12サインにはそれぞれルーラー(支配星)があり、この関係性からハウスとハウスをつなぐネットワークを探るのがハウスコネクションです。
ハウスコネクションを読むには「ハウスルーラー」を見ていきます。ハウスルーラー=ハウスカスプのサインのルーラーです。
ハウスルーラーはそのハウスの意味の「代行者」であり、ハウスルーラーが示す天体が何ハウスに入っているかを見ることで、ハウスとハウスの要素をつなげて読むことができます。
鏡リュウジ先生の占星術の教科書Ⅰでは先生ご自身のチャートを例に出して説明がありました。
※著書にあった生年月日・時間・地域を元に私が作成したチャートです
1ハウスのハウスルーラーを見てみます。
1ハウスのカスプ=ASC=蟹座
蟹座の支配性は月なので、1ハウスルーラーは月です!
その月は10ハウスにあるので、1ハウスと10ハウスには関係があると読めるのです。
鏡先生の表現では「本人がパブリックな場所にいると考える。人生で人々の注目を浴びたり仕事面で大きなエネルギーを使っていくことを示している」とありました。
イメージとしては対象とするハウスのエネルギーが、ハウスコネクションによって結ばれた先のハウスへ流れていくような解釈を多く見る印象です。
鏡先生の例でいうと1ハウスのエネルギーが10ハウスへ向かっていくという感じです。
10ハウスのエネルギーが1ハウスへどう影響するんだろう?と思い、ググってみると、比較的大手さんのサイトで解説がありましたので参考にして以下のようにまとめてみました。
サインからルーラーへエネルギーが流れるが、ルーラーの活動によって得られた体験はサインに還元される。
つまりエネルギーの流れは"双方向的"という事になる。
サインは回収することを見込んで、ルーラーとなる天体にエネルギーを"投資"していると表現できる。
ルーラーはサインを成長させるためにあるのだと捉えられるんではないか。
火星が活動すればするほど、その体験はおひつじ座に還元され、おひつじ座が充実する。
金星が活動すればするほど、その体験はおうし座に還元され、おうし座が充実する。
やはり特定のハウス→ハウスルーラーのあるハウスへエネルギーが流れていく解釈は王道のようですが、「ルーラー側が活動するとサインへ還元される」というのは初めて知りました!
「サイン」というか、「そのサインをカスプとするハウスの活動へ還元される」とも言えるんでしょうか…
個人的に前から疑問だったのが、カスプのサインと、ハウスの大部分を占めるサインが違う場合はどうなのかなと…
鏡先生のチャートでいうと「蟹座」は1ハウスカスプサインではありますが、蟹座の大部分は12ハウスにありますよね。
鏡先生が月に関わる活動を行った場合、1ハウスだけでなく12ハウス側も充実する??
今度先生に聞いてみようと思います
いずれにせよ天体を使い鍛えていくのが大切ということに間違いはないでしょう!
(月を使うとは?トランスサタニアン使えるの?という細かい論点はこの記事では置いておきますw)
ハウスコネクションで必ずと言って良いほど確認を推奨されるのは、1ハウス(ASC)と10ハウス(MC)です。
鏡先生の著書の内容を要約して以下にまとめます。
1ハウスルーラーはチャートルーラーとも呼ばれ、最も重要。チャートルーラーが在室するハウスは、人生の中で活躍するフィールドや主な舞台と解釈できる。
10ハウスルーラーもチャートルーラに準じて重要。ルーラーの入るハウスや星座は、その人の仕事がどんな影響をその人の人生の中で与えることになるかを示す
星座の世界観とは違い、ハウスは人生におけるより具体的な活動を表すので、リアリティがあり、実生活に活かしやすいリーディングに繋がる技術の一つがハウスコネクションだと思います。
ただし、「2ハウス=お金!」「8ハウス=後継ぎ!」とハウスの解釈が浮薄であると、結果的に大外れな読みにつながりかねないのでしょうが
天体の状態を見ていくうえで、ハウスコネクションを使って、天体の活動場所とそこから影響を受けるハウスを見て、自分の悩み解決や目標達成へのヒントを得ることができそうです。
ハウスコネクションを丁寧に見ていくと、チャートから受ける天体の印象もまた変わりそうですね。