拙宅は家の中のノイズがやたらデカいらしく、中波のラジオ受信では雑音だらけなので、そのノイズ源を探ろうとすれば、やはり必要なのはスペクトラムアナライザー、いわゆるスペアナだ。ただし、相当に高価だし、スプリアスにシビアなことをしない限りはあまり、というか殆ど必要ない。
しかし、ちょー安い小型ハンディタイプのスペアナがある事を知ったので、早速ポチってみた。
サイズを測ってみると9cm x 5cm。100均のゲームスタンドがピッタシなのでそいつも買ってきて乗せてみるといい感じになった。ただしそれだけだと殺風景なので、遊び心で手元にある乃木坂46の松尾美佑のアクリルスタンドを配置。何となくオサレな測定器となった。
使用に当たって、マニュアルがないために使い方がよく分からないものの、とりあえず中波帯のノイズを探ってみた。
開封の儀
外装箱はブランド物の財布とか入っているケースみたいな感じ。
SMAケーブルとか充電用USBケーブルなど、なんかやるためのアタッチメントは揃っている。マニュアルや説明書などは一切なし。
100均のケースに貼り付け、松尾美佑に管理を依頼。
中波帯域のスペクトルを測定。左から594kHz(NHK第一)、693kHz(NHK第二)、810kHz(AFN)、954kHz(TBS)、1134kHz(文化放送)などのピークがはっきり出ている。しかし、マーカー1で示されるニッポン放送のゲインが低い。その理由は、ニッポン放送だけ送信所が千葉で、それ以外は埼玉だからだろう。
NHK: 菖蒲久喜送信所
AFN: 和光市
文化放送: 川口送信所
TBSラジオ: 戸田送信所
ニッポン放送: 木更津送信所
近くにある色々なACアダプタをOFFにすると、写真3にあるノイズがかなり削減された。ACアダプタがノイズ源の大きな一つの様だ。1184kHz、1288kHz、1383kHz、1483kHzなどはそのまま。
深夜に見ると、それなりにノイズは軽減されている。NHK第二が停波になっているのがわかる。それと、昼間はノイズに埋もれている弱いニッポン放送が少しだけ飛び出ている。
一方、こちらはFM放送帯域のスペクトラム。これ見ていて見慣れない周波数のスペクトルが現れたら、北海道とか遠方のFM局がEスポで受信できるかもしれない。
ところでナゾがこれ。193MHz。これはFM局よりももっと高い周波数で、日中夜出ている。試しにアンテナを外してみたり、屋外へ持ち出しても出ているので、恐らくスペアナ本体からの「お漏らし」の様だ。出ているといっても、-85dmBと極めて微弱なので影響はないと思われるが、こんなものまでチェックできるのは有難い。
以前、友人が盗聴器が仕掛けられてるかもとビビっていたが、そんなのチェックにもこれが使えそうだ。