プロムナード

プロムナード

古いこと、新しいこと
いつでも、どこでも
思いつくまま、気の向くまま

世界中の放送を聞く「BCL:Broadcast Listening )という趣味があるが、昨今の様に世界中がキナ臭い状況にあると、テレビの報道よりも現地からの国際放送を直接聞くのが早い。内容が正しいかどうかはともかく、公に放送しているのだから、聞く価値はあるというもの。

これらのうちの日本語放送については、各放送局から日本標準時(JST:Japan Standard Time)での放送時間が公表されているが、それ以外の放送は基本的に世界標準時(UTC:)での公表だ。

従って、自分が聴きたい放送の開始時間や、現在聴こえている放送の放送局を検索するには、その時点での世界標準時を知る必要がある。世界標準時は日本標準時より9時間前の時刻なのだが、いちいち日本標準時から9時間引く計算するのは面倒。

なので、世界標準時を示す時計を手元に置きたいのだが、出来れば標準電波を受信して正確な時間を示してほしいところ。

標準電波は、日本国内の場合、東日本では福島県にある「おおたかどや山標準電波送信所」から送信される40kHz、西日本では佐賀県と福岡県の県境にある「はがね山標準電波送信所」から送信される60kHzの標準電波を受信して時刻合わせをするのだが、世界標準時を受信する電波時計というのは販売されておらず、受信するためにはGPS対応でタイムゾーンの設定が出来る時計が必要となるのだが、高価だ。

そこで、安価に世界標準時を表示させる方法として、電波時計を改造することにした。といっても、デジタル表示の電波時計はマイコン制御となっているので手が出せないため、アナログ針式のものを改造。

 



 

蓋を開けて針を外して付け替えようとしたのだが、針を弄ると簡単に示す位置が変えられることから、短針の位置を世界標準時の位置へと「無理やり」動かしてみると、そのまま世界標準時表示となる。

暫く様子を見ると、まったく問題なく世界標準時表示の電波時計を示してくれる。

日本標準時表示の電波時計(ノーマルの時計)と、短針を弄った世界標準時表示の電波時計を並べるとこんな感じになった。左が日本標準時、右が世界標準時。

 



 

これは便利だ。改造は短針を弄っただけ。改造時間は数秒。これで手軽に世界標準時が分かるようになった。

自宅のラップトップパソコン、時々速度がめっちゃ落ちるという事態に。動画を見るとカクカクするというより0.5秒くらい停止して数秒動き、また停止するといういった具合。カクカクするというカワイイ状態ではない。Google Chromeなどを開けば中央でグルグル回り続けることも。インターネットの下りを測定すると、通常のレートに比べて1割程度の速度となってしまうといった状態。

冷却ファンの速度が頻繁に変わることから、内部温度が影響しているのかもしれないという予測はしたのだが、温度上昇に伴って速度が落ちるという様な直接の因果関係は見いだせませんでした。実際、強制的にファンを最大速度で回していても、瞬発的な速度低下の改善にはならないし。

そこで、良くある様なアンダーグランドタスクのコンフリクトなどを色々チェックしてみたものの、ほとんど改善なし。なのでお手上げ...。

「しょうがないな、もうだいぶ古いし買い替えか?」と思いつつ、ふと、遅くなっている時には電源状態を示すパソコンのLEDインディケータが異常を示すことに気づきました。そこで電流電圧メータで電源供給状態をチェック、電流状態を見ると刻々と電流変動がある中で確かに変な動きが...。

 



なので試しに電流容量の大きな、比較的新しい別のアダプタに交換したところ、なんと速度問題は解消!

思うに、現在使用中の電源アダプタ内部の電解コンデンサの経年劣化が生じ、その結果、リップルノイズなどが発生して電源品質や供給が不安定になり、その状態をパソコン内部で検知して保護回路が働き、CPUが自らの速度を落としているという様に見える。

パソコンの瞬発的な速度低下の原因は、不安定な電力供給。AC電源アダプタって「直流xxボルトの電源を供給するだけの黒い箱」としか見られていない機器だが、めっちゃ重要なことを再認識。

 

本当に電源アダプタの問題だったのかどうかは定かでないが、とにかく交換してからは症状が全く出なくなったことは事実。

ユニクロのセルフレジ、商品をバサッと置くだけで、バーコード等を読ませることなく会計が終了するのは良く知られているが、ラベルやシールにRFIDのチップが使われていることは知っているものの、実際にどんな感じに使わているのか、ラベルを剥がしてみた。

 



 

