ホロスコープにおける天体には二通りの役割がある | ホロスコープ勉強部屋 ~見えるものにも見えないものにも偏らない均衡を目指して

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教科書通りのリーディングにしっくりこないことには、大きな意味があるはずです。納得できるまで遊び心を持って考察していきます!

鏡リュウジ先生の占星術の教科書Ⅲのコラム部分に、天体には【ユニバーサルな意味】と【パティキュラーな意味】の二通りの役割をもつと解説がありました。日本語では【普遍的な意味】と【特定の意味】と訳されます。

 

 

ユニバーサルな意味

ホロスコープを読むうえで一般的に用いられている天体の普遍的な象徴。

例えば「金星」は基本的にどんな時でも愛や美を司ります。

 

 

パティキュラーな意味

個人のホロスコープにおける特定の象徴。

例えば、ネイタルチャートの6ハウスカスプが牡牛座の場合、ルーラーである金星は、愛や美と同時に6ハウスの表す「健康問題」を示すことにもなる。

 

 

後者はホラリー占星術ではより重要視され活用する場面も多いそうです。以前そのような基本的なホラリーの読み方も理解せずチャートを出してリーディングしましたが、天体を見るだけでもびっくりするくらいリンクする部分があって面白かったんですよね…この概念も用いて見直してみます…いつかw

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改めて役割が二通りあると表現せずとも、ハウスカスプとそのルーラーに注目する【ハウスコネクション】については比較的よくつかわれる手法なので、目新しさはないかなとも思いますが、この考え方を未来予測にも導入できるそうで、その部分の解説が非常に勉強になりました!

 

プログレス、トランジット、ソーラーアークで何らかの天体がアスペクトをとる場合に、天体のユニバーサルな意味だけでなく、パティキュラーな意味をかけあわせることで、より具体的な解釈が浮かび上がるというものです。

 

 

例に上がっていたのは福山雅治さんの結婚された時期のプログレスについて

 

・プログレス太陽×ネイタル金星 コンジャンクション

・プログレス太陽×ネイタル天王星 オポジション

 

ユニバーサルな意味だけをとっても、愛に関わる変化を伴う体験をすること、自分にも周囲にも大きなショックを与えるなどという解釈ができ、実際に起きたことをよく象徴していると言えると思います。

 

 

 

さらにパティキュラーな意味も見てみます。

・天王星は1ハウスルーラー

・金星は4ハウスルーラー

・太陽は7ハウスルーラー

 

つまり太陽 × 金星 × 天王星のアスペクトは、本人(1ハウス)× 家庭(4ハウス)× パートナー(7ハウス)の意味が加わるという事です!!

結婚の雰囲気が如実に表れていますね目がハート!!すごい…

 

 

そう思うと、動きの速い「月」のパティキュラーな意味はチャート全体にこまめに影響を与えてきそうですね…?

私の場合、月は10ハウスルーラーです。確かに「ライフワーク」とか「社会における自分の役割」のようなものは常に意識しているかもしれません。そこが満たされていないと、誇張なしで「生きている価値がないのでは真顔」的発想になり、安心感が得られないんですよね。

 

月がハウスルーラーとなる蟹座カスプのハウスの充実が、安心感を得るヒントにもなりえそうです。

 

動きの少ないプログレスでも、天体のパティキュラーな意味を付加すると、俄然読みごたえがでてきますねスター

新しい見方が知れるのは楽しいものの、未来予測含め自分のチャート見直すとなるとちょっとめんどくさいという本音も無きにしも非ずww