今日は寓話で経済の勉強をしましょう!

国債と税金についてです。

 

おばあちゃんの家

マリちゃん

「おばあちゃん、前食べてた美味しい大福とか食べないの?」

「そうだね、昔はよく食べていたんだけどね、お爺さんがなくなって、貯金もなくなり

今の年金ではね・・・肩も凝るけど、マッサージにもいけなくなっちゃったね!」

「おばあちゃん。肩なら私が揉んであげる。今度政治家の人に会ったら私が言っといてあげる」

「マリちゃんはほんといい子だね」

 

 

政府の高官と遭遇するまりちゃん

「おばあちゃんが大変なんです。年金も少ないしなんとかしてください。」

 

政府の高官

 

「社会福祉の充実か?ところで財源は?」

 

マリちゃん

「財源って言っても、知ってます?お金って食べられないんですよ!肩も揉めないし!」

高官

「・・・絶句 知らなかった。君!知ってたか?」

「・・・」

マリちゃん

「サービスを提供するのに誰かが働いてるんですよ!」

高官

「そうなんだ、、、」

「でも、お金をだせば、たべものを買えるでしょう。介護受けれるし」

マリちゃん

「それじゃ意味ないんです。根本的な解決にならないんです。ピタゴラスさんがそう言ってた。ピタゴラスさん説明してあげて!」

 

ピタゴラス登場

 

ピタゴラス

「いいですか、 

労働による生産された物やサービス、それだけが現実に配分できるのであり、お金そのものは、サービスもしないし食べられないんですよ!お金は、あとで配分しますという約束をした紙のようなもの。お嬢さんの言いたいのは次の事ですよ。」

 

「富や価値は、資源×労働×知識×技術×技術革新×機械等の資産×システム×個別最適化×全体の最適化の積み重ねで効率的に生み出され継続していくもの。

それをどう配分するかだ!」

 

高官

「はあ〜」

 

 

もっと簡単に説明しよう。

 

「社会全体の生産が100の場合で社会福祉を充実させる場合、例えば社会福祉10、その他90を、→社会福祉20、その他80にするか、全体の生産を110にして社会福祉20、その他90にするかしかないのである。」

 

つまり

1.一人当たりの労働を増やす

2.生産性を上げる

3.生産者と非生産者の割合を変える

4.生産者の取り分を減らす

財源は?というのは、つまりどこからか搾取してどこかに配る事しか頭にないから、4.と言う発想になる。

1.から3.の為に使うお金は、価値を生み出すための先行投資とも言える。財源はなくてもできる。

また、税金を取らないで赤字国債でやっても同じこと。100を80と20に分けることに変わりはない。実際は同じことになるのだよ。

生産された物しか配分できんからね! 

 

つまり、分かり易く物語にするとだ・・

 

ピタゴラス

 

お米星人がいる惑星を想定してみよう!

彼らは米しか生産しないし、米しか消費しない。赤ちゃんは、米を茹でて飲み、内服薬にも外傷にもなんでも効く万能薬でもある。

服は、自分の体をカメレオンのように変化させ、家は住むのに適した快適な洞穴が無数にあり暗闇でも目が効き、記憶力抜群、テレパシーも使える。また、手から火もレーザー光線もでて、簡単な道具は自分で作れる。何でもできる。

唯一生産し消費をするのが、お米、つまり米だけが必要なのだ。

 

お米星人は、毎年千トンの米を生産してます。金額にして約一億円です。一旦組合に売って、10%の税金約一千万円を納め、九千万円で9百トンの米を買い戻します。国は、一千万円で、百トンの米を買い非生産者に社会保障として給付します。

組合は元々一億円のお金を持ってます。

その他の人は最初の時点では一銭も持ってません。

 

20年後、高齢者社会になり、社会保障として二百トンのお米が必要になりました。

政府(代表者)は、税金を10%から20%にすると言いました。

 

国民は、反対し赤字国債を発行して財政支出しろと言いその通りになりました。

 

毎年秋に生産された千トンを組合に売り納め売り上げ一億円のうち、10%の税金約一千万円を納めます。

ここまでは以前と同じ、政府は即座に、税金分の一千万円と赤字国債を一千万円発行し計二千万円で一番に米を2百トン買いました。

残り8百トンを米星人の生産者は毎月買っていきます。

しかし、かれらの通常の必要なお米は9百トンです。

価格が高騰し結局8百トンを9千万円で購入しました。12.5%の値上がりです。

 