構造としては、ラベルの中に商品情報のデータが書かれていると思しきICと送受信のアンテナが挟みこまれている。ICのサイズは0.2mmくらい。

 



 

これをレジの横にあるかごに入れると、RFIDのICにワイヤレスで給電され、アンテナを通じて商品情報などが送信される。レジはその情報を読み取って会計処理を行うという仕組みだろう。

仕組は知らなくても、一般の人が問題なく使える様になるまでは、RFIDチップやラベルの製造メーカーはもとより実際に運用させるシステム屋さんも含め、様々な技術が隠れているという例だ。

所用で神田へ行ったので、駅の高架橋にある機銃掃射痕と言われているところを見てきた。

レンガは粘土に砂や石灰などを練り込んで乾燥させて窯で焼いたもので、コンクリなどに比べて遥かに経年劣化に強い建材なので、経年劣化や風雨による風化ではこの様な局所が抉られる様な損傷はしないだろう。

 

 

 



 

この辺りの高架は明治45年(1912)に建設されたイギリス積みされた建造物だが、中央通りを経た御茶ノ水方面側のレンガ壁を見ると風化による表面損傷は認められるものの抉った様な損壊はないので、神田駅付近の損傷は自然風化とは考え難い。しかしながら戦跡として正式に認められてはいないそうだ。

こんなのを見上げている人は他にいなかったが、こういった戦争遺跡もきちんと残しておくことが大切だと思う。

ダイソーでインテリアLEDタッチライトなるものを見つけた。これは蓋の表面の中央部分に手で触れるとスイッチが入り、触れるたびに色が7色に変化するというものだ。ディスプレイのライトアップ用のLEDを探していたのだが、若干の改造で使えそうなので買ってみた。




 

単三乾電池を三本封入し、試運転。メカニカルなスイッチはないので、静電容量型スイッチの採用と思われる。早速ケースのトップに触れてみると、軽くタッチするだけでLEDが点灯した。その状態でもう一度触れると色が変わる。蓋の導光も比較的フラットで、性能的には問題ない。

 


 

しかし、スイッチが蓋のど真ん中にあることから、そのままではディスプレイライトアップ用として使うことができない。

そこで、まずは蓋を開けてみた。この手の商品は徹底的なコストダウンを追及しているので、蓋を接着剤で固めることはせず、嵌合のみの蓋閉めとなっていることが多いのだが、この商品もそう言う構造になっていた。

 



 

蓋をこじ開けてみると、中央部部にスプリングが見える。このスプリングが蓋の裏側に接触する構造となり、蓋の表面に手で触れるとそこで容量変動を検出し、作動する仕組みとなっている様だ。実際、このスプリングに触れるとスイッチが入る。

 



 

このスプリングにリード線をつなげてケースの外に引っ張り出してケースの側面へビニールテープでとめ、側面へのタッチでも作動する様に改造。

 



 

また、電源は単三乾電池3本使用(4.5V)駆動タイプだが、この手のコントロールICは5Vで動作するのが定法だし、定電圧電源装置から5Vを印加しても正常に動作する事が確認できたので、USBコネクタを付けてUSB駆動に改造。これで電池切れの心配はなくなる。

これに、同じく100均のディスプレイドームという製品のアクリルケースをかぶせて完成。以前、地下ライブでゲットしたサインボールを入れてみるとこんな感じ。写真で見るより現物の方がキレイに仕上がっているので、満足。

 

100均巡りをしていると、エレクトロニクスの分野でも、「こんなものが出た!」を見つけられて楽しい。テレビ番組などでも、様々なグッズが紹介されているが、エレキ系の紹介は少ないが、実は衝撃的な商品も多く、定点観測していると驚く様な商品が開発されているのが分かる。

これらの商品は、新しい技術というより、既に確立されている技術を巧く組み合わせて新たなグッズを作り上げ、しかもコストダウンさせていることが特徴だ。

今回、見つけたのは「チェンジカラーボール」と言う商品。

 



 

これは、マルチカラータイプのLEDが内包されているEVA樹脂のボールで、発色を「赤、橙、黄色、緑、水色、青、紫、白)の8色から選ぶか、自動的に発色を変更することが出来るボールなのだが、ボタン電池などでの駆動ではなく、USB-Cコネクタ経由で内蔵するリチウムイオンバッテリーに充電可能なのだ。

仕様書によると、使用されている充電池は100mAhのリチウムポリマー電池。充電時間は約1時間で、満充電時の連続点灯時間は最大5時間とある。

しかも、防水性能はIPX4、即ち「あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない仕様(防沫形)」となっている。

