空間を真っすぐに進む「小鳥のさえずり」の様な透き通る声。自分、一応それなりに歳も重ねているので、これまで色々な歌手の歌声は聴いてきているが、初めて聞く上品な歌声だった。

しかも、MCを聴いているとラオスの子供たちを支援すべく、CDなどの売り上げの一部を寄贈しているという。自分、これまで仕事の出張で東南アジア諸国には何度か訪問したことがあったが、ラオスに行った経験はない。なので遠い国の一つではあったが、80年代の初頭の頃、当時の鍾乳洞探検グループの一人がラオスの鍾乳洞を探検し、帰国後にインドシナ難民受け入れのための定住促進センターで活動していたので、自分にとってラオスは遠い国ではあったが、気持ち的には近い国でもあった。そのため、ステージ終了後の物販でCDを2枚ほど買って立ち話をしたのだが、これまでずっと日本・ラオス親善としても活動しているとのことだった。

そんな出会いが昨年の5月だった。

 



 

あれから1年が経ち、ラオスフェスティバルは今年も開催された。待ちに待った瞬間である。今年もあの上品な歌声をナマで聴くことが出来る。

ライブ当日、それまでどんよりとしていた天候だったが、幸いにしてその日は初夏を思わせる様な晴天となった。そして、ライブでは、今年は昨年にも増して更に上品にして爽やかな歌声を聴かせてもらうことが出来た。

 

 

 

当日の、カンボジアフェスティバルフライヤーに記載されている出演アーティスト紹介には、次の様に紹介されている。

「国立音楽大学器楽学科ピアノ専攻 卒業。シンガーソングライター藤谷桃の曲は、「愛」「夢」「希望」等、前向きに生きようとのメッセージが込められた歌詞と、 力強さと優しさが織りなすポップなメロディーが魅力。CMソング、ラジオ番組のテーマ曲、ゲームソフトの主題歌を担当。現在は2児の母として育児をしながら、イベントなどを中心にライブ活動し、FMラジオのレギュラー番組のパーソナリティーも務める。2007年第1回のラオフェスから毎年出演し、日本ラオス親善を応援している」

そうなのだ。しっかりとした音楽教育を受けているアーティストだからこそ、人の心を打つ曲と歌作りが出来るのだろう。言葉の選び方やメロディの付け方はもとより、発声についても、理論の裏付けがあるということだ。オーディエンスが感じる心地良さというのは、その様な水面下にある基礎のバックアップがあるからだと思う。歌に自分の気持ちを反映させている。そしてそれをメロディにも表している。文字通り、歌を作り曲を作り、自ら歌う。それがまさにシンガーソングライターなのだろう。

更に、前回も聴いていて感じたことなのだが、歌詞に出てくる英単語や、今回の英語の歌詞などの発音が良いのも特筆だ。自分の経験的には、米国西海岸系の訛りを感じさせる発音は懐かしくもあり、これもまた、聴いていて心地いい。

歌う声を聴いて、その心地良さに包まれながら、ふと、「至福のひととき」は、こう言う時間の過ごし方ではないかと思った。

思うに、いわゆる「至福のひととき」というのは、初めて出逢えた喜びというより、過去に楽しかったり嬉しかった経験や体験という記憶があり、その時の喜びに再び出会えた時、「待っていたあの喜びに再び逢うことが出来た、ホッとするひととき」ではないだろうか。

それがまさしく、今回代々木公園で彼女の歌を聴きながら感じた、というより分かった「至福のひととき」の意味だった。有難い事だ。

そんなひとときを過ごせる至福の時間。機会があれば是非一度聴いて欲しい。まだ先のことだが、来年も楽しみである。

これまで、某社の体重体組成計を使っていたのだが、なんと保証期間の一年を過ぎたとたんに故障。症状としては、エラーコードが出るというもので、それ以上は動作しないというもの。

そのエラーコードについてマニュアルを見ると、「一度電池をはずして、入れなおしてください」とある。エラーが起きる理由については記載がない。通常であれば、それで復帰できない場合は、というフローチャートがあるはずだが、それでゲームオーバーと言う具合。

そこで、善後策がないかの確認のためにサポートセンターへ電話を入れてみた。すると、乾電池を替えろというので「新品に変えても同じ現象ですよ」というと、電池のメーカーや型名まで聞かれた。100均の乾電池だと答えると、「100均の乾電池は電圧が低いことあるのでダメ」だという。

そう言われる前に、替え電池の電圧や電流容量に問題ないことは全品チェック済みで、念のため、定電圧電源装置からの電圧供給でも問題が起きることや、写真の様に電源電圧が2.8Vまで降下すると、表示が”Lo"となることは確認した。少なくとも内蔵されているマイコンは活きている様だ。

 



そう伝えると「じゃ故障ですね。修理費は、保証期間を1日でも過ぎているので部品代抜きで1万円ちょっと」との回答。つまり、買った方がゼンゼン安い!