組合はお米購入時、(元金)1億円―(購入金額)1億円=0円、

その後国に2千万円、国民に9千万円で売却し1億1千万円となった。

過剰となった1千万円は国庫に納入し、元の1億円となった。

政府の赤字国債も解消。

 

結局、税金をとっても赤字国債を発行しても同じで結果となりました。あるものしか配分できないからです。

 

増税の場合と赤字国債発行の場合の比較は以下

 

 

富や価値は、資源×労働×知識×技術×技術革新×機械等の資産×システム×個別最適化×全体の最適化の積み重ねで効率的に生み出され継続していくもの。

 

1.一人当たりの労働を増やす

2.生産性を上げる

3.生産者と非生産者の割合を変える

4.生産者の取り分を減らす

1.から3.の為に使うお金は、価値を生み出すための先行投資とも言える。財源はなくてもできる。

頭を使わなければ、4.しかなくなります。

また、税金を取らないで赤字国債でやっても同じこと。100を80と20に分けることに変わりはない。実際は同じことになる。

 

生産された物しか配分できん。

分かったかね!

 

あなた方の言っている、非生産者が増えたから国民のため、将来のあなた方の負担を減らすため、消費税をUPするというのは、根本的な解決にはならない、わかるかね?

 

ただ単純な増税に場合、別の問題も発生する。

 

GDP=民間消費+ 民間投資+政府支出(消費と投資)+純輸出

で成り立つ。

日本の場合、民間消費は60%と一番大きい。この購買力を削減する消費税増税は、他が増えない限り、GDPの減少に直結する。

 

お米星人の場合投資はないから、増税の場合、民間消費が減りその分政府支出が増えGDPは同じだが生産者の取り分は減少する。

 

民間消費9千万円+政府支出1千万円=1億円(GDP)

       ↓

民間消費8千万円+政府支出2千万円=1億円(GDP)

 

赤字国債発行の場合、インフレとなって名目GDPは上がるが実質の生産者の取り分は増税と同じになる。

民間消費9千万円+政府支出1千万円=1億円(GDP)

      ↓

民間消費9千万円+政府支出2千万円=1.1億円(GDP)

 

この先の物語を言おう!

お米星人は、お米1千トンを生産するのに、9百トンのお米のエネルギーが必要なんだよ!

これを8百トンにしたので、翌年8.9百トンしか生産できず。

やがてその星は衰退してしまったのでよ・・・供給崩壊のスパイラルが始まったのでよ。

 

税金か国債発行かの問題ではなく、

1.一人当たりの労働を増やす2.生産性を上げ3.生産者と非生産者の割合を変える

をすればよかったんだ。

 

富や価値は、資源×労働×知識×技術×技術革新×機械等の資産×システム×個別最適化×全体の最適化の積み重ねで効率的に生み出され継続していくもの。

 

継続はスパイラル。負のスパイラルもあればプラスのスパイラルもある。

 

例えば、より実りが多かった稲の種を多めに残し、みんなでそれを中心に蒔く、沢山実る遺伝子を持っていると推測できるからね!

後は土壌の研究(どの土壌が良く実るかなど)、高い生産をしている農家からの技術指導など、また、高齢者で知識の提供をできる者や生産者を増やすため、政府が補助金を出して生産活動に参加してもらう。高齢者が増えたということが、平均年齢が上がった元気な若い老人が増えたといえるからね。

 

政府高官

「助成金って、ざざ財源が~」

ピタゴラス

「何度言えばわかるんだね!税金でも赤字国債でも同じ!

大切なのは必要な供給を充実させること、それこそ唯一の本当の資本であり、将来の財源、必要な供給を豊かにすることに財政支出することこそ一番大事なこと。財源の心配をする必要は全くない。あなた方は、必要でないものを作るからいろんな問題が起こるんだよ!

そっちに多くの財政をつぎ込んでみなさい。必要のないものを作るのに高い賃金を払ってみなさい。逆に本当に必要なところに労働力が不足するでしょう?

分からない?この原理」

 

そしてより多くの収穫があれば生産者にも増えた分の分け前を増やす。

そのエネルギーが翌年の生産増につながる。

こうして正のスパイラルが出来ていくのだよ。