 



 

つまりこの商品、スイッチで8色から好みの色を発色させたり色を連続変更させることが可能で充電式な防滴仕様のボールということになる。また、そもそもがボールなので、投げたりすることが前提となっており、衝撃にも強いということでもある。

さすがに100円ではないが、定価は300円(税抜き)。これだけの機能を入れて300円での提供は相当なものだ。

メーカーを見ると株式会社ルミカ。ライブコンサートなどでの必携品であるペンライトのメーカーだ。因みに、化学発光によるサイリウムの「サイリウム」の登録商標を保有している会社でもある。

さて、これはもう、どんな部品をどの様に使っているのか興味津々。そこで分解してみた。

 

 



 

ボール本体はEVA樹脂(エチレンと酢酸ビニルの共重合による合成樹脂)で、柔軟性、弾力性、耐衝撃性に優れているのが特徴だ。また経年劣化が少なく耐久性も高い樹脂素材である。

色の連続変化設定時はデフォルト(赤→橙→黄色→緑→水色→青→紫→白)の順番からの変更はできないが、EVA樹脂の裏側表面がうまく導光して光が拡散しており、光ムラは少ない。


EVA樹脂のボールを切り裂くと、中には電子部品が集積された樹脂ユニットがあり、LEDや充電池、制御基板などが封入されている。それをもう少し詳しく見てみる。

まず充電池。角型のリチウムポリマー電池で、型名は401520。表面の記載を見ると3.7V、100mAh。消費電力は0.37Wh となっているが、これは計算値だろう。またデートコードは2025年2月だった。

 



 

充電池の電池容量を計測すると、環境や測定諸条件などの違いもあるが、測定では86mAh。充電時間は仕様書によると約1時間となっているが、18分44秒だった。また、連続点灯時間は、仕様では約5時間とあるが、色を次々と変化させるパターンにて計測したところでは4時間40分。これも測定条件に依存するので、概ね問題ない範囲だろう。

 



 

次に、LEDを見る。

 



 

これはSMD型8ピンのマルチカラーLEDで、RGB+W、及びRGBの混色で発光するLEDである。型名は不明なのでWebで検索してみると、形状が同等なLEDの幾つかが見付かった。

どれがオリジナルなのかは不明だが、台湾のEpistarと中国深圳のHome Run Tech、東莞のメーカーなどが製造している様だ。仕様は同等で、RGB及びWが独立していて、単色及び混色制御可能なLEDである。

 



 

このLEDの隣には、8ピンSOPパッケージのICが見えるが型名は不明。恐らくLEDドライバーだろう。

これらの小モジュールが折りたたまれて樹脂ユニットに封印されており、EVA樹脂のボールにネジ留めされていた。

原価的には300円で十分お釣りがくる部品コストであるが、商品化は手抜きがなく、対象年齢は12歳以上とあるが、充電プロセスを除けば、遊ぶ上での危険性はなさそうなので、子供でも十分使えると思う。

スゴイ商品が現れたものだと、今回も驚きだった。

スマホ用ワイヤレス給電が登場して久しい。自分が初めて見たのは2010年頃、毎年米国ラスベガスで開催されているCES(Consumer Electronics Show)のNorth Hallの会場だったように思う。主に中華系の企業からの展示が多く、既に2012年頃には百花繚乱だった。その後も電器量販店などでは、2台を同時給電するものなども含め、多種の装置が並んでいた。

これらはすべて電磁誘導によってワイヤレスで給電するQi規格のもので、現在までに規格も上がってきており、主流である。その間、Qiよりも位置決めなどの使い勝手の良いAirFuel(旧A4WP)という磁界共鳴方式も登場したのだが、既にQiがデファクトスタンダードとなっていたことや、iPhoneがQiを採用したことなどから市場ではQiが一人勝ちとなっている。

このQiのアプリケーションは、もっぱらスマホ充電用途が主流であるが、先日見学した「ライフスタイルWeek」という展示会場で、バックライト付きアクリルスタンド、通称アクスタを見ると、、これに使えると思い、早速やってみた。会場で見たアクスタは、すべて電池式だったので、それをワイヤレス化しようという試みである。

というと何とも大げさなのだが、ネット販売などで調達できるQi対応受電モジュールにLEDを付けるだけ。

LEDは、手元にあったUSBライトを分解して取り出したLEDモジュールを用いた。ダイソーなどの100均で売られているものだが、1.5㎝くらいの丸い基板に面発光型LEDと電流制御のチップ抵抗が2個ずつ実装されている。原価は100円もしないが、手作業でこのサイズに収めるのはほぼ不可能だし、作る手間を考えれば安いものだ。