そこで、皮肉を込めて、「それだと、買ったときよりも高いんですね。まだ一年ちょっとしか使っていないのですが」と伝えると、言うに事欠いて「そちらが幾らで購入されたかなんて、こちらでは分かりません」というレス。買った価格がいくらだったか知っているか、と言う質問ではないんだが。

もうこれ以上話しても無駄なので電話を切ったのだが、特にBtoCのビジネスでは、一般消費者相手なので、イラっとして電話してきている相手に対しては、まずはガス抜きをするということを念頭に置いて対応してもらいたいものだ。

しかし、乾電池との相性云々まで制限する必要があるというのは、このご時世なのに、どんな設計をしているのだろうという気がしてしまう。様々な電池への対応が可能にするという設計は可能なはずだし、その様なフレキシビリティがあれば、それもウリになるはずなのだが。

結局、この体重体組成計は僅か1年ちょっとで燃えないゴミとなった。

と言うことで、オムロン製へと乗り換え。

 



使い方としては某社製品とほぼ同じだが、本体の取説にはスマホへデータ転送させるスマホアプリの「OMRON connect」に関する詳細が書かれていないことと、OMRON connectについてはセットアップガイドしかないことから、セットアップ後のデータ転送方法などの使い方で難儀した。

特に難解だったのは、セットアップガイドのSTEP4のこの箇所。


「①以下のいずれかの方法で、機器を通信できる状態にする

A.測定する
B.ブルートゥースボタンを押す

機器を通信できる状態にすると、データは自動的にアプリへ転送されます。」

と言う文言を見ると、AかBのどちらかの方法でスマホと本体が通信され、データがそのままアプリへと送信される様に読めますが、そうではなく、測定した後でブルートゥースボタンを押すという順番だ。

正確に書くと、次の順序となる。

1.OMRON connectアプリを起動しておく
2.本体に乗って測定する
3.本体にある設定ボタンを押す
4.本体にあるブルートゥースボタンを押す
5.OMRON connectアプリのホーム画面を、下方向にスライドする
6.少し経つと、本体からスマホへと転送が始まる
7.本体の液晶画面上に「OK」と出れば、転送完了
8.スマホの画面上に測定結果が表示される
9.転送が終わると、本体の電源がシャットダウンする


このことさえわかれば、使い勝手は全く問題ない。むしろ、某社製で使用される乾電池は単三だったが、オムロン製は単四。それだけ消費電力が少ないということだろう。また、ブルートゥースでのデータ転送後、すぐに本体電源を落とすアルゴリズムになっているので、これも省エネに貢献している。

この様に、同じ機能でもオムロン製の方が数段上の様に思うが、オムロンのマニュアルには体組成に関する解説は少なく、某社の方が詳しく書かれている。

とにかく、まだ買ったばかりなので、オムロン製の保証期間後の動作がどうなるのかが、次のテーマだ。

ここ暫く寒い日が続いているので、バイクからなんとなく遠ざかっているうちに、バッテリーがヘタってしまった。セルが回らないわけではないが、エンジンがかかる前に停止してしまう。

バッテリー交換してまだ1年半くらいなのだが、この冬は2~3週間に一度くらいの乗り方だし、乗っても短時間しか乗らないので、乗り方によっては走行中の充放電バランスから言えば充電するって程じゃないわけだ。

これまで、バッテリーにアクセスするためにはカウルを外す必要があるし、そのカウルを外すためにはシートも外さなければならないことから、なんとなく敬遠していたのだが、シートを外さなくてもカウルをずらすことでバッテリーが見えるし、なんとかアクセスできそうなので今後のことを考えてバッテリー充電器をポチってみた。

 


 

昔に比べると、歳のせいか昔ほどバイク弄りから遠ざかっていたのだが、この程度のことくらいはやらないと、と言う感じでもある。

ポチった充電器がこれ。SUPER NATTO、BC-GM12-Vというバッテリー充電器だ。充電するバッテリーはセロー225に搭載してある、ATX-7Sと言う12V/6Ahのバッテリー。

