以前、レポートした(株)ルミカの充電式ペンライト「大閃光ブレード CHARGE」、以下「大閃光」と略、を11月3日に横浜アリーナで開催された「超・乃木坂スター誕生ライブ」に持ち込み、発光持続時間などについてテストしてみた。
公演時間は正味2時間48分。評価方法は、参戦前に2本のペンラを満充電させておき、LEDの発色は通常通りメンバーや楽曲に合わせて選択し、MCの間はほぼ消灯させるという一般的な使い方で使用した後の評価だ。メンバ―によっては、推しメンカラーが一色の場合と二色の場合があるが、二色で発光させるときの左右での発色はランダム。例えば赤白の場合、右手に持つ方を赤などと決めず、赤でも白でもどちらでも良いとした。
充電池の具体的な評価方法は、帰宅してから満充電させる時に流し込んだ電流容量と充電時間を測定することで評価する。それらの値を基にして連続点灯の最大時間を計算すれば、飽くまでも計算値ではあるが、継ぎ足し充電無しで何時間点灯を持続できるかが推測可能となるわけだ。前回は30分の連続点灯のデータを用いて推測したが、今回は実戦での使用方法に基づくので、より現実的な推測となる。
使用後、満充電させるまでの測定値は次の通りだった。
ペンライト1:
電流容量: 450mAh
充電時間: 38分13秒
ペンライト2:
電流容量: 414mAh
充電時間: 38分33秒
発色時は、例えば赤と白の様に2本で異なる色を発色させることも多いのでバラツキが生じるが、概ね同じ様な値となった。このペンラに内蔵されている充電池はカタログスペックによると1500mAhなので、満充電状態から空っぽになるまでの所要時間は、これ等の値を用いて計算する。
通電時間は2時間48分(168分)であることと、充電した電流容量は消費した電流容量と等価であるので、二本のペンライトの平均値である431mAhを用いて計算すると、およそ9時間45分と計算できる。
1500mAh/(431mAh/168min)=9.75hr≒9(hr45m)
当然、電池切れが近づくとLEDの混色バランスが乱れて色が違ってくるが、連続点灯9時間というのは立派だ。少なくとも、1日2回の公演であれば、途中で追加充電をする必要はないことになる。
次に示すのは、このペンラを購入したときに30分の連続点灯を行ったテスト結果に基づいて1500mAhを使い切るという想定にてグラフ化させたものだが、今回、それよりも更に良い値となった。その理由は、この推測値は連続点灯での計測値を基に計算した値だったためと考えられる。一方、現場では30分連続点灯はしていないので、より良い結果となったのだろう。
また、満充電時と使用後の発色状態を比較したものが次の写真。普通、電池がヘタってくるとRGB混色型LEDは発色が変わってしまうのだが、およそ3時間程度の使用であれば、目視によるチェックだけとはいえ、使用後でも満充電時の発色と比較して退色は見られない。実用上は全く問題ない。
結論:
およそ3時間程度のライブを想定した場合:
1.継ぎ足し充電なしで、ライブ2公演での使用が可能。セーブしながら使えば3公演での使用も可能かもしれない
2.光量や混色LEDの発色状態は、3時間使用後でも満充電時と比べて殆ど差がない。
3.1回の使用後の充電時間はおよそ40分。2回の公演間の休憩時間に、余裕で継ぎ足し出来る。
何と言っても使用後のゴミ乾電池が出ないというのがSDGs的にも優れている。乾電池式のペンライトの場合、およそ3時間程度のライブであれば、連続点灯はもちろん、その後も乾電池の起電圧復帰現象などによって、2回目の使用も可能ではあるが、万が一の電池切れを回避すべく、毎回新品の乾電池を用いていた。
乃木坂46の場合、バスラ(バースデイライブ)、全ツ(真夏の全国ツアー)、アンダラ(アンダーライブ)、その他卒業イベントとか、合計すると年間で5、6回のライブが開催され、しかも1回のライブは数日間行われる。一回のライブで使用する乾電池が6本なので、結果として年間数10本の「中途半端に電流容量のある乾電池」が余ることになる。これ等の使用先としてはリモコンの電池交換などとなるのだが、さすがに年間数10本も使わない。
連続点灯時間9時間というのも秀逸だが、乾電池のゴミを減らすという意味でも、この商品は秀逸である。