受電モジュールは受電コイルと制御及び保護回路、5Vへの昇圧回路が搭載されたUSB端子付きのモジュールを用いた。最近はスマホに受電モジュールが組み込まれているので、一般量販店で調達できるのは送電側だけだが、受電モジュールはアキバにあるパーツ屋やネットでも調達可能だ。売られているものはスマホ対応用なのでモジュールから出ているフレキの先にUSB端子が付いているが、今回の使用ではUSB端子は用いないので、USBコネクタは除去し、そこにLEDモジュールをリード線でハンダ付けした。

 

受電コイルとモジュール

 

USB対応の100均LED

 

今回ノアクリススタンドは、汎用性を鑑みて、キャン★ドゥの「推し活 カードが飾れるスマホスタンド」というのを使った。

 

 

 

プリントされたアクスタではなく、自分で選んだ写真を飾れるスマホスタンドである。サイズも安定感もある上、このスタンドの底面の大きさが受電モジュールとほぼ同じ大きさなので、モジュールを貼り付けるのにピッタリだ。貼り付けた後、背面が机とこすれても良い様に、受電モジュールの裏側に薄い樹脂の板を切って補強した。このスタンドを市販の送電モジュールの上に載せれば、LEDがワイヤレスで点灯するという仕組である。

このスタンドを組み立て、カードケースの背面に先ほど分解したUSBライトのキャップを粘着テープで貼り付け、その上にLEDモジュールを載せて完成。このキャップは表面が緩い曲面となっているので、LEDの投影方向を微調整できるのが有難い。

 

側面から見たLED搭載Qi送電ユニット

 

送電中の電圧電流値



このスタンドのメリットは、文字通りワイヤレス給電方式なのでスタンド側が無電源であることだ。電池は使っていないが置けば光るというのがウリ。

 

出来上がり。松尾美佑のスタンド

 

 


田村真佑のスタンド

 

こんな感じで、既存の技術を少し組み合わせるだけでも、これまでなかったものが作れるのは楽しい。

「私たちは売りたくない!」

新型コロナ用の新しいワクチンである自己増殖型、レプリコンワクチンに関してこんな本が出版されているが、遅ればせながら読んでみた。

 



著者はMeiji Seikaファルマの「チームK」、製薬会社の現役社員たち。

ワクチンについては、その有効性や危険性について医師の見解が真っ二つに分かれているため、医師の意見やアドバイスをそのまま鵜呑みにしてバイアス状態にある人は多くいる様だ。ネットで散見される、いわゆる「エコーチェンバー効果」みたいな感じに。

この本によると、医師たちも国が発表している数字を客観的なデータだと信じてバイアス状態にある様子。

これまで、「ワクチン摂取による有害事象として心筋炎を起こすリスクもあるが、摂取しないことで罹患し、心筋炎を起こすリスクの方が圧倒的に高い」という見解がよくマスコミで紹介されていましたが、その説明に用いられていた国発表のデータ、よくよく確認してみると比較する罹患確率計算の母数が異なっているそうだが、そんなことがこの本で指摘されており、驚愕...。

更に、「mRNAは2週間程度で自然消滅していくので安全」というのはマウス実験の結果であって、人体臨床試験はゼンゼン進んでいないとか...。

そんな状況なので、レプリコンワクチンを開発した米国でもまだ承認、販売されておらず、世界に先駆けて日本だけが承認し、まだ治験も終わっていないというのに国民総動員で人体実験する段階にあるらしい。

もちろん、ワクチンにはよいワクチンもたくさんあり、ワクチン接種によってポリオとか日本脳炎などの感染が防げていることは事実ですよね。でも、良いワクチンと悪いワクチンがある様です。

自分は決してアンチワクチン派じゃないが、5回目以降はブレークスルー感染も多く発生している様なので、接種を中止しました。

自分、ウイルスを生命体ではない自然現象として捉え、感染症の拡大に関する微分方程式なども含めて、それなりに多少は勉強したが、レプリコンワクチンについては、この本に書いてあることをすべてそのまま信じることはないまでも、少なくとも今の段階では、たとえお金もらっても接種は辞退したいところ。

ご存じの様に、治療薬というのは罹患している人に対して投与するものなので、ある意味「賭け」みたいな要素がありますが、ワクチンは健常者へ摂取するもの。だとすれば、治験も終わっておらず、まだ他のどの国も承認していないという段階で接種するという賭けは怖いと思う。