 


要は100ACの商用電源から12VDCを生成するコンバータであるが、取り出せる電流値が750mA程度なのでかなり小型軽量だ。

変換された12Vの電圧品質などはあまり問題にならないので自作も可能だし、或いは12V/1AくらいのACアダプターがあればそれで代用可能なのだが、こちらは充電中の状態がLEDで表示されたり、逆接続防止保護回路などが備わっているなどのことから、充電器というものをポチった次第。

この充電器のバッテリーへの接続方法は二つが用意されている。

1.クリップで挟む方法
2.車両ケーブルを装着し、コネクタ接続する方法

当初、シートを外してカウルを外さなくてもカウルをずらすだけでクリップで挟めると思ったのだが、かなり狭い所にバッテリーが押し込まれていることから、クリップで挟むのが結構難儀しそうなことや、そう言う接続方法だと充電中に外れて危険かもしれないので、やはりここは面倒だがシートを外してカウルも外す方法を試みることにした。その代わり、バッテリーに車両ケーブルを装着させてSAE端子を外に出しておけば、バッテリーの端子に直接アクセスすることなく簡単に充電を行うことが可能になる。

ということでシートを外すことにトライしたのだが、これが何とめちゃくちゃ簡単だったのだ。


シートを外すためには、シートの裏側、つまり後輪の上方に見える2本のボルトを外してシートを斜め上方に持ち上げれば、簡単に外すことが出来る。シートがなければカウルは真横に引っ張れるので、こちらも簡単に外せる。まさに案ずるよりも産むが易しだったわけだ。

 


カウルを外し、バッテリー端子に車両ケーブルを接続する。こういう時に気を付けることはプラス側から接続することだ。マイナス側を先に接続してしまうと、バイクのフレームなどの全体がマイナス側となるので、バッテリのプラス側を接続するときに万が一バイクのどこかに触れると短絡してしまうからだ。

車両ケーブルを接続させた後はカウルを嵌め、SAE端子をシートの下にしまい込んでシートを嵌めてボルトを締めればそれで完成。

 


その後、写真に示す様に、シート止めボルトを外す際にソケットレンチなどを使わなくても済む様に8㎜の蝶ボルトに取り換えた。これで工具無しでシートの着脱が可能なので作業が簡単になる。

 


こうしておけばバッテリーへの直接のアクセスすることなく、シートを外して車両ケーブルに充電器を繋ぐだけで充電が可能となり、大変便利だ。

これで、これまでの様に長い間乗らないでいるときにバッテリーの状態を気にする必要がなくなるので、ストレスも減る

もっと早いうちからやっておけばよかった。

なお、家の中から電源を引っ張り出せるように、10mの延長コードを作成。充電に当たってはすべての接続を行ってから電源オンにする必要があるが、バッテリー充電器には電源スイッチがないので、延長コードの手元側にスライド式のスイッチを入れておいた。これで完璧だ。

 

 

 

以前、都内の代々木公園で開催された台湾フェスタのミニライブ会場で日台ハーフのシンガーソングライター、洸美さんの歌う声にロックオンされてから、機会あるごとにその歌声を聴きに行っているのだが、青空の下でもクラブハウスの中でも、そしてカフェの中でも、ハイトーンで透明感のある安定した歌声は少しも変わらないのが魅力である。

この癒し系な優しい歌声は、どこに秘密があるのだろうか。それを物理的に探るべく音声の周波数成分データを取り、解析してみた。

 



 

周波数の解析にはスペクトラムアナライザー、通称「スペアナ」が必須だが、高級な機種は手元にないし、今回は手軽に調べてみようと思ったのでパソコンアプリでメジャーな簡易型のスペアナアプリであるWave Spectraを使用した。簡易型なので測定結果に誤差があることは否めないが、正確な値を計測することが目的ではなく、歌う声に含まれる基本波と高調波の相対的関係を知ることが目的なので誤差の影響はごく僅かだ。。

音声の解析を行う上では、歌う楽曲から肉声のみの部分を抽出する必要があるが、候補としたのはCDアルバム「五月雪」に含まれている、音声の抽出が比較的楽な「ウミネコ」を用いた。この曲は、先月末に彼女がスタッフとしてヘルプしている下高井戸の「台湾カフェ美麗:MEIL」でのライブでも歌われた曲である。

