複合アスペクトが多いホロスコープ | ホロスコープ勉強部屋 ~見えるものにも見えないものにも偏らない均衡を目指して

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教科書通りのリーディングにしっくりこないことには、大きな意味があるはずです。納得できるまで遊び心を持って考察していきます!

私のホロスコープチャートは複合アスペクトが多いです。

どんなアスペクトなのかによっても見方は様々であると思いますが、「私の場合」どんな体感かという事を綴っていこうと思います!

 

まず私の持っている複合アスペクトについて。

オーブ3度以内(マイナーアスペクトは2度以内)ではっきりでているのは、Tスクエア、メディエーション、トールハンマーの3つ。

ライツで7度、その他の星で5度くらいまで緩めるとカイトもできます。

小惑星やASC・MCなどの軸も含めると追加でTスクエアやらグランドクロスやらできたりします。

 

ホロスコープについてまだ知ったばかりのころは「私なんかすごいんじゃない?」と変にうかれていた時期もあったのが正直なところですw

ですが、歴史上の偉人レベルや現代で輝かしい功績を残しているような方々のチャートを見てみると、かならずしも複合アスペクトが多いとは限らないという印象を受けます。(当たり前すぎ)

社会で目立ちやすい人はMCあたりに天体を持っているとか、どんな天体同士がアスペクトを持っているかとか、切り口はいくらでもあると思います。

また、ミッドポイントやハーモニクスを見たり、ドラコニックやヘリオセントリックなど複数のチャートを紐解いたり、ホロスコープは見どころが果てしないようです…

 

 

で、今回記事にした「複合アスペクトが多いチャート」について、私の体感から表現すると「身動きがとりにくい」という感じです。

 

私の場合、天体の意味は「動詞」と表現されている解説の印象が残っているのですが、改めて松村潔先生の著書を読むと

・個人の10種類に分割された主体

・個人の性格付けを表すのではなく、個人の様々な活動欲求を10種類に分類している

・占星術の発想になじむためには、まず自分自身の活動や生活をこの10種類に分類して考えてみることから始めると良い

といったことが書かれていました。

 

 

つまりアスペクトが多いという事は自分の中の活動欲求同士が影響しあっているという事。

 

ハードアスペクトであれば欲求同士で葛藤や緊張が生じるし、ソフトアスペクトであれば欲求同士が強調して働くことで意識せずともスムーズに行動に移しやすい状態になると言えます。

古典的な解釈ではハードアスペクトは凶角、ソフトアスペクトは吉角などと表現されていたようですが。現代ではハードアスペクトによる葛藤や摩擦を乗り越えるうえでの努力こそが成長に繋がり洗練されていく、ソフトアスペクトは自己矛盾が生じにくいので努力の機会に恵まれなかったり打たれ弱くなるというような見方をすることもあるという考え方が浸透していますよね。

 

ハードの方が目立った出方をしますし自覚しやすいとは思うのでそちらを例に出すと、とにかく一つの欲求が生じそれを満たそうとすると常に他の欲求から制限がかけられる感覚です。

やはりオポジションにある天体が一番真っ先に反応します。スクエアは動き出した後にガツンとくる感じでしょうか…

 

ソフトの方は自覚はしにくいもののの、気が付いたら過剰にですぎてしまって周りから浮いてしまう現象が起こりやすい気がします。私は火のグランドトラインに風の水星がセクスタイルを取る形のカイトなので、燃え上がったものがコミュニケーションとしてでてしまいそんな感じなんでしょうか…

 

 

とにかく自分の中では矛盾がないまま発展していくのでセーブがきかないし、セーブしなきゃというタイミングも見えてこないので、チャートの他の部分にあるハードアスペクトや土星の制限のようなものの影響を活かさなければ、ちょっと変わった人にもなる可能性を感じます。温室育ちで温厚だけどなんか独特だな~みたいなイメージ?

 

ネイタルでソフトアスペクトが目立っている場合だとしても、トランジットやプログレスで何らかの影響は誰しも受けることは間違いないので、そんな極端なケースは少ないと思いますし本人が辛くなければ何の害もないでしょうが。

 

 

結局ソフト側でスムーズに流れても、流れ過ぎれば別の部分の欲求がでてきたときに感じる衝動は大きくなります。「こうしたい」「だけどこうもしたい」「でもそうしたらこうなるしそれは嫌だ」みたいな感じで常に自分の中で色んな意見がでてきて自分がどうしたいのか分からなくなります。

 

 

そして複合アスペクトが多いと、トランジットで色んな天体が通るたびに、もともとある複合アスペクトが強調されたり、新たな複合アスペクトが連鎖的に展開されたりしやすい状態なので、もうひっちゃかめっちゃかに…

 

 

「自分がどうしたいのか分からない」という状態は柔軟宮的な感覚もあると思いますが、柔軟宮の場合は周りに合わせるという適応力や順応性の表れだと思います。

複合アスペクトが多い場合は内面にダイナミックな欲求のぶつかりあいがあったり(ハードアスペクト)、時期的な変化(ソフトアスペクトで上手く回っていたところからの別の天体の影響やトランジットの影響など)でカオス化したのちの「…わからない(遠い目)」な感じかなとまとめてみます泣き笑い