色々と考えさせることが多い、客観的数字の裏付けを基にして書かれた内部告発的な書籍である。ご一読をお勧めしたい。

以前、レポートした(株)ルミカの充電式ペンライト「大閃光ブレード CHARGE」、以下「大閃光」と略、を11月3日に横浜アリーナで開催された「超・乃木坂スター誕生ライブ」に持ち込み、発光持続時間などについてテストしてみた。

公演時間は正味2時間48分。評価方法は、参戦前に2本のペンラを満充電させておき、LEDの発色は通常通りメンバーや楽曲に合わせて選択し、MCの間はほぼ消灯させるという一般的な使い方で使用した後の評価だ。メンバ―によっては、推しメンカラーが一色の場合と二色の場合があるが、二色で発光させるときの左右での発色はランダム。例えば赤白の場合、右手に持つ方を赤などと決めず、赤でも白でもどちらでも良いとした。

充電池の具体的な評価方法は、帰宅してから満充電させる時に流し込んだ電流容量と充電時間を測定することで評価する。それらの値を基にして連続点灯の最大時間を計算すれば、飽くまでも計算値ではあるが、継ぎ足し充電無しで何時間点灯を持続できるかが推測可能となるわけだ。前回は30分の連続点灯のデータを用いて推測したが、今回は実戦での使用方法に基づくので、より現実的な推測となる。


使用後、満充電させるまでの測定値は次の通りだった。

   ペンライト1:
     電流容量: 450mAh
     充電時間: 38分13秒

 



   ペンライト2:
     電流容量: 414mAh
     充電時間: 38分33秒



 


発色時は、例えば赤と白の様に2本で異なる色を発色させることも多いのでバラツキが生じるが、概ね同じ様な値となった。このペンラに内蔵されている充電池はカタログスペックによると1500mAhなので、満充電状態から空っぽになるまでの所要時間は、これ等の値を用いて計算する。

通電時間は2時間48分(168分)であることと、充電した電流容量は消費した電流容量と等価であるので、二本のペンライトの平均値である431mAhを用いて計算すると、およそ9時間45分と計算できる。

     1500mAh/(431mAh/168min)=9.75hr≒9(hr45m)

当然、電池切れが近づくとLEDの混色バランスが乱れて色が違ってくるが、連続点灯9時間というのは立派だ。少なくとも、1日2回の公演であれば、途中で追加充電をする必要はないことになる。

次に示すのは、このペンラを購入したときに30分の連続点灯を行ったテスト結果に基づいて1500mAhを使い切るという想定にてグラフ化させたものだが、今回、それよりも更に良い値となった。その理由は、この推測値は連続点灯での計測値を基に計算した値だったためと考えられる。一方、現場では30分連続点灯はしていないので、より良い結果となったのだろう。



 


また、満充電時と使用後の発色状態を比較したものが次の写真。普通、電池がヘタってくるとRGB混色型LEDは発色が変わってしまうのだが、およそ3時間程度の使用であれば、目視によるチェックだけとはいえ、使用後でも満充電時の発色と比較して退色は見られない。実用上は全く問題ない。

 


結論:

およそ3時間程度のライブを想定した場合:
1.継ぎ足し充電なしで、ライブ2公演での使用が可能。セーブしながら使えば3公演での使用も可能かもしれない
2.光量や混色LEDの発色状態は、3時間使用後でも満充電時と比べて殆ど差がない。
3.1回の使用後の充電時間はおよそ40分。2回の公演間の休憩時間に、余裕で継ぎ足し出来る。


何と言っても使用後のゴミ乾電池が出ないというのがSDGs的にも優れている。乾電池式のペンライトの場合、およそ3時間程度のライブであれば、連続点灯はもちろん、その後も乾電池の起電圧復帰現象などによって、2回目の使用も可能ではあるが、万が一の電池切れを回避すべく、毎回新品の乾電池を用いていた。

乃木坂46の場合、バスラ(バースデイライブ)、全ツ(真夏の全国ツアー)、アンダラ(アンダーライブ)、その他卒業イベントとか、合計すると年間で5、6回のライブが開催され、しかも1回のライブは数日間行われる。一回のライブで使用する乾電池が6本なので、結果として年間数10本の「中途半端に電流容量のある乾電池」が余ることになる。これ等の使用先としてはリモコンの電池交換などとなるのだが、さすがに年間数10本も使わない。

連続点灯時間9時間というのも秀逸だが、乾電池のゴミを減らすという意味でも、この商品は秀逸である。














 