解析するに当たって抽出した箇所は、他の楽器の音が混ざっていない部分として、開始からおよそ1分20秒当たりの箇所をwav形式でリッピング(44.1kHz/16bit)し、スペアナで解析した。それがこの写真である。グラフの上部半分が横軸を時間経過とする表示で、縦軸は音の大きさを表す。グラフの下半分は横軸を周波数とする表示で、横軸は周波数を対数で表示している。それぞれの周波数に於ける音の強弱と考えてよい。

楽曲に於ける抽出部分の音階はド♯で、音階名はC#6、ピアノ鍵盤番号は65だ。この音階周波数は1108.731Hzとなっているのだが、それに対して洸美さんの歌声の音階測定結果は1109Hz。測定には誤差があるので、それを鑑みればドンピシャだ。さすがである。

 



 

この音声を時間軸で波形をみると、写真上部の様にかなり正弦波に近い波形が得られている。正弦波の音は、ラジオの時報に代表される様な耳障りのない、自然な音だ。洸美さんの歌声が柔らかい癒し系な音声になっているのは、このためでないかと思われる。

 

正弦波を信号発生器で生成し、スペアナを通すとこの様になる。

 



 

もちろん、洸美さんの音声は正弦波ではないが、正弦波に高調波が多重化されて実際の洸美さんの音声となっている様だ。このとき、正弦波の高調波の成分が多いと、正弦波が矩形波に近い波形となって音は固くなる。更にそれ以外の様々な周波数成分の音が多重化されると、音はノイズに近い音になっていく。解析データを見ると、四次を超える高次高調波要素が少ないこと、ノイズとなる周波数成分が少ない事が分かる。

高調波成分を見ると二次高調波:2217.9Hz、三次高調波:3327.4Hz、そして四次高調波の4430.9Hzが観察される。音楽の世界で言われる「倍音」だ。これが多いと「よく通る声」と評価される様だが、多いか少ないかよりも、基本波との比率なども重要な要素だろう。洸美さんの場合、二次、三次、四次の音圧は基本波と同じくらいのエネルギーを持っている様だ。これ等の周波数の音が基本波と共鳴し、大きなエネルギーを得てコヒーレントな音声となり、結果、よく通る声として遠方まで伝わっていると考えらえる。いわば「レーザー光の様な声」ともいえそうだ。


それと特筆すべきは、1109.0Hzの約半分である559.9Hzと、その三次高調波と思しき1680.8Hz、そして、よくわからない2767.0Hzと3890.5Hzというピークが見られることがある。この基本波とその高次高調波並びにこれらの独自の音との合成音が洸美さんの癒し系な発声音の特徴になっているのかもしれない。

この解析に用いた楽曲はこれ。ただし、使用したのはオリジナルCDである。ネットにアップロードされている方は圧縮されていると思われるので、データ解析には使えない。

https://www.youtube.com/watch?v=GY1wzWDnFp0

ネット上には、色々な楽曲がアップロードされているので是非試聴して欲しい。聴けば、その類い稀な癒し系の歌声に魅了されることは間違いないだろう。今後、更に別のアプローチにて独特の音声を解析してみると、更なる新たな要素が見つかるかもしれない。

今年の夏は、いや今年の夏も暑かった。気温35度くらいはアタリマエという心づもりをする時期が来た様であるが、それでも9月になれば朝夕は気温は低くなってくるし、雨の日も増えてくる。

その様な中で天気の良さそうな日を狙って、一回だけ残っていた青春18きっぷにて平塚にある神奈川県立生命の星・地球館へ行ってきた。

 


神奈川県立生命の星・地球館

 

ここは、岩石や鉱物などの地学系の展示が多いということで以前から行きたかったものの、なんとなく先延ばしとなっていたのだが、今回ようやく行けたわけだ。

さて、展示内容だが、一言でいえば、「素晴らしい」。

当初、展示の規模や内容は上野の国立科学博物館のサブセットくらいではないかと思っていたのだが、なんのなんの、少なくとも岩石の展示は科博以上だ。特に、アカスタ片麻岩、アミツウォーク片麻岩などの先カンブリア時代の岩石がいくつも展示されているのは素晴らしい。これらは科博には展示されていないので、これまで現物を見ることについては諦めていたのだが、初めて見ることが出来た。しかも小さな岩石片ではなく、大きな岩として展示されているから、片麻岩らしい縞模様なども十分に観察できる。

