原理を無視した魔法はない

ただし、原理を理解して有効に使えば最高の豊かさを追求できる。

 

以前ブログ及びメールで以下の説明をしましたが、どちらもほぼ同じ内容を違う説明方法および整理方法で記載したものです

両方記載したのは、読む人により、どちらがより理解しやすいか分かれるからなのと、両方読むことにより理解が深まる可能性があるからです。ただ、今後折に触れ立ち返って説明するときに二通りの説明があると混乱の下となるため「誰もが知っておくべき経済原理(経済の本質が分かる真成式整理の経済原理)」として改めて説明しなおすことにしました。

より分かりやす説明が可能になれば、都度改定いたします。(基本的な内容は同じです)

 

以前の説明

真贋を判断する経済の絶対的原理原則

https://ameblo.jp/mike-08/entry-12710700602.html

日本を豊かにするために知っておくべきシンプルな経済理論

https://ameblo.jp/mike-08/entry-12710344951.html

 

経済の本質が良くわかる経済原理(本質を理解することに焦点を当てた整理)

※どうしたら国を良くすることができるかも同時によくわかる。

 

1.貸借は均衡する お金の総和はゼロ、全体としての価値はゼロ(プラスでもマイナスでもない) 実質の価値は以下2.3.のみ

2.労働による価値の提供=労働による価値の享受 =顕在化された真の価値

 この量、質、バランスの最適化

3.実資本=価値を生み出す潜在的価値

4.全体の豊かさを決めるのは生産者(価値の提供者)と非生産者(価値の提供を行っていない者)の割合と生産性の効率

 (≒一人当たりのGDPまたはGNI、実際にはGDPに含まれない価値の提供を行っている場合も全体を豊かにすることに貢献している。またなんちゃって生産者:生産者に数得られるが実際はほとんど価値の提供を行っていない者は全体を豊かにすることには貢献していない)
GNIGDPに居住者が国外で稼いだ要素所得(利子・配当や賃金)の純受取を加えたもの

5.資本、富の所有と配分、価値の享受を受ける権利者、その構造が適切かどうかが社会の健全さの指標となる

 

次に多少細かく説明していきたいと思います。

 

1.貸借は均衡する お金の総和はゼロ、全体としての価値はゼロ(プラスでもマイナスでもない)

をもう少し説明すると、お金は巡り巡るものです。例えばこんなように。国が1億円の国債を発行する。(利息が10年で1割とする)→銀行Aが国債を1億円で買う。→日銀が銀行Aから国債を引き受け1億円の日銀券を発行する。(当座預金に振り込む)→政府は、仕事を受注した民間会社Bに1億円を支払う。→従業員B達に1億円支払う→銀行Aに預金する。→銀行Aは個人C氏に1億円を10年1割で貸す。→C氏はD氏からDの会社の株100%を1億円で買う。配当金は10年で1割支払った。→D氏の会社の配当金は、銀行Aのシステム改修で得たお金で支払った。→10年後D氏はC氏からの株を100%1億円で買い戻した。→C氏は銀行に1億円と利息1千万円を返した。

さてこの場合10年後お金はどうなっているでしょうか? 銀行Aは1億円を貸して1億円返ってきて利息が1千万円もらったが、1千万円をシステム改修でD氏の会社に支払ったので、プラマイゼロ。民間会社Bはプラマイゼロ、代わりに従業員B達が1銭も使ってなければ貯金が1億円。C氏D氏ともプラマイゼロ、国は1億円の国債を発行し1千万円の利払いをしたが、国債は日銀が持っているので日銀の収入は国庫に行き、国債1億円発行(一般的に国の借金と呼んでいるもの)、日銀は1億円の国債が資産に1億円の日本銀行券の発行が負債欄に記載されプラスマイナスゼロ。

これは、いくら複雑にしても、人数を増やしても途中で金融デリバティブをかましても同じです。

お金の総和はゼロというのが良くわかると思います。全体としては、富でも負債でもありません。紙幣は貸し借りの記載の意味が強いと考えたほうがいいでしょう?

(実資産の所有権を記載した権利書類の類は、当然ながらプラスの資産価値となる。プラスマイナスゼロではない)

 

2.労働による価値の提供=労働による価値の享受 =顕在化された真の価値

 この量、質、バランスの最適化

 提供されそれが享受され始めて価値の真価が発揮されるというのはわかってもらえてると思います。砂漠の中で、どんな素晴らしいシステムを完成しても発見されずまた砂に帰して作った人もなくなってしまえば、経済的には何の価値が発揮されたことにはならないのです。どんなに優れた機械を作っても、何も制作しないで朽ちてしまえばなんの生産もされず価値を発揮されたことにはなりません。価値というのは受け取って初めて価値が享受されるのです。自己完結でも構いませんが、自分で作って自分でその価値を享受しても本当はいいのです。

 この積み重ねのみが、真の顕在化された価値であり、延々と続く経済の実態であり人々の経済の本質です。

 これの量、質、バランスの最適化が適温高質の経済的価値を高めることに繋がります。

 需要と供給のバランス取りつつ最大化を目指す事が豊かさに繋がります。

 3.実資本=価値を生み出す潜在的価値2.を生み出すためには、3.の充実は欠かせません。ここでいうのは、価値を創造するお金以外の資本です。道路などのインフラ、機械、システム、人、技術、知識など価値を生み出すものになるものです。政府はこれを充実させるように財政政策を作らねばなりません。これこそが、将来の子供たちに引き継いでいく資産です。国債は将来に引き継ぐ負の遺産ではありません。これらに変わればいいのです。今は、政府の発行の国債が実資本にならず、皆さんや企業がお金でため込んでいるだけです。

4.全体の豊かさを決めるのは生産者(価値の提供者)と非生産者(価値の提供を行っていない者)の割合と生産性の効率

 これも言うまでもないでしょう? 働きたい人はいつまでも活き活きと元気よく楽しく働ける社会にすればいいのです。効率化への投資することも必要です。

 

5.資本、富の所有と配分、価値の享受を受ける権利者、その構造が適切かどうかが社会の健全さの指標となる
 (+公民バランスの最適化)

 今後これがより一層の問題になってくるでしょう? お金の総和はゼロと言っても、大きな偏りが出ているのです。貧富の差が拡大し、強大、巨額資本をどれだけの割合の人が所有しているかです。価値の享受を受ける権利を持っている人(簡単に言えば巨額のお金を持っている人も含みますが・・)、の偏りの構造をどこまで資本主義のなかで許容するかです。

 

 

 続く

 

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