ライブなどで大活躍する武器といえば、ペンライトだ。今や参戦する上での必携品でもある。

ペンライトにも、様々な技術改善がなされ、これまでの様な乾電池駆動ではなく、いよいよ充電式が登場してきた。

 

これまでにも、乾電池の代わりにニッケル水素型充電池を使うという方法もあったが、その使い方だと、ニッケル水素充電池の起電圧が1.2V(乾電池は1.5V)であることから、使用開始時点での電源電圧が低い事により光量や発色などの問題が起きるため、メーカーは充電池の使用を推奨しておらず、そのことは取説にも記載されている。

従って、乾電池を使用することがデフォルトとなっているのだが、充電方式であれば利便性はよい。これまでにも市場要求はあったと思われるが、メーカーとしては乾電池の収益も大きかったことだろうから、充電式への対応は技術的な問題ではなく、営業的な問題があったことは想像に難くないが、その問題を乗り越えていよいよ製品化したわけである。SDGs的にも、メーカーにとってはCSRとして順風となるはずだ。

さて、充電式のペンライト製品、数あるペンライトメーカーの中で先陣を切ったのは株式会社ルミカの「大閃光ブレード CHARGE」。商品ネーミングにCHARGEと銘打つ、ルミカ史上初の充電式ペンライトでもある。


乾電池にも様々あって、老舗電機メーカー製のものや、ルミカからも発売されている「大閃光電池」の様に、液漏れ防止、10年保存などの特長をもつ、いわゆるメーカーモノから秋葉原で売られている中華製のものまで含めて種類も様々だが、100均で売られている乾電池でも通常の3~4時間のライブ公演時間程度の使用であれば十分光量が保てるし、1年程度であれば電池を入れっぱなしでも液漏れは殆ど起きないので、使用上はどれでも問題はない。

現時点で言うとダイソーなどの100均製は5本パックが100円なので、単三乾電池3本で駆動する一般的なペンライトであれば、例えば2本のペンライトを携えて3日間のライブ前に毎回乾電池を取り換えて参戦するとした場合、合計18本の電池が必要なので、乾電池代は400円となる。この出費をどう考えるかにもよるが、充電式であれば、充電に必要とする商用電源からの電力はごくわずかなので出費は限りなくゼロである。それがルミカからのソリューションだ。

自分のケースでいうと、過去1年間のライブ参戦の他、推し仲間同士で配信を見るときにもペンライトを携えていくので、ペンライトの出番は年間20回ほどだ。計算すると、3x2x20=120本。100均の5本100円のパックを使用とすると2400円となる。この金額を乾電池購入に費やしている計算となる。実際には、配信の時は新品ではなく、電池容量をチェックして十分残量があればそのまま使うため、そこまでの金額になっていないのだが、リアルでの参戦時は必ず新品に交換しているので、それだけでも結構な金額になる。

いきおい、これからペンライトを買うとしたら迷うことなく充電型となるのだが、現在使用しているものを買い替えるとなれば、およそ3年程度で乾電池消費額と相殺になる計算だ。となると、あとは実際の使用に関する使い勝手の問題である。

乾電池の場合、意外とメインテナンスが必要だ。よくあるのが電極の汚れによる接触不良。これが発生すると新品と交換してあったも突如として発光しなくなったりする。これが起きると、かなり悲惨だ。テレビのリモコンなどでボタンが利かなくなった時、電池ケースを開けて乾電池を一度抜いて入れ直すと解決することなどが良く起きるが、それが電極の接触不良だ。電極の経年劣化などで腐食が生じて発生する不具合である。

充電式の場合には充電池が封印されているのでこういう問題は起きない。しいて言えば、都度充電する必要があるということだが、そのわずらわしさは、乾電池を買いに行く手間と比べれば、遥かに微々たるもの。

ということで、充電式への買い替えを考えた。

一方、この新商品を購入する前に気になったことは、この「大閃光ブレード CHARGE」で採用されているLEDがRGBW4色かどうか、だった。

確認すべく、同製品のフライヤーやWebページを見ると、「電池残量が少なくなると、RGB混合色の場合は色のバランスが崩れてきます」という記載はあるが、RGBなのか、RGB+Wなのかの記載はない。そこで、ルミカへ直接問い合わせをしたみたところ、「大閃光ブレード CHARGE」もRGBWが採用されているとの回答だった。