 

アミツオーク片麻岩展示

 


アカスタ片麻岩展示
 

 

これ等の岩石はマニアの間で高額で取引されている様だが、見た目は地味な石っころ、およそ含有するジルコンの同位体から40億年前の岩石であることが分かったとなると、その存在感は計り知れなく大きい。40億年前となると、地球が誕生してまだ5億年しかたっていない頃のことで、隕石によって地球上の生命体の源であるアミノ酸がもたらされたとされる時期でもある。

今、博物館の中で余生を送っているこの岩石たちに、この40億年の歴史を語らせたいものだ。そんなことを考えながら見ていると、あっという間に時間が過ぎる。

その他にも、玄武岩の柱状節理などの実物展示があるが、これ等もまた迫力あるものだ。

これ等地学関連以外にも様々な展示があるが、自分としてはこの展示が刺激的だった。是非、また行きたい。

乃木坂46の33rd シングルのタイトルは、「おひとりさま天国」。

 

題名は少しアレだが、ノリのいい曲で覚えやすいし、何といっても当初からコールの方法が提案されているのは画期的だ。コロナ禍にあって、暫くの間は無観客だったし、解除されても当初は声出し禁止、つまりコールはご法度という、コールこそがライブの楽しみだったファンにとってはまさに拷問にあっている様なライブ参戦だったから、そこからの解放という意味でも、コールの提案付といういうのはアイデアだろう。実際、コロナ禍中の楽曲は、解禁となったあとの今、かなり統一性がない感じがする。もちろん、それはそれで良いのだが、観客の声がぴたりと合うのは心地良いものである。

今回、神宮球場で開催された、「真夏の全国ツアー」、通称全ツに参戦したときに、メンバーの煽りに乗って観客たたちが統一されたコールを打つのは久しぶりであったし、これこそライブの醍醐味だと改めて認識した次第であった。

 



 

ところで、おひとりさま天国での井上和の掛け声、歌詞を見ると”It's the single life"となっているのだが、自分はあの歌詞の脈から言うと”It's a signle life"じゃないかと思っている。そこで、大学で英語の教鞭をとりつつ乃木坂46ヲタでもある友人に聞いてみたので、ここにメモっておく。


彼の話によると、文法的にはどちらでも何ら問題はないのだが、やはりニュアンスは異なるという。

具体的に言うと、

”It's the single life"は、「既婚と未婚」という比較に於ける未婚という意味が強いのに対し、”It's a signle life"は、様々な選択肢の中の一つとしてSingle、未婚もあるし一人暮らしという意味もある。つまり、"One of them"的な意味合いが強いというのだ。

従って、あの歌詞の前後脈からいうと、既婚vs未婚という比較というより「色々な人生があるが、自分なりの生き方とかやり方でやる~」という歌詞の流れでもあるので、恐らく”It's a signle life"の方がふさわしいかもとのことだった。

ただ、”It's the single life"も決して間違いではないので、それも選択肢の一つとして含めてもっと広い意味で”It's a signle life"の方がふさわしいかな、という意見だった。

作詞をした秋元康氏がどこまでの意味を含めて使い分けているのかは分からないが、定冠詞/不定冠詞のない日本語では表現されないニュアンスを含むことなので、その違いを感覚的に理解することは難しいし、作詞する上での前提が分からないので真意は分からないのだが、色々と詮索してみるのも楽しいものだ。

そう言えば、かつてソニーの”It's a SONY"というCMがあった。今から20~30年くらい前の話だが、当時、SONYという固有名詞に何故"a"が付くんだろうと思い、当時付き合いのあったSonyのエンジニアに聞いてみたところ、「あなたの前にある製品は、数あるブランド製品の中のソニー製品ですよ」というニュアンスだと言っていた。

なるほど、"a"にはそういう意味があるんだ。それを考えると、おひとり様天国は”It's a single life"の方がしっくりくるような気がする。

歌っている井上和も、良く聞くと"It's A single life"と掛け声をかけているように聞こえる。乃木坂46には清宮レイという米国西海岸、Foster Cityで育ったバイリンギャルがいるので、彼女からのアドバイスがあったのかもしれない。

とにかく、英語の"a"と"the"という不定冠詞と定冠詞の違い、また単数形と複数形の使い分けなど日本語にはない決まりは、なぜ使い分けているのかなど、日本語とは違う価値観などが見え隠れして大変興味深い。