RGBWの採用は重要である。なぜなら、RGBだけで白色を発光させている場合には、電源電圧の降下に伴ってRGBの発色が変化し、白色が赤い色に変化してしまう。つまり、白を発色させているつもりでも実際は赤っぽい色になってしまうわけだが、RGB+Wの場合には、電圧降下が生じても退色はしても白は白のままとなる。これは大きなメリットだ。

これで、買い替える理由は成立した。防水性は無いようだが、それはこれまでと同等。むしろ、乾電池式の場合だと電池ケースの蓋から漏水が起きる可能性があるのに対し、充電式は密閉されているだろうから、防水ではないが防滴的な効果は期待できるだろう。

 


大閃光ブレード CHARGE外観
 

ということで、早速調達した。これと、これまで使用していた同社製の「ルミエース2オメガ」と発光色や発光時間などを比較してみよう。また、仕様には記載のない充電に関する計測も行ってみる。

比較条件:
1. 色を評価するチューブ:
キラキラタイプだと製造バラツキによる光のムラが発声する可能性があるので、ほぼ均一に導光するマットタイプを用いた。このチューブはこれまでのルミエース2オメガ用のチューブと互換性があるので、交換が可能だ。小生の様にチューブをカスタム化しているユーザーにとって、これまでのチューブがそのまま使えるということは、大いに評価できる。

2.乾電池:
入手性や実用性を鑑み、敢えて最も電池容量が少ないと思われる格安のもの、すなわち5本で100円のダイソー単四乾電池を使用。もちろん新品で評価を行う。実際に使用する乾電池、使用期限は2030年11月と記載されている。使用に先立って測定した起電圧は3本とも1.6V。

 

ダイソー単四乾電池

 

大閃光ブレード CHARGEに内蔵されている充電池については、リチウムイオン充電池 3.2V, 1500mAhと記載がある。恐らく一般的なパック型の充電池が使用されていると思われるが、かなりしっかり嵌合しているので、新品のうちから無理矢理こじ開けるのは断念した。

3.発色比較を行うサンプリング色:
消費電流が最も大きい白色での比較とした。また、「大閃光ブレード CHARGE」では発色を三段階、すなわちエコモード、通常モード及びブーストモードがあるが、比較に当たっては通常モードで行った。

さて、本題のテストである。

まず、3つのモードに於ける発光の違いを調べてみた。

【ブーストモード、エコモードの発光量テスト】
大閃光ブレード CHARGEには、ブーストボタン及びエコボタンが装備されていて、ブーストボタンによって10秒間、より明るい発光が、エコボタンによって発光の節電モードが実現されている。

このそれぞれのモードの具体的な比較は、搭載されているLEDのルーメン値で比較すべきなのだが、公表されていない。こちらの手元には、光源から照らされている面の明るさを示すルックスを計測するELPAの簡易型照度計があるので、その計測値からルーメンへの変換は可能となるが、照度の測定は測定諸条件によって値が大きく変わるため、値の相対比較を行う方が現実的な差が感覚的に分かりやすいので、ペンライトと照度計を固定しておいて計測したLx値で表す。といっても、この値は飽くまでもそれぞれのモードでの相対比較を表す数字として捉えて頂きたい。

 



 

それぞれのモードに於ける値はエコモード:300、通常モード:1000、ブーストモード:1300と読める。これがそのまま消費電力や連続点灯時間、LEDの明るさなどに比例するわけではないが、エコモードというのは通常モードの1/3くらい、一方、ブーストモードは3割増しくらい、といった感覚で捉えればよいと思われる。

次に、一番重要な連続点灯時間のテストだ。

【連続点灯時間テスト】
カタログなどによると、
大閃光ブレード CHARGE:  通常時 約3~4時間、 エコモード 約6~16時間
ルミエース2オメガ:       約3~4時間

となっている。

 


電源投入時の主な色の発色性の比較
 

上の写真の様に、ルミエース2オメガと大閃光ブレード CHARGEとでは、使い始めの発光に差は殆どない。このうち、消費電力の大きな白色の経時劣化を目視的にチェックする。

 

実際のライブは大体3~4時間なので問題はなさそうだが、4時間連続点灯した後にどの程度退色するのか、或いは消灯しているのかなど興味深い。それについて、従来のルミエース2オメガとSide-by-Sideでの比較を行った。

 



 

テストの結果、4時間の連続点灯ではルミエース2オメガで若干退色が見られたが、大閃光ブレード CHARGEでは殆ど退色は認められない。3.5時間経過後にルミエース2オメガのプッシュボタンが赤く点灯しているが、これは乾電池の電圧降下が生じた時の警告である。実際は点滅となる。


ルミエース2オメガの退色は、6時間半を過ぎるとかなり進み、室内の蛍光灯下では、点灯しているかどうかがよく分からない程度まで退色する。


ただし、一度電源を落として10分くらい経過すると、よく知られている様に乾電池は一時的に復帰するので再び白色で点灯した。尤もその後の数分経過で再び退色していく。

一方、大閃光ブレード CHARGEは、満充電状態のものとほとんど変わらない発色を保っている。これは特筆すべき大きな特長である。

 


上が充電状態が満充電、下は10時間の連続点灯後
 

これは通常モードに於ける発光状態なので、エコモードであればもっと長時間発光を保つことだろう。

最後は、ライブ終了後、或いはその合間に行われる充電に必要な時間の測定だ。

【充電に必要な時間テスト】
ライブに行く前に充電することを忘れないことが大切だが、予め充電に必要な時間が分かっていれば、ライブ当日の充電も可能だ。そこで、8時間の連続点灯後に充電を行ってデータを取った。

充電開始後のUSBからの電源電圧は4.54Vで、流し込まれる電流は0.83A。一方、充電直後のデータを見ると、充電時間は1時間51分00秒で、充電容量は1293mAhであった。

仕様によると、内蔵されている充電池は1500mAhとのことなので、8時間連続点灯後でも、およそ300mAh程度の余裕があることになり、これを点灯時間に換算すると、あと2時間弱くらいは点灯し続ける計算となる。ただし、退色は著しいものになるかもしれないが。

 

充電し始めの状態。ペンライトの底部が充電中を示すグリーンに光る

 


充電終了後の計測値
 

いずれにしても、少なくとも8時間の連続点灯が可能である上、その後の充電も2時間弱で完了するというのは、極めて使い勝手の良いペンライトであるといえよう。

ライブによっては、3時間のライブが1部、2部と別れて公演されるということもあるが、連続点灯が8時間あれば問題ない。エコモードとの併用やMC中に電源を切るなどの対応を行えば、全く問題ないだろう。それでも心配な場合、途中に休憩があれば、その時間で満充電できる。先の実験の通り、8時間の連続点灯後でも充電時間は2時間弱である。

AC電源がない場合は、モバイルバッテリーを持参すればよい。ただし、2本のペンライトを同時に充電しなければならないので、1500mA程度のモバイルバッテリーを2台、または3000mAhで2ポート出力のあるモバイルバッテリ―が必要だ。

一方、乾電池式であれば1分もかからず交換が可能なので、その点は乾電池式の方が有利だろう。

次はもっと現実的なセンとして、ライブは3.5時間で終了、その後現地で充電して次のライブに参戦するという状況を想定し、充電時間と電流容量を測定してみた。計算上は526mWhの消費となるが、実験の結果、写真の様に充電は49分01秒で終了し、電流総容量は524mAhと、ほぼ計算通りの値となった。




 

 

まとめると、

「3.5時間のライブ中ずっと点灯させたままの場合、ライブ終了後50分で満充電となる。」また、3.5時間どころか8時間に及ぶ連続点灯でも、満充電の明るさと比較して殆ど退色はないことは前回のテストで立証済みだ。

ところで、今回の機種の登場、そう言えば以前のルミエース2オメガから4年くらい経っているので、幾つかの発色についてその消費電力を測ってみたところ、なんと、ルミエース2オメガでは消費電力が最大であった白色が、この機種では電力が大幅に削減されていた。

それがこのグラフだ。30分の連続点灯を行った後で満充電させ、充電に使われた電力をグラフ化したものである。

 



 

すべての色について測定するのは面倒だし、むやみに充放電させると充電池の寿命にも影響与えてしまうので、幾つかの色をピックアップして測定した。

確かに白色LEDの発光効率は技術革新が進み、年々改善されているので、そう言った新しいLEDが搭載されているのかもしれない。効率が上がれば明るさも増すが、明るさは他の色に合わせるとすれば、消費される電力は削減可能だ。

また、同時に計測された充電容量を基に、サンプリングした色の理論上の連続点灯可能時間を計算してみた。それがこのグラフである。


 

このグラフからも明らかなように、混色型の発色でも、エコモードなどを使用せずに通常モードでも、カタログに書かれている持続時間の3~4時間よりも大幅に保持できることが分かる。

こういう技術革新は有難い。

ということで、今からペンライトを購入しようと考えている人には、オススメな逸品である。なお、上に書いてある数字などは飽くまでもこちらの測定環境下での値なので、ご参考程度に。